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女王蜂なの?

今日は晴れましたが、空気はずっとひんやりしていました。日中も・・・
段々こんな日が増えて行くのでしょうね。

秋になると色々なハチが巣分かれをします・・・と観察会などで話すと
「ああ、今その女王蜂がうちの庭にたくさん来ています。」
という話をされる方が時々いらっしゃるのですが、
そんな方が目にしているのは、
おそらく写真のようなハチではないかと想像するのです。

このハチはキンケハラナガツチバチといいます。
ハラナガツチバチの仲間は、
秋になると色々な花を訪れる姿がよく目立ちます。
このハチ、全く関心が無い人が見ると「ああ、ハチか」で終わりですが
多少ミツバチの事を知っている人だったりすると、
「あれぇ〜、これ、ミツバチの女王じゃない?」なんてことになるらしく、
しばしば誤解が生じるという訳です。

ハラナガツチバチの仲間は何種類かいて、どれも体型は同じ様な感じです。
写真のこん棒状の短い触角を持っているのはメスで、
オスはひゅーんと長い触角です。
このハチ、集団社会生活を営むミツバチとはおよそ異なる
単独生活で、交尾を済ませたメスは、地中浅いところにいる
コガネムシの幼虫を探り当て、産卵。
生まれた幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育つ寄生生活を送ります。

秋10月、夏の間輝くボディを自慢げに披露していたコガネムシの成虫は
繁殖行動の全てを済ませて姿を消しています。
そしてハラナガツチバチの仲間の成虫が多く現れるこの時期、
夏生まれのコガネムシの幼虫は、既に適度に成長しています。
無尽蔵にいるコガネムシの幼虫が植物の根を食べ尽くしてしまったら
結局は植物が枯れてコガネムシ自身が身を滅ぼしてしまいますが
ハラナガツチバチによる適度な間引き行為が
全てのバランスを上手く保ちます。
いつもながら自然界の持続可能な種の共存とは
上手く出来たものだと思います・・・

Kinkeharanaga

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