« 筑波山の鳥瞰イラスト | トップページ | 枝の上のポニョ »

夜雨降霜の顛末


Jorougumo_good_job

温かかったですが、ちょっと顔を出したお日様は
またすぐに薄雲に隠れ・・・の繰り返しで、
あまり「お天気が回復したー」という感じにならない空模様でした。
気温は高めですね。朝から冷え込みは感じませんでした。

話題は少し前・・・先週の金曜日(11/20)のことです。
前日の冷たい雨に続き、放射冷却による冷え込みで霜が降りました。
びっしょりと濡れ、強く冷え込んだ朝でした。
毎年、この時期のこういう朝は小さな命の運命を左右します。

上の写真はヒサカキの葉陰で産卵を終えたメス。
それまで楕円形に膨らんでいた腹部は、その大部分を占める卵が
体外に出たため、しぼんで棒状になっています。
脚を除いた体調は21ミリほどと、小振りなメスです。
どうしたことか8本の歩脚のうち3本を失っているようで、少々不便そう。
このメスは前日に見た時は網(巣)をたたんでいて、
降りしきる雨を避ける様にすでにこの場所に潜んでいました。
もともとあまり獲物が掛かる場所ではないため、
体は大きくなれなかったようですが、ここはヒサカキの上をさらに覆う様に
クリの枝が広がっていて、黄色から茶色に変わりかけたクリの葉は
まだ落葉していたいため、雨や霜、寒さを凌ぎやすい環境です。
このメスは大きくなれませんでしたが、とりあえず雨も寒さも乗り越え、
ここで産卵する事に成功しました。

一方下の写真、体長33ミリという大きなジョロウグモですが
雨による冷え込みと降霜の直撃を受け、絶命してしまいました。
お腹の見事な楕円形から察するに、まだ卵を持ったままのようです。
このメスは先ほどのメスの場所から5メートル近く離れた
少し高いクヌギの枝に陣取ってました。
この場所、ちょうど昆虫の移動空間に当たるため商売は大繁盛。
大きめの体には7本の歩脚も健在でずいぶん立派な体つきをしています。
このメスは、夕べの雨の中でも網(巣)の中央にしっかり居座って
頑張っていました。まだまだ卵に栄養を与えたかったようです。
しかし、雨で冷えた体が動かなくなったところへ今朝の降霜・・・
にわかにやってきた寒波をまともにくらって、
結局産卵することも叶いませんでした。
糸にしがみついたまま風に揺れる姿が何とも哀れです。

今回の顛末はこのような次第とあいなりました・・・
しかし、いつもこうとは限らないから生きるのは簡単じゃありませんよね。
産まれた小さな子グモたちが一人前になる確率は微々たるものですから、
少しでも大きく成長し、充分に成熟したたくさんの卵を産むための努力は
言ってみれば当然のこと。
しかし、数は少なくても産卵すれば間違いなく命は繋がるわけで、
死ぬ前に確実に命を繋ぐのもまた大命題。
どちらも私なんぞの生き方よりは、ずっと一生懸命の末の結果でした。

Jorougumo_zannen

|

« 筑波山の鳥瞰イラスト | トップページ | 枝の上のポニョ »

庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/32356147

この記事へのトラックバック一覧です: 夜雨降霜の顛末:

« 筑波山の鳥瞰イラスト | トップページ | 枝の上のポニョ »