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ひと味違うカタツムリ

いやー、未明からよく降りました。
雨のピークは午前中でしたが、一番すごい降りの時には
雷が伴い、停電もありました。
午後からはシトシト降る雨になりましたが、暗い空は変わりませんでした。

今、ちょっと変わったカタツムリを小さな水槽で仮飼育しています。
写真のカタツムリ君がそれですが、ベッコウマイマイという仲間の一種です。
筑波山から北に連なる足尾山というところで見付けたもの。
おそらくハクサンベッコウでいいと思うのですが、
この仲間は同定が難しいのでなかなかハッキリ言い切れません(笑)
仮飼育というのは、写真撮影をしたかったので
ちょっとの間確保させてもらっているということです。
ベッコウマイマイの仲間って、長期飼育するのは難しいらしいですよ。

ベッコウマイマイという名前は、その飴色がかった透明な殻に由来します。
カタツムリの殻としては珍しく、滑らかでやや強い光沢があります。
この他にも、他のカタツムリとはちょっと違った特徴がいくつかあるので
簡単に下に書き出してみますね。

■足の後端に突起がある
足といっても分かりづらいのですが、突起があるのは軟体部の
一番後の端、尻尾の先という表現がわかりやすいでしょうか?
ここがぽっつりとんがっているのがベッコウマイマイの仲間の特徴です。
何のためにとんがっているかは分かっていません。

■あまり殻に引っ込みたがらない
というか、もしかしたら引っ込むのが得意じゃないのかも。
驚いて縮こまっても完全に殻の中に隠れてしまう事は殆どありません。
写真の個体は完全に入り込んだところも見ましたが、種類によっては
そもそも入り切らない体なのかも知れません。中には外套膜という部分を
べろっと広げて生きているときのタカラガイみたいに
殻を部分的から完全に覆ってしまう種類もいます。
ベッコウマイマイの仲間は分類学的に見ると
比較的ナメクジに近いと言われているようですが
軟体部で殻を覆い隠すこの姿を見ると、それもうなづけます。

■(意外に)早い!そして活動的
這うスピードは想像以上に早いです。お散歩も好きみたいで、
しょっちゅう動き回っています。かなり活動的なカタツムリと言えます。

■食べ物がよくわかっていない
種類によってはヤマホトトギスの葉を食べるとかいった情報もありますが、
線虫を食べるなど、肉食説も聞かれます。
以前このマイマイをイブキゴマガイという種類と一緒に飼ってみた事が
あるのですが、イブキゴマガイを追い回す様な行動が確認できました。
捕食の瞬間は確認していませんが、翌日見た時にはイブキゴマガイは
殻だけになっていたので多分・・・
今回の飼育では、魚のフレークフードである「テトラミン」を
少しだけ食べました。飼育ケースに入れたブナの枯れ葉の表面を
舐めた様な形跡もありますし、サツマイモも少し食べました。

とまあ、特にカタツムリに関心がない方が聞くと
あんまりピンと来ないような事だと思いますが、
身近なカタツムリと比べるとかなり異端児な感じがします。
今回の飼育で、何か面白い発見があるといいな・・・なあんて
ちょっと期待しているのです。

Bekkoumaimai_sp


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かたつむり」カテゴリの記事

コメント

 こんばんは。当地では昨夜から今朝にかけてよく降りました。
秋も深まっての雨にお山のデム達はどうしているか、
マタンゴたちはどうしているかと、ウズウズしていたくわでんです。
 そんなところに久々のデムネタ!これはもう、太郎さんには申し訳ないんですが
皆様のご迷惑も顧みず、熱く語っちゃいますよ~(^^;)ゞ
 ベッコウマイマイの仲間って、ほんとに移動が早いですよね。
ハンティングをする必要性からかな~?なんて思ってますが、
殻の形や重さも関係してるのかも?
写真を撮ろうとして、追いつけない事がよくあります。
 私が飼育したハクサンベッコウは1頭で4度産卵し、大所帯になったのですが、
残念ながら幼貝は全滅してしまいました(T^T)
線虫食と聞いていたので、線虫の発生を確認しながらも
「餌不足これで解消ね」なんて暢気に構えていたら、
逆に線虫に食べられてしまったんです。
自然界では一方的に食う-食われるの関係ではないのかもしれませんし、
線虫の種類にもよるのかもしれませんね。
飼育環境で弱っていたのかもしれません。
ほんとのところは、どうなんでしょう。
 外套葉について関心があるのですが、ぐりおさんは
参考になる文献をご存知ありませんか?
切られ与三ばりのかまきりに続き、うっとり画像、ありがとうございました。
デム関連記事のシリーズ化熱望!(^^;)のくわでんでした。

投稿: くわでん | 2009年11月11日 (水) 21時38分

こんばんはくわでんさん。
さすがにデムネタへのレスポンスがすご早っ!
ベッコウマイマイばりですね(笑)

そういえば・・・そういえば確かにベッコウマイマイは
他のカタツムリみたいに体を伸ばしきったあとで
ズズズッと殻を引っ張るような事はしませんね。
あの殻は超薄くて軽いですもんね。なるほどー!

で、ハクサンベッコウを繁殖させたのですか?
そりゃまたすごいですね!!ペア飼育で?
もしかして交接も観察したとか??
・・・ご指導宜しくです、先輩!
線虫との関係ですかー、なかなか見えない世界で奥が深そうだなあ。

話は違うのですが、我が家の温室にはコハクガイがいます。
ある時クワガタに使いそびれたオオヒラタケの菌糸を植木鉢に入れて
温室に置いておいたら、オオヒラタケが元気なうちは
ナメクジしか来なかったのですが、やがてキノコが出なくなって
おがに黒いカビが生えた頃、コハクガイがわーっとたかりました。
カビを食べたのか、そこにいたトビムシやダニを食べたのか
ひょっとして線虫みたいなもんがいたのか分からないのですが、
一時的に沢山のコハクガイが寄って来ていました。
一体彼等は何に引かれたのか・・・謎は謎のままです。

投稿: ぐりお | 2009年11月11日 (水) 23時08分

あ、そうそう、外套葉についての文献・・・というのはちょっと
頭に浮かびませんでした。ごめんなさいです。
あるとしたら洋書かも・・・貝類の研究者は欧米の方がずっと多いみたいですね。
デムネタは興味の深い分野ですので私ももっと取り上げたいのですが、
正直いろんな意味でスキルが追いつかないよ〜!!(笑;)

投稿: ぐりお | 2009年11月11日 (水) 23時14分

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