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本当の気持ちは

Sanshobara_mi_dry

今朝は冷えました。典型的な放射冷却ってやつですね。
霜だけじゃなく、霜柱も見付けましたよ。
日中の気温は昨日より低かったのに、ずっと温かく感じました。
風が下げる体感温度というのは、ホントに馬鹿になりません。

写真の実、まるでハリセンボンみたいでしょ。
何だかとりつくシマも無いようなとげとげですが
これでもローズヒップの一種です。じつはこれ、日本の原種バラである
サンショウバラのローズヒップ(果実)です。
当然触れると痛い思いをしますが、形としては面白いですよね。
個人的には乾き切ったあともオレンジ色に残る
萼片の付け根のマークが好きです。

今年は乾いたものしか採集しませんでしたが
下の写真(今年10月撮影)の様にフレッシュなものだと
中に水分を含んだ液果であることがわかります。
このぐらいの状態だと、いい匂いがする事に気付きました。
同じバラ科のクサボケやカリンの実の匂いに似ています。
いかにも、「これは甘いな」と感じる匂い・・・
一個だけナイフで割って切り口を舐めてみました。やはりほんのりと甘い!

植物の基本的なスタンスとして、甘い実は誰かに食べてもらいたい実です。
食べてもらい、種を運んでもらうことが唯一の願い。
サンショウバラの実も、きっとそういう意味の甘さなのでしょう。
ではなぜ、それほどまでにとげとげなの?

バラの刺は、防御のためだとか元々が半つる性なのでこれで
周囲に引っ掛かって伸びるためだとか言われていますが、
多くのバラは茎や葉柄に刺があっても
実にまでとげとげを並べる種類は多くありません。
そしてその多くが赤く熟して食べごろを知らせます。

サンショウバラの実は赤く熟しません。
匂いが似ていると先に書いたクサボケの実の色に似た、
僅かに緑色が残る黄色に熟します。ですから完熟してもあまり目立ちません。
その点から見ると、あまり食べてくれと目立ってる訳ではなさそうだし、
無愛想なとげとげは食べてくれるなと言っているようです。
でも、良い匂いとほのかな甘さは食べて欲しいと言っているかにも思えます。
本当のところ、一体どっちなんでしょうね。

そういえば、人間でもたまにいますよね。
ホントは親切で面倒見もいいのに、一見やたらとんがってて
取っ付きにくい人って・・・(笑)

Sanshobara_mi_fresh

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