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小蛾類の展翅

年末の大掃除ということでもないのですが、
やっぱり少しは部屋をきれいにして新年を迎えたいので
土日にちょっとずつ仕事部屋を片付けています。
でもなかなか手が付かない一角があって・・・

長いこと標本箱にしまえないでいる展翅標本の場所なんです。
ちょっと管理をルーズにしていたので、
データとモノを一致させるのが大変になってしまったんですよー。
ラベルデータは標本の命。これがしっかりしていない標本は
価値が殆ど無いといってもいい位です。
いや、データはちゃんとあるんですよ。どっかに・・・(笑)
それをノートかメモから発掘して、モノと照合する作業が完成しないと
せっかくの標本も展翅板からはずすにはずせない。

写真の標本なんか、早く外して標本箱に並べたいのですけどね・・・
この標本、まち針と較べてみて下さい。ちっちゃいでしょー!
蛾屋はこういうのをひとまとめにして「ミクロ」なんて言います。
おもにハマキガやメイガが多いのですが、シャクガやヤガにも
このクラスはたくさんいます。
こういう大きさの蛾は展翅するのがすっごく大変!
展翅板も既製品が無いので、スチレンボードなどを使って作ります。
まず何が大変って、胴体の中央に針を通すのが大変。
ピンセットで持って髪の毛みたいに細い針を通します。
続いて翅を揃えるのもまち針をとめるのも同様にたーいへん。
でも、ぐりおはこういう作業が好きです(笑)
触角まで揃えちゃいますよ〜♪

ミクロの蛾には、案外美しいものが多いんです。
色も模様も、そして翅型が面白いものもいます。
ライトトラップなどの調査を行うと、
こういう小さな蛾がたくさんたくさんやって来ます。
それを全部展翅する事はとても出来ませんが、
そこの環境をよく反映した種類や、珍しい種類は採集して
標本として大切に残す・・・はずなんですが
うっかりデータの転記を怠ったり、
ラベルの作成を後回しにしたりすると、こういう事になっちゃいます。
・・・反省!

Micro_tenshi

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コメント

どもです。
蛾は普段は気にもしてなかったけど
身近にあのような蛾は何種類くらいいるのかなぁ。
ほんと小さな蛾は沢山いますよね。
夏に家の網戸に沢山付いたり、外灯下に沢山寄っていたりしますね~。

投稿: こー | 2009年12月21日 (月) 06時42分

 こんばんは。
ぐりおさんでも、やっぱりついつい後回しになってしまって後悔する事があるんですね。
ちょっとホッとしちゃいましたA^^;)
 先日標本データの管理方法を教わったので、今まで放置していた標本の整理に手をつけたんですが、あまりの大変さに、日頃のずぼらをとっても反省しているくわでんです。
データとブツの照合がこんなに大変なことになっちゃうなんて(;▽;)
私の持ってる微々たる標本ですらこうですから、ましてぐりおさんの膨大な標本では(って、見たことないですけど、きっとそうに違いない!)大変でしょうね。
ブツとデータが合致しないと、ほんと、困りますモンね。
貴重な命を捧げてくれた虫たちにも申し訳ないし。
 なんでも溜めると大変。大掃除も大変!
来年こそは几帳面にこまめに!と、毎年繰り返される年末の決意表明でした。
 それにしても、小さなものが隠し持ってる美しさって、すごいですね。

投稿: くわでん | 2009年12月21日 (月) 22時20分

先生、こんばんは。いつもありがとうございます。
僕は普通サイズの蝶々しか展翅したことなくて、最近やっと適正サイズの展翅板を選択できるようになりました。慣れてくると楽しいですが、上手くできてるのかもわかりません。総理大臣の弟だったと思いますか、蝶々の展翅してました。ビロードハマキは雪入山で見ました。廣瀬先生が驚いてました。雪入山が北限みたいですね。むしの会の論文も読ませて頂きました。なんか蛾には見えませんでした。うちはお父さんが蛾が苦手なので、蛾の展翅はしません。
僕の標本の宝物はオオゴンオニクワガタです。伊集院のラジオ番組でオオゴンオニクワガタについて書いて、5000円もらいました。

投稿: かぶと小僧 | 2009年12月21日 (月) 23時26分

>こーさん
日本には小蛾類だけで何百種類もいるのだけれど、
蛾の多くはチョウとくらべより寒冷に対する適応が
進んでいると言われていますから
こーさんのところの方が多いかも知れませんね。
こちらと同じ広域分布種のほか
そちらならではの種類もきっとたくさんいるんでしょうね。
いつか尋ねて見てみたいものです。

>くわでんさん
言い訳なのですが、灯火採集とかライトトラップとか、
蛾って一度に沢山採集することが多いじゃないですか。
多分これがいけないんですね。とりあえず手書きで作ったラベルを
ちゃんと展翅した脇に留めておけばいいのですが、
別紙にまとめ書きしてあとで入力しようなんてことを考えると
ついバラバラになってしまいます(笑)
ほかの昆虫ではこういうことは起きないので、やっぱり数が・・・

>かぶと小僧さん
あのですね、ビロードハマキですが、もうちょい北の城里町で見ています。
霞ケ浦の沿岸に割合多いですね。
オオゴンオニで5000円というのもスゴいですね!
金運が良くなるクワガタかも(笑)
ご利益がありそうな色してますもんねー。
お父様に、蛾と蝶には明確な区別が無いことを説明してあげて下さい。
蛾にはチョウと違う美しさがあるので、案外引き込まれるものです。
少し名前がわかってくると、灯火まわりでクワカブがボウズでも
楽しめますよ。

投稿: ぐりお | 2009年12月22日 (火) 13時19分

先生、こんばんは。いつもありがとうございます。

うちのお父さんの蛾嫌いは重症ですから、いくら説明しても無理です。ライトトラップの時は逃げ回ってます。あの飛び方が怖いらしいです。
ビロードハマキは城里にもいたんですか。どんどん住みかが北上してるんですね。久松先生の机の上にも標本がありました。綺麗ですよね。
オオゴンオニクワガタのことは、伊集院光の「日曜日の秘密基地」という番組の「ヒミツキッチの穴」というコーナーでした。手紙にオオゴンオニクワガタの絵を書いて、特徴を説明しました。番組の最後で「今日は、文句なし!三郷市の天才昆虫博士・みさと大輔君に5000円!」と言われた時は、もう感激して飛び上がりました。お世辞ですけどね。それはわかってます。
色紙に、クワガタの絵とサインをして送ってくれました。絵も上手でした。

投稿: かぶと小僧 | 2009年12月22日 (火) 21時33分

>かぶと小僧さん
そうか・・・重症なんだ(笑)
坊主憎けりゃ飛び方まで憎いって訳ですね。
でも、ライトトラップのときの昆虫って、走光性だけで動いている、
言ってみれば酔っぱらいみたいなものですから、
まるっきり予測不能な行動に出ることが多いですよね。
それは蛾についても決して例外ではなく、
訳わからんままこっちに突進して来るヤツとかいますから、
お父様の気持ちも分からなくはないですね(笑)
私はライトトラップの最中にノコギリカミキリが目に突っ込んで来て
大変痛い思いをしたことがあります。

ラジオの件、ちょっとわかりますよ、その気持ち。
私は十代の終わり頃、森尾由美の熱烈なファンだったのですが
(あ、今でもファンですけど。あの人って不思議と変わらないんだよなあ)
一度イベントでメッセージをを呼んでもらったことがあり、
その時はもうあんた・・・(爆)
それにしても、かぶと小僧さんの昆虫に対する熱意と本物度が
伊集院氏にストレートに伝わったことは間違い無さそうですね。

★勝手ながら名前のところは本名ふせときました。
 一応個人情報のセキュリティーってことで・・・

投稿: ぐりお | 2009年12月23日 (水) 16時37分

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