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冬の植物園2

Numasugi

予報通りの底冷え、わかっていても辛い一日でした。
東京都内で初雪を観測したそうで・・・こちらもあわやという雲行きでしたが
幸い雨だけにとどまりました。最高気温は4.5℃。
最低気温は大したことなくて、ジャスト0℃でした。
凍らないのであれば、ずいぶん久し振りのこのお湿り、
冬の乾燥に耐えている動植物にとって救いの雨だったかもしれません。

さて、写真は一昨日出掛けた水戸市植物公園のカットです。
これが前回書いた鯉の池。
周囲を整然と直立する針葉樹が取り囲んでいます。
でもこの針葉樹、関東の平野部で普段見慣れているものと違い、
落葉して丸裸になった冬木立ですね。
この木はラクウショウ(落羽松)といい、
北米の沼地に生える落葉高木の針葉樹。別名ヌマスギともいいます。

写真をよく見ると、池の岸の部分や木立の中の地面に
こけしみたいな杭みたいなものが沢山見えるでしょう。
これ気根といって、一旦地中を這った根の所々をこうして空気中に出して
呼吸をしようという、沼地ならではの木の酸欠対策なんです。
この部分だけ見ると、なんだかマングローブを思い出しますね。

このヌマスギ、枝の所々にボールみたいな実をつけるのですが、
この実が秋に熟すと割れて中から種子が脱落します。
この種子がとても立派な翼を持っていて(写真下)、
見事にくるくると水平回転しながら着地します。
翼の大きさは三角形の一辺が18から25ミリほどもあり、とても立派。
とても結実率が悪いのだそうですが、
木立の下には沢山の種子が落ちていました。
でもその殆どは中身がスカスカで
なるほど、これは結実率が悪そうだ・・・と納得。
種子にはしばしば琥珀色のヤニが付いています。
だからうっかり触ると手がべたべた。でも、ヤニはいい匂いがします。

ラクウショウに囲まれた池の周囲はとてもいい景色で、
やはり日本のそれとはひと味違っていますが、
落ち着いたとてもいい雰囲気です。
春の芽吹きの頃がまたいいんですよー。
その頃もう一度訪ねてみようと思います。

Numasugi_shushi

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コメント

こんにちは。
今朝、朝一番で東京・中野のとある研究所まで出かけてきたのですが、やっぱり都内は屋外を歩いていても寒くないですね。
朝イチで車移動なので、首都高が混雑する前に都内に入るという無駄なことをやっているんですが、恋瀬川を渡るあたりでレインバンドがあり、この区間だけが激しい雨天。若干みぞれまじりでした。
桜川を渡る河岸段丘にも弱めのレインバンドがありますが、今朝はさほどの降りではなく、利根川では強風が吹いていました。
それぞれの河岸段丘が、気温の境界線になっているのですが、どこが一番寒いかというと、柏で降りて流山や野田方面に出るときですね。赤城颪の影響をもろに受けています。

投稿: 雷蔵@仕事場 | 2010年1月13日 (水) 14時27分

雷蔵さんどもです。
いただいたレインバンドのお話、大変興味深く読ませていただきました。
私自身、確かに夏場は恋瀬川でも桜川でもそういうものを感じます。
霞ケ浦の水蒸気が流入河川沿いに山側へ移動し、冷やされて落ちる・・・
それがまた表流、伏流して河川に集まり、ふたたび霞ケ浦へ戻る、
という水の循環系があるようです。

しかし、冬にもそういうことがあるのですね。知りませんでした。
利根川が風だけだったことだけ見ると、夏場と同じ様な現象かと思いますが、
昨日、一昨日の気温と天気を考えると、
湖から昇った水蒸気がどうとかってことではなさそうですね。
ひょっとして冷たい川の真上にだけ
低い雨雲が連続的にスポット発生するのかなあ?

流山・野田は寒いですか。
私は三郷にお客さんがいて良く行くのですが、
あそこは風は強いのですが、あまり冷えないみたいです。
流山のすぐ隣なんですけどね。
面白いものです。微気象の世界ですかねー。

投稿: ぐりお | 2010年1月14日 (木) 00時01分

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