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越冬蝶 -ルリタテハ-

あっという間にまたお天気が悪くなってしまいましたが、
まだ1日目ですし、今のところ気温はまともですから、
悪天と低温のダブルパンチよりは我慢出来てます(笑)

写真は昨日マキノスミレの自生地で撮影したルリタテハ。
枯れ葉と土の茶色いステージにひゅるりと舞い降りました。
その名が表す青系でまとめた美しい翅を見せつけているようです。
ルリタテハは成虫・・・つまりこのチョウの姿で冬を越します。
冬の間は天敵から身を隠せる様に翅を閉じたときは目立たなくなります。
これが同じチョウかと思う様な黒っぽい枯れ葉模様をしているんです。

タテハチョウの仲間には
翅の裏面にこういう模様を持った種類がいくつかいて、
それらはみな成虫で越冬します。
「裏面を枯れ葉に見せる」という戦術がいかに有効かを物語るようですね。
そんな成虫越冬のタテハチョウが同様に持っている特徴が、
このギザギザがたがたとした翅のフォルム。
閉じたときに一層枯れ葉らしく見せるテクニックですが、
私は子供の頃、どうしてこのチョウは
ボロボロ個体しかいないんだろうと思っていました。
図鑑を初めて見た時これがオリジナルデザインだと分かったのですが、
大人になった今見ると、のっぺらとした輪郭よりもずっと味わいを感じます。

ところで、同じ様に成虫越冬するキタテハやアカタテハは
花の蜜を吸いににやって来ますが、
ルリタテハが花にやって来たのを見た事がありません。
一番良く見るのは夏に樹液にやって来ている姿で、
ほかに腐熟した果物なども好みます。
樹液や果物にはキタテハもやって来ますが、
アカタテハはほとんど見た事がありません。
大型でオレンジ色が美しいヒオドシチョウは
まれに花で見かける事がありますが、樹液や果物も好みます。
同じ様に成虫越冬するタテハチョウでも、好むエサは微妙に違いますね。

無事に越冬したルリタテハは春になっても果物や樹液がないので
腹ぺこの状態で過ごしているはず。
彼等は繁殖行動を済ませるとやがて死んでしまいますが、
最もエネルギーを使う越冬、そして繁殖という流れを空腹でこなすのですから
これは想像以上にタフなチョウなのかも知れません。
惰眠惰食を貪る我が身を振り返り、頭が下がるばかりです(笑)

Ruritateha100419

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