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2010年4月

どう?痛いかもよ

今日は暖かかったですけど、最高気温は19℃。
20℃に届いていませんでした。
最低気温の方は7.5℃と、こちらもこの時期としてはちょっと低めですね。

ヒョウタンボクの花が咲き始めました。
昨年も沢山咲いたのですが、
昨年は花後にエノキの枝が覆いかぶさってしまったために暗くなり
楽しみにしていた実がほとんど成りませんでした。
今年はエノキをハードピンチ。広がりすぎた枝を大整理しました。
揃って双子で咲く花はなかなか愛らしいので撮影しようと
カメラ片手に近づくと、なんだかいかついヤツが葉を齧っています。

これはイチモンジチョウ(タテハチョウ科)の幼虫です。
ヒョウタンボクに限らずスイカズラ科の葉を食べるので、
我が家ではヤマウグイスカグラやスイカズラでも時々見かけます。
イチモンジチョウにはアサマイチモンジという近似種がいて、
(というかこのあたりではアサマの方が多いかも)
この2種は幼虫も成虫も非常によく似ていて
成虫は翅の白い模様の様子で見分けるのですが、
幼虫の区別点は今まで知りませんでした。
しかし「蝶(チョウ)の幼虫図鑑」という下記のサイトで調べてみると
お尻の方の突起の長さ・・・という実に微妙ではあるけれど
とても頼りになる区別点が紹介されていました。
これによれば写真の幼虫は、お尻の2対の突起の長さがほぼ等しいので、
アサマイチモンジではなくイチモンジチョウだと判りました。

ところで、コイツ挑発的なポーズでトゲトゲ突起を見せつけているので、
試しにちょっと触れてみました。
(毒性がない事を知っていたのでやりました。よいこは真似しないでね:笑)
前に掲載したツマグロヒョウモンにくらべたらかたい事はかたいけど、
やっぱりどうってことありませんでした。
でも、同じ様なデザインのイラガの幼虫で痛い目にあった事がある人なら
これを見て触ろうとは絶対に思わないでしょうね。
いつも見かけ倒しとは限らないし、用心に越した事は無さそうです。

■チョウの幼虫のお役立ちサイト「蝶(チョウ)の幼虫図鑑」
http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/yochu.html
ほとんどの種類は初令から終令まで画像でならべてありました。
めっちゃ頼りになりそうです。

Ichimonji_youchu

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水中にも遅い春

不安定なお天気です。今はとりあえず晴れていますが、
雷雨の予報も出ているんですよね。
風が強いのであまり外の作業には向いた日和ではありません。

という訳で何となく池にダイビング・・・といっても腕だけですけど(笑)
昨年購入したオリンパスの防水コンデジ、「μTough-6000」使用です。
風で波立っているので、ちょっと透明度が悪いですね。
う〜、思ったよりごちゃごちゃしていて見づらい・・・すみません。

オタマジャクシが真ん中でブレてますね(笑)
これ、アズマヒキガエルのオタマジャクシです。
この時期非常に数が多いので、どこをどう切り取っても入って来ます。
コイツにピントが合ってしまわなかったのがせめてもの救いです(笑)

ここは池の堤体中央付近から左方向を見たカットで、
ジュンサイの間にオオカナダモが密生し、さらにそこにイヌタヌキモも
加わるという、池の中で最も密度の濃い水中の森です。
画面の中の小判型をしたみずみずしい緑色の葉はすべてジュンサイで、
左から右へ倒れ込む様に生えているのがオオカナダモ。
今はまだ水中の森も春先なので、
こんなに見通しがいいのですが(透明度が低いのは別にして)
これからわさわさに繁茂すると陽の光を通さなくなり、
夏場など池に入るとここだけ水が冷たく感じる程になります。

画面の下半分の部分ですが、手前を左から右に
魚の群れが横切っているのがわかりますか?
これ、昨年生まれのゼニタナゴの稚魚の群れです。
カメラの前をちょうど通り過ぎてくれました。モツゴも一緒に写っています。
モツゴは左下の部分にオスの成魚が1匹、他に若い個体が2匹写っていますが、1匹は画面の左で他の魚と逆方向を向いているので頭が切れてます(笑)

モツゴの若い個体は頭から尻尾に掛け、黒いラインが一本通っています。
一方オスの成魚はこの時期婚姻色が出てやや青黒くなり、
鯉のぼりの「まごい」みたいにウロコ一枚一枚の輪郭が縁取られる他、
鼻先に「追い星」と呼ばれる白いスポットがたくさん現れます。

昨年生まれのゼニタナゴは春になると
10〜20匹単位の群れで動く様になります。
臆病でなかなか近寄って来てくれないんですが、
この時は運良くカメラのすぐ前を通ってくれました。

池の春もご多分に漏れず今年は遅れ気味。
ジュンサイの浮葉の最初の一枚が水面に開いたのは一昨日のことでした。
ゼニタナゴの今年の稚魚浮上は、いったいいつになることでしょう。

Zeni_chigyo100429

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春の林縁の元気さん

今日はあちこちで夕方に虹が見えたみたいです。
みなさんは、ご覧になりました?
私は残念ながら身はぐってしまいました。すごーく損した気分・・・(笑)
夕方までずっと雨降りでしたが、お昼前後のどしゃ降りが
けっこうすごかったですね。多分今年一番のどしゃ降り。
気温は最低/最高でそれぞれ9℃/16℃。
体調が悪いせいか寒く感じたのですが、それほどでも無かったのですね。

さて、写真は春の元気なチビ助フデリンドウです。
どんなに大きい株でも8センチを超える事はほとんどありません。
むしろ株が充実するとそのエネルギーは全て花に向けられ、
開花輪数が多くなります。
私は最高で一株に11輪というのを見た事がありますが、
とある知人の最高記録は13輪だったそうです。
普通は1輪から7輪ぐらいが多いかな。

なりは小さいけど、花は細部まで
きっちりとリンドウらしいつくりになっています。
写真の個体は3輪咲いている他蕾が2つ。
それほど大株ではありませんが、花色がハッキリと濃い個体でした。
花の中央から突き出し、
先端がくるりんと左右にカールする柱頭がチャーミングです。

この花、雑木林に出掛けると目にしますが、
林の中ではなく林縁に咲いています。日当りが好きなんですね。
他に、芝地や草はらでも目にする事がありますが、
こういうところは突然開発されて消えてしまう事が多いですね。
フデリンドウは二年草(=越年草)。小さな小さな苗の姿で冬を越し、
春になると小さいながらも精一杯背伸びして
空を写し取った様な花を晴れた時にだけ開きます。
当然虫媒花。お客さんはコハナバチやヒラタアブの仲間のほか、
先日登場したミヤマセセリもよく訪れます。
ミヤマセセリはちょっと太っちょの胴体を
ぐいぐいと花に押し込んで吸蜜するので、
一段としっかり受粉してくれる様な感じがします(笑)

私はフデリンドウが大好きで、
出来れば庭に咲いて欲しいと常々思っているのですが、
この花は案外栽培が困難で、本当に気に入ったところにしか定着しないため
今のところは無理にお招きしない事にしています。
幸い近所で見られますしね・・・

姿はいかにも多年草っぽいのですが、先述の通り二年草なので、
種子がなければ発芽しないし、発芽率もあまり良くないらしいです。
だから何気なく林縁に咲いている一株も、
案外強運の持ち主なのかもしれません。
あ、でもなんか、ラッキーフラワーって言葉が似合いそうな花ですねえ。

Fuderindou2010

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春の林床の元気さん

朝からぱっとしないお天気でしたが、午後になると
予報通り早々に雨がやって来ました。
でも、まだちょっと気温は低めですが、
今までのすごく冷たい雨よりはちょっぴりましになったでしょうか?

今日はこのままだとお蔵入りしそうなカットから・・・
写真のチョウ、ミヤマセセリという早春のチョウです。
・・・って、どこにいるか分かりますよね。
そう心配するぐらい地味な色合いのチョウです。
説明しなければ蛾だと思う方の方が多いかも知れませんね(笑)

このあたりでは3月中〜下旬に登場しますが、まだギリギリ見られます。
このチョウに出会うには雑木林に出向く必要があります。
といっても最近多く見かける、
ぼうぼうにアズマネザサや低木が生い茂る雑木林ではなく
下草が刈られ、落ち葉の上に空間があるような林です。
ミヤマセセリは地面で日なたボッコするのが好きな蝶ですから
ぼうぼうの林では居場所がありません。

飛び回るのもたいていは地面ギリギリの高さで、
驚いた時に一瞬高く舞い上がりますが、待っているとすぐに降りて来ます。
日なたボッコの間にこまめに飛び回る元気なチョウですから、
いる場所なら見付け損なうことはありません。

食草(食樹)はクヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなど落葉性の
ブナ科ですが、中でもクヌギは特にお気に入りみたいです。
こんな地味な色合いですから、いかにも成虫越冬しそうですが、
越冬態は幼虫。春先に落ち葉の丸まった様な隙間で蛹になり
桜が咲く前から羽化が始まります。
春のうちに繁殖し、卵がやがて孵るのですから
このチョウは一年の殆どを幼虫で過ごすということになりますね。

写真の個体はオスで、メスは前翅の中程の波状の帯が白っぽいので
慣れれば区別は簡単に付きます。
まだ他の虫が動き始める前のこんな時期に登場するメリットは、
やはりなんと言っても天敵からの捕食を避けられるという事なのでしょうが、
こんな時期に現れて成虫の食べ物はあるのかと心配になってしまいます。
しかし雑木林の日だまりには、彼等の登場に合わせるように
何種類かの花が咲き、しっかりとした相互関係があるようです。
毎度のことながら、よく出来たものです。

Miyamaseseri2010

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コリダリスの「とり」

寒い寒いといいながら、春植物もいつしか咲き進み
庭のコリダリスでこれから満開となるのは
もう写真のジロボウエンゴサクのみとなりました。
今はまだエゾエンゴサクとミヤマキケマン、
ムラサキケマンが咲いていますが
あとちょっとで終わってしまいそうです。

ジロボウエンゴサクはいつの間にか随分殖えました。
丈夫な草なのですね。思わぬところに生えて来ます。
花はコリダリスでも後発組なのですが、早春に葉を出し始めるのは
多年生のコリダリスではいつもトップバッターです。
葉の枚数や実質面積もけっこうあるので、
光合成による生産期間・生産量が多いのかも知れません。
この辺が強さの秘密でしょうか・・・

遅れて咲くとちょっと不利になるのが、周りの草が高く伸びる事。
だから花を咲かせる時の背はヤマエンゴサクよりも高くなります。
写真の株も、ニリンソウに埋もれながらも
花茎だけはしっかり突き出して、昆虫たちにアピールしています。

ジロボウエンゴサクの「次郎坊」名は相撲のしこ名です。
対する「太郎坊」はスミレを指すんだそうです。
私はやりませんでしたが、どちらの花にもある距を引っ掛ける
「花相撲」の遊びがある様ですね。こういう伝承は、
それが道端にありふれた身近な花であったことを物語りますが、
今ではこの花、それほど頻繁に目にする事もなくなってしまいました。

白っぽく見えますが、白ではないんですよ。ごくごく薄い紫です。
そして先端だけに濃い紫がのる口紅咲きです。
うちの庭は引っこ抜かれないと知っているのか、
やんちゃ過ぎない程度に庭のあちこちで遊んでいる花です(笑)

Jirobouengosaku2010

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今年も我慢・・・

きっちり晴れてくれたので、日射しはちょっと暑かったのですが、
風は相変わらず冷たくて、ちょっとアンバランスでした。
こういう陽気って、お花見をする頃の感じじゃないでしょうか。
どうやらまだ気候がカレンダーに追いついてないですね。

厳しかったのが今朝の最低気温。
0.5℃まで下がり、部分的に霜が降りた様です。
ヤマブドウの実生苗が枯れてしまいました。
最高気温は16.5℃でした。

ようやく温室の保温ビニールをはずし、日除けに掛けかえました。
こんなに遅くこの作業をしたのは初めてです。
これも例年に無く冷え込みがいつまでも続いていたからなのですが、
冷え込み云々よりも強烈になった日射しが保温シートの拡散効果では
とてもしのぎきれなくなり、やむなく敢行です。

写真は庭のクサソテツ。ようやく動き出しました。
シダ類の芽出しって、とても美しいですよね。
並列、分岐、螺旋などの構造的美しさをふんだんに感じます。
でも、それ以前に唾液腺の法が弛んでしまいます(笑)
芽出しのこの姿は、やっぱりクサソテツというよりコゴミでしょう!
クセがないのでいろいろな食べ方が出来ますが、
私は王道の胡桃合えがいいな〜・・・

でも、まだ食べません。今年もぐっと我慢です。
もう少し殖さなくては・・・
コゴミは本格的に殖え出すと今度はセーブするのが大変に成る程
生育が旺盛なシダですが、我が家ではまだ5株ほどしかありません。
そのうち周囲のエゾエンゴサクやニリンソウの場所に
必ず侵入してくるはずなので、その時は「ここまで来ちゃダメ!」
という事で遠慮なくいただきましょう。
あと数年掛かるかなあ・・・(笑)

Kusasotetsu2010

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トンボの春は・・・

一昨日のブログにも書きましたが、
今池ではホソミオツネントンボが集結を始め、
繁殖のシーズンに突入しています。
例年ぽつぽつやって来るのですが、
今年は「集結」と言ってもいい位数多く目立ちます。

今日も何ペアもの交尾行動を見かけました。
このトンボ、越冬中は茶色と焦げ茶のダンダラ模様で、
冬景色の中に溶け込んでいるのですが、
繁殖シーズンには茶色の部分がきれいな水色に変わります。

トンボのことはあまり詳しくないのですが、
こうしてペアになった個体をいくつか見てみると、
メス(写真の下の方)は腹部(いわゆる尻尾)が短くてやや太く、
翅が飴色がかった透明です。
これが雌雄の判別点でいいのかな?
多くのイトトンボ類が好んで止まるのが細めの抽水植物、
写真だとハリコウガイゼキショウです。
ですからこういう植物を多く植えておくと、
自然とイトトンボが遊びに来ます(笑)
アジアイトトンボやアオモンイトトンボは浮葉植物も大好きです。
だからどちらのアイプの水生植物も豊富な池などでは、
多くの種類のイトトンボがたくさん見られます。

ところで、今日は池と水路でクロスジギンヤンマの初羽化も3個体確認。
しかし、羽化中に2個体が死んでしまい、
空に舞い上がれたのは1個体でした。
羽化に成功した個体は午前中の羽化で、死んでしまった2個体は
共に午後3時頃の羽化でした。
ちょうどこの頃風向きが変わり、急激に冷え込み始めました。
羽化に失敗したのは多分このせいではないかと思います。

結局、今日の最低気温は夜に出た3.5℃。
最高気温は14℃でしたが、夕方5時には既に7℃にまで下がっていましたから
午後3時頃からの冷え込みがいかに急激なものだったかが伺えます。
この分だと明日の朝は本当に遅霜が来るかも知れません。
トンボの春は、またもつかの間だったようです。

Hosomiotsunen_koubi

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池の薫春2010

Ike2010kunshun

Ike2009april

今日もまた薫春と言うにはほど遠い底冷えですけど、
月例定点撮影ですので・・・
それにしてもまあ寒いこと!最低/最高気温は4.5/8℃。
もう寒の戻りという言葉も使えない時期だと思うのですがね(笑)

先月にならって、今月も一年前の画像と見比べてみましょう。
上が今年、下が昨年の画像です。
撮影時のお天気が違うので少々分かりづらいのですが、
やはり緑の濃さが違います。
今年の方が、少なく見ても一週間は遅れている感じです。
撮影月日は昨年が4月22日で、今年が4月21日ですから、
変化の激しい4月と言ってもほぼ同時期です。

一番違うのは、高木の葉の展開具合でしょうか。
特に画面右の池畔のハンノキが、
昨年の画像だとすでに葉をある程度の大きさまで展開しているため
池にまあるく木陰を落としていますが、今年はやっと芽吹いたところです。
左の池畔の中程よりちょっと手前には黄色い花を咲かせる
日本のラナンキュラス、ウマノアシガタがあるのですが、
昨年はこの時点でほぼ満開なのに、今年はやはりまだ咲き始め。

一方、寒さで動き出す植物のニリンソウ
(ウマノアシガタより少し先の白い花)は、さほど差がありません。
「寒い春」の影響を受けにくいようです。ただ、遅霜の害は見られました。

池の中では、産卵期の早いマタナゴ(タナゴ)が
既に産卵のピークを過ぎたところです。
第一陣の産卵で生まれたアカガエルのオタマジャクシは
早いものだともう後脚が生えて来ています。
アメンボやミズカマキリ、ゲンゴロウなどの水生昆虫はまだ鈍いですね。
意外なのがスイレンの浮葉の出方、差がありません。
株が大きくなった分、むしろ今年の方が葉の枚数が多いくらいです。
ジュンサイは、昨年は右岸近くで数枚が浮き始めていますが、
今年はまだ一枚も浮上していません。

過去の観察メモを開いてみると、とにかく昆虫が出て来ていません。
出て来ていても、この寒さでは動き回れないですよね。
昆虫の動きが鈍いと、例年通りに開花しているニリンソウ等も
受粉の面でちょっと厳しいでしょう。
油断出来ないのが、ここへ来てもまだ遅霜の可能性が示唆されていること。
本当に降霜したら、それこそ来年の花芽も作れない植物が出て来そうです。
ここまで極端に寒い春も滅多に無いでしょうが、
そろそろいい加減にして欲しいと心底思います(笑;)

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獲物のボーダーライン

Nerau_kitayaha

本日は最低気温4.5℃、最高気温8℃でしたよ〜
ばっちり丸一日雨天でした。
この低温には人間も人間以外もビックリしちゃいますよねえ・・・
で、明日はもっと寒いんですって?も知らん!(笑)
でも、芽が動き始めた北米産のアツモリソウを温室に取り込みました。
芽を出したアツモリソウの防寒を気にするなんて初めてです。
いつもなら暑さによる脱水を心配する頃なんですが・・・

さて、写真は昨日のものです。写っている小型のクモはキタヤハズハエトリ。
上の写真がメス、下がオスです。雌雄で色彩と模様が全く異なりますね。
メスは白い部分が大きくてコントラストの効いた模様ですが、
オスはダークメタリックな輝きのグラデーションに白い斑紋が並び、
なかなかエキゾチックな雰囲気です。
今日の話題はこのきれいなハエトリグモと、イトトンボのエピソード。

昨日は池や水路で2種類のイトトンボを見ました。
一種類は昨日も書きましたがホソミオツネントンボ。
成虫で越冬してこの時期繁殖に入る中型のイトトンボです。
もう一種類が小型のアジアイトトンボ。こちらはようやくの暖かさで
昨日第一陣がこぞって羽化しました。
どちらも池の周りや抽水植物の間を飛び回るので、
おもに水辺を活動場所とするキタヤハズハエトリには身近なトンボです。
自分の近くにこの2種類のトンボがとまると、
当然のことながらハンターの習性にスイッチが入ります。

ところが、ホソミオツネントンボには、
グッと狙いをつけて攻撃の体勢に入っても、結局仕掛けませんでした。
アジアイトトンボには、狩りの成功・失敗の結果はともかく
8回見たうちの7回は飛びかかりました。
どうも2種類のトンボの間に狩りの対象とするか否かの
ボーダーラインがある様なのです。
微妙にホソミオツネントンボの方が大きいからかも知れませんが、
もしかしたらキタヤハズハエトリは、冬を乗り切った強者の手強さに比べると
羽化したばかりのアジアイトトンボの方がはるかに狩りがたやすい事を
知っているのかも知れません。

上の写真のメスが見ている先には、ぼやけて分かりにくいのですが、
アジアイトトンボが写っています。
このメスはこの後アジアイトトンボに飛びかかりましたが、
寸でのところでイトトンボが逃げ仰せました。
一方、下のオスはしっかりと狩りに成功。
こちらのイトトンボはまだ体がグニャグニャに柔らかく
おそらく逃げる事もままならなかったのでしょう。

こういう場面を見るといつも厳しさを感じますが、
イトトンボがどれほどのミジンコを食べてここまで成長して来たのか、
キタヤハズハエトリがこの後も無事に狩りをこなし、
無事繁殖に突入できるのかを考えると、これもつながり合う生態系の中では
ある出会いの一形態に過ぎないと理解出来ます。
一番大事なのは、無駄になっていないということですね。

Toraeta_kitayaha

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水路の水面開け

暖かくなりました。本来この時期はこんなものなはずで、
例年なら「なんだかもう、晴れるとすっかり暑いですねー」
なあんて言葉が交わされる時期です。
今年初めて庭でアゲハ(ナミアゲハ)を見た他、
池にホソミオツネントンボが集合し始め、交尾も見られました。

朝方庭をひと回りしただけで、ずいぶん沢山の生き物を目にしました。
みんなこれを待っていたかの様です。
仕事が一段落ついているので、小一時間ほど掛け
遅れていた庭作業を少し進めました。
今日の作業は庭の排水路の水面開け(みなもあけ)です。
冬の間水路の中に堆積した落ち葉や水生植物の枯れ茎を取り除き、
余分な底泥をかき出して水面を広く開けます。

例年この作業の目安はショウブの花穂が出て来たら・・・なのですが、
今年もようやく最初の2本が出て来ました。
例年より10日前後遅いと思います。

写真の中程に見える水面から勢い良く突き出た鮮やかな緑色がショウブです。
その先のごちゃごちゃしたところはショウブとクサヨシの混群落、
その向こうが石板を渡した石橋になっています。
水路は基本的に石橋より手前が園芸的植栽、石橋の向こうがビオトープ。
ですから手前側はエキノドルスやウォーターパコパなどの外来種のほか
当地には無いヒシモドキ、園芸栽培している熱帯スイレンのスペースです。

熱帯スイレンは野外では越冬出来ないため、鉢植えにしてあり、
秋になると温室内に取り込み、この春の水面開けで再び水路に戻ります。
中程の水中にに見える白い鉢と、手前のオーバーフローパイプの右に見える
底に沈んだ鉢が熱帯スイレンです。

窮屈だった水の中が広い遊泳空間になり、水面も大きく開放されたことで
生き物たちの動き方が変わりました。
かくれて越冬中だったマツモムシやヒメゲンゴロウが泳ぎ出し、
一時間ほどするとアメンボも飛んで来ました。
水中のオタマジャクシも心無しかゆったりとしている様に見えます。
こちらもようやく「春の小川」の気分を楽しめました。

Suiro100421

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越冬蝶 -ルリタテハ-

あっという間にまたお天気が悪くなってしまいましたが、
まだ1日目ですし、今のところ気温はまともですから、
悪天と低温のダブルパンチよりは我慢出来てます(笑)

写真は昨日マキノスミレの自生地で撮影したルリタテハ。
枯れ葉と土の茶色いステージにひゅるりと舞い降りました。
その名が表す青系でまとめた美しい翅を見せつけているようです。
ルリタテハは成虫・・・つまりこのチョウの姿で冬を越します。
冬の間は天敵から身を隠せる様に翅を閉じたときは目立たなくなります。
これが同じチョウかと思う様な黒っぽい枯れ葉模様をしているんです。

タテハチョウの仲間には
翅の裏面にこういう模様を持った種類がいくつかいて、
それらはみな成虫で越冬します。
「裏面を枯れ葉に見せる」という戦術がいかに有効かを物語るようですね。
そんな成虫越冬のタテハチョウが同様に持っている特徴が、
このギザギザがたがたとした翅のフォルム。
閉じたときに一層枯れ葉らしく見せるテクニックですが、
私は子供の頃、どうしてこのチョウは
ボロボロ個体しかいないんだろうと思っていました。
図鑑を初めて見た時これがオリジナルデザインだと分かったのですが、
大人になった今見ると、のっぺらとした輪郭よりもずっと味わいを感じます。

ところで、同じ様に成虫越冬するキタテハやアカタテハは
花の蜜を吸いににやって来ますが、
ルリタテハが花にやって来たのを見た事がありません。
一番良く見るのは夏に樹液にやって来ている姿で、
ほかに腐熟した果物なども好みます。
樹液や果物にはキタテハもやって来ますが、
アカタテハはほとんど見た事がありません。
大型でオレンジ色が美しいヒオドシチョウは
まれに花で見かける事がありますが、樹液や果物も好みます。
同じ様に成虫越冬するタテハチョウでも、好むエサは微妙に違いますね。

無事に越冬したルリタテハは春になっても果物や樹液がないので
腹ぺこの状態で過ごしているはず。
彼等は繁殖行動を済ませるとやがて死んでしまいますが、
最もエネルギーを使う越冬、そして繁殖という流れを空腹でこなすのですから
これは想像以上にタフなチョウなのかも知れません。
惰眠惰食を貪る我が身を振り返り、頭が下がるばかりです(笑)

Ruritateha100419

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二年振りの自生地

今日はお天気が当初の予報より保ちそうなので、
ブログリンクの自然観察仲間のmushizuki氏と
茨城県南某所にあるマキノスミレの自生地を訪ねました。
私がここを訪れるのは一昨年の同時期以来の二年振りです。
今シーズン既にここを確認しているmushizuki氏から、
個体数が激減していると聞いていたので、状態がとても心配でした。

マキノスミレの学名はビオラ・ビオラセア・バール・マキノイ。
(=Viola violacea var. makinoi)
同じ名をもつビオラ・ビオラセア(=Viola violacea)は
西日本に分布するシハイスミレのことで、
これが東日本・北日本ではマキノスミレに置き換わります。
茨城県内にも局所的に自生が見られますが、
県南で見られるのはこの一帯だけではないかと思われ、
中でも今日出掛けた場所は特に個体密度が高い自生地です。

さてさてどんな案配かと道ばたののり面を注意深く覗きながら進むと、
なるほど、以前訪ねた時の様子と比べると
まず開花している株が圧倒的に少ない・・・
連続的に見られたのり面でも、やや局所化しているように見えます。
それでもよく見ると、芽生えたばかりの双葉や実生1〜2年生と思われる株は
それなりの数が見つかりました。

このスミレの実生発芽率は悪くない方ですから、
おそらく双葉は去年できた種子からの芽生えでしょう。
その周りに昨年、一昨年の発芽株もあるのに、去年花を咲かせ、
種子をこぼしたはずの開花サイズの株がほとんど見当たりません。
疑うのはあまり気分の良い事ではありませんが、
こういう無くなり方は採集で消える時に典型的な減り方です。

また、花を付けた株がまとまって残っていたところも一カ所ありましたが、
ここではつい先頃地面ギリギリで草刈りが行われたらしく、
葉の殆どをスパッと真横に切り取られた株が目立ちました。
ここではもうひとつ問題があって、
この春はここまで雨が非常に多かったのですが、草刈りで丸裸になった
のり面の表土が雨で洗い流され、
地下茎や根がむき出しになってしまった株も見られました。
草刈りもタイミング次第では、
マキノスミレに大きなダメージを与えることになるようです。

写真は芽出しがちょいと遅れたため、危うく草刈りの難を逃れて
無事開花に至ったマキノスミレです。
特徴的な高く掲げた細長い葉も立派に伸ばす事が出来ました。
そばのアズマネザサの切り口をみると、かなりスレスレのところで
草刈り機の刃が及ばなかった事が伺えます。ホント良かったねー。
頑張って充実した種子を、たくさん散布して欲しいと思います。

Makinosumire100419

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野蒜の味

ようやくの晴天!しかも日曜日。
一日晴れるのは今日限りとのことでしたので、
いままでの鬱憤を晴らすべく(笑)、
毎春出掛ける御前山ダムの水没予定地へ・・・
今年もまだ水没はしていませんでした。

周辺はヤマザクラが多く、今がちょうど見頃でした。
しかし、水没域は高木が切られているので、遠くに仰ぎ見る感じです。
もともとは美しいヤマザクラの木漏れ日を縫う様に
相川の清流と道が絡み合うとても素敵な場所だったのですが・・・残念。
いつも歩く行程の途中に、もともと民家があった場所が数カ所あります。
そんなところでは、人が暮らしていた時の名残りがまだ少し見られ、
野菜の苗や園芸植物が、植生の中に混じっています。

一カ所にノビルがまとまって生えていたので、少しいただきました。
酢みそ和えでもそのままでも美味しいのですが、
これを使ったパスタの作り方を教えてもらったので、
今回はそれにチャレンジしてみようと思っています。

じつは、帰り道に別の場所(笠間市内の河原)でも
ノビルを採ったのですが、その場で齧って比べたら
ふたつの採集地では結構味が違っていました。
御前山の方は匂いと辛味が強く、しっかりした食感でしたが
河原のものはさくっとしつつ柔らかく、辛味のほかに甘味があって、
そのかわりネギ臭い匂いは弱めでした。
ノビルの個体差なのか、生育環境で違うのかは分かりませんが、
これは食べ方(料理法)に向き不向きがありそうです。

どちらも美味しいのですが、もしかしたらパスタのように加熱するなら、
河原のタイプの方がいいかもしれません。
生で野趣を味わうのであれば、御前山のクセが強いタイプの方が
より楽しめそう・・・
もちろんこれは私見ですから、山菜の強いクセを避けて
なるべくマイルドに食べたいのであれば、
全く逆の利用法が良さそうですね。

ところで、七会(城里町)から
御前山(常陸大宮市)に抜ける道が通行止めで
大変な回り道を余儀なくされました。
仏国寺の峠の先で大きな桜の木が道路をふさいで倒れていたためです。
そういえば仏国寺の手前の集落では、屋根の上に白い塊が・・・
それは先日降った雪でした。県南よりもはるかに多く積もった様です。
山道も雪のせいか雨が続いたせいか分かりませんが
小規模な地滑りみたいな状況が至るところに見られ、
多くの木が倒れていました。道を走っていてこれほど木や枝に触りながら
進んだのはこのエリアでは初めての経験。
どうやらこちらでも異常な春の影響が出ている様です。

Nobiru100418

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うっそでしょ!?

今朝はたまげました!(笑)
関東地方では概ね全体的にたまげたはずです。
白いんですから、景色が!!4月も後半だというのに・・・
そういえば昨夜寝床についてから、
外の雨音が妙にシャリシャリという感じになっていたような気がします。
あの時点でただの雨ではなかった訳ですねー。

東京でも未明から早朝に掛けてはこんな感じだったみたいで、
それはどうやら44年振りの観測史上最も遅い降雪だとか。
白かったのは朝のうちだけで、ほどなく雨に変わり白い地面は消えましたが、
寒さはその後雨が上がって晴れ間が出始めた午後にも変わりませんでした。

長期予報だとまだ今後も寒さがぶり返すらしいですね。
そして日照も少ないんだとか・・・農作物が本気で心配です!

写真はいつもの池の俯瞰ですが、
草の若緑やクサボケの朱赤色が白い地面と一緒に写るカットなんて、
初めて撮影しました。

しかし、心配した冷え込みの被害はほとんどありませんでした。
エビネの蕾もエゾエンゴサクの花も、うつむきながら無傷で耐えました。
山吹の花が白く色抜けしてしまいましたけど・・・
明日は寒さも一息つけそうとの事ですが、心からそう願いたいものです。

Ike20100417

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ここだけ空色

よく降るのもよく降りますけど、まあー・・・この寒いこと!
今日なんて最高気温が5℃ですよー。
しかもそれは日付が変わった時のもの。正午の気温は何と4℃でした!!
ひょっとすると今夜から明日にかけ雪が降るかも・・・
なんて予報が出てるらしいですね。ほんまかいな(笑)

とりあえず一番心配なのが蕾をまっすぐに伸ばし始めたジエビネです。
3℃を割り込んだらかなりヤバいっす!心配です〜・・・

そんな訳で一日暗くどんよりな空模様ですが、
庭の一角に爽やかな空色がありました。
今年も開花してくれた「北の空色」エゾエンゴサクです。
今年は少し小振りなのですが、花は多く付きました。
本当は満開の時にアップしようと思っていたのですが、
どん冷えの曇天で気持ちまで沈み込んでしまいそうなので
ちょっと気分転換に掲載してみました(笑)

しかし、この色が手前にあると、ヤマエンゴサクが随分赤っぽく見えます。
バックでボケてるのがそうなんですが、随分色味が違うものですねー。
もっとも、ヤマエンゴサクの方は花色に幅があるので
エゾエンゴサクにはかなわないけどかなり青っぽいものもあります。

やっぱりいいな〜コリダリスは・・・
もう少しすると日本の野生種ではラストバッターとなる
ジロボウエンゴサクも開花するのですが、
この気温だと3種類が同時に咲いてくれるかどうか、微妙なところです。

Ezoengosaku2010

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ワダスメモリー2010

また寒い!しかも明日まで続くらしいですね。
今日の最高気温は10.5℃ですが、これは日付が変わった直後のもので
日中の最高気温は6℃でした。最低気温は3.5℃です。
最高気温が10℃を下回る寒の戻りが、あと何度くらいあるのでしょう・・・

158円で売られているレタスを見付け「おっ、安い!」と
思う様になってしまいました(笑)
今後も中期的に日照が少ないらしいので、農作物の作柄も心配です。

写真は今年のワダスメモリー。
樹高は3メートルほどに成長し、今年は初めて50輪近く咲きました。
ワダスメモリーはコブシとタムシバの自然交雑から生まれた品種ですが
暑さ寒さに強く花数が多いコブシの特徴と、
花に甘い香りがあり、毎年平均した輪数を付けるタムシバの特徴の
両方を持つ、いいトコ取りのマグノリアです。
花弁もすきっと抜ける純白で、きれいに洗い上げた洗濯物みたいでしょ(笑)
青空バックで撮ったカットもきれいだったのですが、
今日は白がより眩しい日陰バックで掲載です。

我が家のワダスメモリーは、コブシだということで入手したものが、
結果的にワダスメモリーという交配品種であったこと、
以前このブログでも書きました。
知らなかったとはいえ原種しか植えない方針だったので
当初はかなり抵抗感があったのですが、
6年経ってた小は愛着がわいたというか、毎年ちゃんと花を見せてくれるし
原種でなくても、これはもう仕方がないかな〜と
少し容認する気持ちになってきました。
ただ、コブシと違ってデレッと咲く感じは、
できればもうちょっとどうにかならんものかな〜・・・と思います。
まあ、この散らかった感じもそれなりに風情ってものかも知れませんが・・・

写真は昨日の撮影ですが、今日の雨でとうとう散ってしまいました。
下の地面にはまあるく「白い靴べら」が敷き詰められました。

Wadas_memory2010

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密約アリ?

今日の午前中は冷たい北風がやや強く、最低気温の9℃よりも
ずっと低く感じられたのですが、午後からは風も弱まり暖かくなりました。
しかし、北日本では暴風と吹雪の被害がいろいろ出たようですね。
これで吹き込んだ大陸からの寒気が、
明日はこちらにも大きく影響しそうです。

夕方少し庭の作業をした時、一番古株のブッドレアを強剪定したところ
ちょっと面白い事がありました。
写真がそのブッドレアの太枝を切った際の切り口です。

ブッドレアの枝の一番芯の部分には、
キビがらの様なすかすかの蕊(ずい)があるのですが、
このブッドレアの古い枝ではそこが切る枝切る枝みんな中空になっていて、
切り口から必ず小さなアリが出て来ます。
どうやら枝の中心がアリの巣になっているらしく、
切り取った枝の側の穴からもやはりアリが出て来ました。

様子を観察していると、アリは切断の際に穴に入ったおがくずを
丁寧に運びだして、切り口の周囲を丹念に調べ回った後、
みんなして穴の中に消えて行きました。
アリのサイズは3ミリ強。どちらかと言うと小型の部類だと思います。
アリの分類には明るくないのですが、
何となくハリブトシリアゲアリのような気がします。
このアリは立木の枯れ込んだ部分等に営巣するらしいのですが、
ブッドレアの蕊というのは、ブッドレアにとっては割とどうでもいい部分で
成長活動に必要な部分ではなさそうですし、
穴を見た限りではアリがいる事によって枯れ込みや食害らしいものも
特に見当たりません。
メリットの方はよくわかりませんが、デメリットは見当たらないようです。

アリの方はどうなのでしょうね。
そういえば、ブッドレアの花が咲く頃に、
このくらいのアリが枝葉をうろうろしていたような気がします。
ブッドレアの若い枝葉はなにか分泌物を出すらしく、
このアリがそれを舐めていた様な気がするのです。

これは確かめねばなりません。
今後、このアリとブッドレアの関係に注目です。
ひょっとしたら、何らかの密約があるのかもしれませんね。
あ、密約じゃ無くて蜜約かも・・・(笑)

Mitsuyaku

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園路を高くする

ソメイヨシノが散り始めたら、庭の春植物も後半の種類になってきます。
今は、ちょうどニリンソウとヤマエンゴサクが満開。
あと数日でイカリソウとエゾエンゴサクも満開となりそうです。
中でもニリンソウはキクザキイチゲやアマナと並び、
庭のあちこちに複数の群落を形成しつつあるのですが、
どうも場所によって株の出来不出来がハッキリしていて、
株の出来が今ひとつのところは、目下原因を究明中なのでした。

で、いろいろ考えた結果、どうも丘陵のてっぺんにあるうちの庭は、
ニリンソウを栽培するにはちょいとばかり風の通りが良過ぎるのと、
乾き過ぎるということが問題みたいです。
この二つの問題は互いに関わりが深く、重なると
ニリンソウのような湿った環境を好む植物にとっては
負の相乗効果的に働いてしまいます。

写真は東南の角にあたるところですが、ここは敷地の西の端から見た時
家と全く重なる事なく東の端まで見通せる、もっとも風の通りが強いところ。
それでも見ての通り、ニリンソウはまとまりよく育ち咲いてくれていますが、
一番いいところの群落に比べると、花付きがぜんぜんダメです。
ここは風が強く抜けるだけでなく、クヌギの葉が広がる前の春先は
日当りがよく、じつによく乾きます。
クヌギの葉が上を覆うといい感じになるんですけどね。

そこで、園路(庭の通路)を高くする・・・というのはどうでしょうか?
植え込みレベルより園路を10〜20センチ高くします。
こうすれば、地際の風当たりが多少は弱くなるはずだし、
結果的に窪地になる訳ですから、蒸散しにくくなるだけでなく、
降水時に水が集まりやすくなるのではないでしょうか?
おまけに、冬の間落ち葉が逃げにくくなるので
冷害霜害も多少防げる・・・おお!いい事ずくめじゃあありませんか(笑)

具体的には、割栗石を組んで路肩を作り、土を入れます。
写真では完成レベルの70%位まで土を入れた状態です。
まだ作業したばかりなので、いかにも作り込んだ風に見えてしまってますが
まあそのうち馴染んでくるでしょう。
でも、ロックガーデン用の石を流用したので、
ロックガーデンの石が足りなくなりそうです。
あーあ、これでまたロックガーデンの完成が先に延びてしまいます〜(泣)

Enro_morido

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雪解百合

昨日から一転、冷たい冷たい雨・・・憂鬱になってしまいそうですが
明日はまた晴れて20℃超えと聞いていますから、まだ
「こんな日は大人しくいい子にしてよう・・・」と思えます(笑)

気分だけでも爽やかに行きたいので、画像は昨日の花のカットから・・・
この青い花、チオノドクサ・ルシリアエ(Chionodoxa luciliae)
と言います。シラーやヒアシンスに近い春咲きの小球根植物で、
原産地は小アジア、トルコあたりだそうです。

私が栽培しているものはずっと昔、知人から頂いたものなのですが、
正直あまり思い入れがなく、こう言っては花に大変申し訳ないのですが
「枯れない程度」に管理していたといったところです。
元来丈夫な性質なので、それでも毎年花を咲かせていたのですが、
感心が薄い分、なんだかあまり注視していなかったようです。

ところが先日、足元に咲くこの花にハッとしました。
常緑ビバーナムの傍らに植えたチオノドクサの花が
ビバーナムの木漏れ日を受けて
まるで自ら発光しているかのように木陰を照らして見えたのです。
弁先から花の中心に向け、クールな青が純白に抜けるグラデーションが
これほど清々しく見えたのは初めての事。同じ小球根でも
シラーやプシュキニアとはひと味違った主張を感じます。
花が上を向いて咲くせいかもしれません。

アップで見ると、透明感のある青い光が滲んでいるようで、
ちょっと妖精チック?・・・日本の野草には無い雰囲気を感じます。
なんかRPGとかに出て来そうですよね(笑)

「チオノドクサ」なんて、韻があまりに日本的な組み合わせなので
「ちおのど草」みたいに思えますが、
ギリシア語の「雪の」と「栄光」を合わせた造語が由来なのだそうで、
雪の解けたところにまばゆく咲いている様子から付けられたとか・・・
英名も「グローリー・オブ・ザ・スノー」で同じ意味になっています。
和名は「雪解百合(ゆきげゆり)」。こちらも由来を共にしていますね。

我が国で園芸的に栽培される種類はこのチオノドクサ・ルシリアエの他に
チオノドクサ・サルデンシス(Chionodoxa sardensis)、
チオノドクサ・ギガンテア(Chionodoxa gigantea)と、
これらの選抜品種や交配品種のようです。
日本では今ひとつメジャーになれない球根植物ですが、
個人的にはちょっと見直しました。

Chionodoxa

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うじゃる!(汗)

なんか今日って暑くありませんでした?
最高気温23℃、勿論今年の最高気温です。
いきなりですから体がついて行きません。
妙にほてってしまい、ややオーバーヒート気味。
トシのせいでしょうか?(・・・たぶんそうだね)
でも、午後3時をまわったあたりで旧に北寄りの冷たい強風が吹き始め
その後70分ほどの間に気温が10℃も急降下!最低気温は夜に出た11℃です。

さて、今日の日中の暑さでは池の浅いところの水温も上昇し、
アズマヒキガエルのオタマジャクシがすこぶる元気、ご覧の通りです。
池の岸辺の全面がこうな訳じゃなくて、一部に寄り集まるんです。
どうしてこう「うじゃる」んでしょうか、彼等は・・・
時間によってうじゃる場所がシフトします。
というか、時計回りにゆっくりと移動しているんです。一種の回遊性?(笑)

アカガエルのオタマジャクシも寄り集まることはしばしばありますが、
それは水温や流れやエサの関係で結果的に集まっているのであって、
集まる事が目的ではない様に見えます。
一方ヒキガエルの場合は、
集まる事自体も目的である様に感じるのですが・・・といっても、
確たる証拠もないので、なんとなくそう感じているだけなんですが。

ヒキガエルが毒を持っていることはよく知られていますが、
じつは卵やオタマジャクシにも有毒成分があるらしいとの事。
そういえば思い出すのが魚のゴンズイ。やはり有毒な魚ですが、
幼魚の頃に寄り集まって「ゴンズイ玉」をつくりますね。
集まる事で、天敵防御の効果でもあるんでしょうか・・・

それにしてもこの光景、
特にオタマが嫌いじゃなくてもちょっと何とも言えない絵ですね。
嫌いな方にはさぞかし鳥肌が立つ画像だったことでしょう。
大変申し訳ありませんでした(笑)

Hikigaeru_otama2010

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便秘解消(笑)

Himenira_up

昨日以上に暖かくなり、ようやく春爛漫を実感出来ました。
近所の神谷小学校のソメイヨシノは、まだほとんど散り始めていません。
4月も中旬だというのに・・・得したってもんでしょうか(笑)

さて、いつも気になっていた植物の名前が分かりました。
写真の花がそれなんですが、どうです?なかなか可愛いでしょ。
じつは今まで県北部の自生地で葉っぱだけしか見たことがなくて、
はじめはアマナかと思ったのですが、微妙に雰囲気が違うし、
アマナは株がある程度充実しないと葉を二枚出さないのですが、
二枚出る時は大抵葉の長さが20センチ近くか、それ以上になります。
でもこの植物は葉が二枚出ている割には小さくて、
「これはアマナに近縁の属に違いない・・・」と決めつけていました。

そして、今年初めてこの植物の花を見ました。
5ミリ足らずのごくごく小さな花です。あまりに小さいので
これは本来の姿ではなく、株の栄養が不十分なため、
本来の花の姿になっていないのではないかとさえ思えましたが、
ちょうどその日の夕方茨城県自然博物館に仕事で立ち寄る予定だったので
植物のチーフのO先生に撮影したての写真を見てもらいました。
で、出て来た答えは「ヒメニラ」。

早速その場で図鑑をひも解いてみると、あったあった、ありました。
ヒメニラの学名はAllium monanthum
アリウム・・・ネギの仲間なんですねえ、これ。
ちなみにO先生が県内産の所蔵標本を検索してくださったところ、
22点あったようで、茨城県ではやはり県北部に多く見られる様ですが
筑波山での記録もありました。
ヒメニラはなかなか開花しない植物で、
必ずしも同じ株が毎年開花に至る訳ではなさそうです。
道理で毎年葉っぱは見るけど花の記憶が無い訳です。
いやあ〜スッキリした。さすが自然博物館!さすがO先生!!
お忙しい最中に半分無理矢理見ていただきすみません、
本当に有り難うございました。
長きに渡る便秘が解消したような爽快感です(笑)
でも、写真撮っておいて良かった!

ごく薄いピンクの花は平開することがなく、ふっくらとつぼんだまま
先端が僅かに開口します。何だかチューリップの園芸品種に似てますね。
花の少し下に節がひとつあって、ここに薄い膜状の托葉がありますが、
この辺がアリウムっぽいです。
これをいくつもまとめてちっちゃな花束にしたら可愛いでしょうね。
ある意味すっごく贅沢な花束です。ちいとネギ臭いでしょうけど(笑)

下の写真が全体の様子です。背後のニリンソウと比べると、
その小ささがよく分かりますね。

Himenira_zensou

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クサボケ満開

最低/最高気温は0.5℃/15.5℃、昨日に比べたら寒さは感じなかったものの
朝の最低気温は低いですね〜。
晴れたのは午前中だけでしたが、花も昆虫も嬉しそうに見えました。

今、当地ではソメイヨシノが8分咲きといったところですが、
池のまわりではクサボケの花が満開です。
地際にこぼれる様に咲いた朱赤の花は
コハナバチやヒラタアブの仲間を強く惹き付けます。

しかし、花の数の割には受粉効率は今ひとつの様で
結実するのはほんの一握り。
そしてそこから実が丸く成長するものとなるとさらに限られて来るので、
おそらく軽く1000輪以上は咲いているであろう花から
秋に収穫出来る香りの良い果実は毎年だいたい20個前後です。

思うに、もしかしたら受粉昆虫の個体数に対して
花の輪数が多すぎるんじゃないでしょうかね。
もしくは、自家受粉は一切受け付けないとか・・・
・・・この疑問を解明すべく、マーキングしたいくつかの枝に限り
咲いている花という花に筆で人工授粉してみようかと考えています。
自分の花粉と、近くの里山からもらってきた花粉でやってみます。
おもしろい結果が出たら、またアップしたいと思います。

Kusaboke2010

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すみれ御膳

今日はキッチリ晴れましたけど、やっぱり空気がピンと硬くて
春らしい感じは弱かったかなあ・・・明日も気温は上がらないみたいですね。
いろいろな人から同じ事を聞き、
自分でも、やはりそうなのかと思う事がひとつ・・・
「なんだかモンシロチョウをあまり見かけない」
寒いせいだと思うのですが、いくら寒くてもこっちよりは早く飛び始める
九州の知り合いからも同じ声が届いているので、ちょっと心配。

もちろん全く見ない訳ではなく、ただちょっと少ない様な気がするのです。
他のチョウも4月のこの時期にしては個体数が少ない様なので、
やはり気候のせいでしょうかね。もう少し様子を見てみたいと思います。

写真のちょいとサイケな芋虫君も今年は今頃になって
ようやく顔を見せてくれました。
いつもなら3月中に見かけるのですけどね。
今や庭の定番種となった、ツマグロヒョウモンの幼虫です。
なんだかいかめしいトゲトゲが並んでいますが、これは見かけ倒し。
触るとぶにょぶにょの肉質で、拍子抜けな感じです。
この虫の食草はスミレ類、彼がここにやって来たのも
ここが好物のビオラ・ソロリア(Viora sororia)の鉢だからです。

我が家には変種も含め3タイプのビオラ・ソロリアがあるのですが、
その中ではこの紫一色の花を咲かせる標準タイプのソロリアが
一番早く芽を出し、葉を展開します。
ツマグロヒョウモンの越冬幼虫はその事をちゃんと分かっているようで
御馳走の準備が整い、既に据え膳状態の食卓に
いそいそとやって来たという訳です。

この鉢には他に2匹の幼虫がいて、一足先に食事を始めています。
このシュチュエーション、どこかで憶えがあると思ったのですが、
よく国民宿舎などに宿泊すると、部屋食ではなく一階か二階あたりの食堂に
食事の準備ができたあたりで各部屋の宿泊客が集まり、
めいめいの部屋名が表示されたところで食事に入る・・・という
あの感じに似ている気がします。
テーブルにドカンと置かれたおひつのご飯を、自分でよそうんですよねー。
で、だいたいご飯の炊き加減が柔らかめだったりします(笑)

と、話がそれてしまいましたが、この食堂のすみれ御膳は大盛りです。
おそらくここで蛹になるまでの食料が間に合うと思うのですが、
彼等は途中でチェックアウトし、別のスミレを探して彷徨います。
どうも、歩き回る事があまり苦ではないようです。
まあ、我が家の場合はどこに行っても
たいがい何かしらのスミレには出くわすと思うのですけどね。

Tsumaguro100406

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スプリングスプリンター

また雨ですばい(笑)
やっぱりちょっとおかしいですかね。この急な低温の繰り返しと日照不足で
野菜の価格にも影響が出始めている様ですね。
このまま変なリズムで空梅雨や猛暑にならないか心配です。
明日は晴れ間が戻って来そうですが、
どうやら空気は冷たいままみたい・・・

写真は3年前に苗を購入したカナダゲシ(Sanguinaria canadensis)。
昨日咲いたのですが、今日見たらもう散っていました。
開閉を繰り返しながら長く咲く花が多い春の草花ですが、カナダゲシは例外。
毎年短距離走のスプリンターみたいにあっという間に駆け抜けてしまい、
うっかりすると見逃してしまいます。
去年も絶対ブログにアップしようと思っていたのですが、
ちゃんと開いたところすら見はぐってしまった・・・(笑)

でも今年ちょっぴり嬉しかったのは、開花株が2本に殖えた事!
どうもこの花、なかなか殖えてくれないんです。
ロックガーデンの端っこのブロックに植えてあるのですが、
この一角だけでも、いつか一面にカナダゲシを咲かせる事が目標です。

カナダゲシはカナダ原産の確か1属1種きりの山野草で、
人気があるのか近頃は通販やホームセンターでも見かける様になりました。
でも、そのほとんどが「プレナ」という八重咲きタイプです。
私は美しい八重咲きも嫌いではないのですが、
この花に限らず基本的に花は一重咲きにこだわっています。
だからカナダゲシも一重咲きを植えました。
八重咲きの花っていうのは雄しべが花弁化しているケースがほとんどです。
だから八重咲きになってしまうと、雄しべが少なくなるか、
まったく無くなってしまいます。
折り重なる花弁は花のボリュームを何倍にもし、魅力的なのですが
花弁の中心にはやっぱり雌しべと雄しべがある方が好きなのですよ。

先にも書いた通り、カナダゲシの流通は八重咲きが普通なので
一重咲きを探すのにはちょっと苦労しました。
一重咲きを選んで良かったのは、実生苗が毎年少しずつ発芽する事。
「一面のカナダゲシ」に向け、ちょっと近道ができたかな?(笑)

Sanguinaria2010

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やっと花に虫

最高気温18℃、言われていたほどではありませんでしたが、
非常にあたたかい晴天となりました。

この陽気で、花に虫が来ていましたよ。
あっちでも、こっちでも、いろんな花にいろんな虫が・・・
当たり前の光景ですけど、今年は春になってもこれがなかなか見れなくて
ここへ来てやっと「見たぞ!」って感じです。
ニリンソウにはマメヒラタアブ、ラナンキュラスにはコハナバチ、
レンゲソウにはミツバチ、ヤマウグイスカグラにはツチバチの仲間・・・
そして写真の花、ヤマエンゴサクには
春のテディ・ベア、ビロウドツリアブがやって来てました。

ヤマエンゴサクのようなコリダリスの仲間は、
花の後方に長く突き出した距(きょ)に蜜があるのですが、
これを口にする事が出来る虫は限られているはず。
でも、口吻が非常に長いビロウドツリアブなら、
難なく蜜にアプローチが叶います。
ビロウドツリアブは案外、ヤマエンゴサクにとって大切な
ポリネーター(受粉者)なのかも知れませんね。

このヤマエンゴサクは少々混み入ったところに生えています。
花の側にある広めの葉っぱはニリンソウ。
それよりもずっと細くて水玉をのせているのがヤマエンゴサクの葉です。
庭のヤマエンゴサクには2タイプあって、
この葉が細いものはだいたい花の色が赤紫っぽく、
もうちょっとスプーンっぽくて葉が広いタイプは青味が強い花を咲かせます。
どちらももう少しで満開ですが、
近くに植えてあるよく似た空色の花を咲かせる別種、エゾエンゴサクは
数日前、ようやく地上に顔を出したところです。
一緒に花が見られれば赤紫から空色までのグラデーションが完成しますが
間に合うかな〜・・・

Biroudotsuriabu100406


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スミレの季節

今日は一日雨でしたが、それほど冷たい雨ではなかったようですね。
しかし、春植物の花にとってはまた開く糸間もなく日が過ぎてしまいました。
お天道様の都合ですから仕方がありませんが、やはりちょっと可哀想です。

いつの間にか、どこを歩いても頭の上にはだいぶ桜が開いています。
だいたいそれと歩調を合わせる様に、地面を見下ろすとスミレの季節。
昨日訪ねた茨城県植物園でも、
タチツボスミレ、コスミレ、ノジスミレをたくさん見かけました。
たくさんといっても花そのものはまだまばらでしたが、
タチツボスミレなどはソメイヨシノが満開を迎える頃になると
負けじと無数に群れ咲いて、
こんなにあったのかと驚かされる事もしばしばですね。

我が家の庭でもタチツボスミレとナガハシスミレが先月のうちから
咲き始め、今はそれにケマルバスミレとヒカゲスミレが加わりました。
一番はじめに咲くアオイスミレは今年もしっかり花を見る前に
すでに咲き終わってしまいました。
小さい一株しかないので余計ですが、このスミレは毎年見逃してしまいます。

写真はヒカゲスミレ、もう少しで満開になりそうです。
ハンノキの根際で少しずつ数を増やしていますが、
このスミレもあまり目立たない存在で(名前のまんまですね:笑)
うっかりすると見逃してしまいますが、
昨年に続き今年も撮影する事が出来ました。
あと数日で、すぐ隣にほんのりとピンクがかった白花を咲かせる
ケマルバスミレが加わって、白いスミレのデュエットになるはずです。
明日は温かく晴れそうですから、実現するかな?・・・

Hikagesumire2010

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茨城県植物園へ

Kenshokubutsuen1

鼠径ヘルニアの手術の傷もだいぶ痛みを感じなくなったので、
そろそろドライブも解禁かな?ということで、
那珂市にある茨城県植物園に出掛けました。
なんでも熱帯温室でやっている熱帯の昆虫展が
今日が最終日だということで、子供が行きたいと言い出しましたので・・・
時期的にも植物園ならちょうど色々な花が咲き出したかもしれないと、
華やかな春をちょいと先取りする位のつもりだったのですが・・・

寒かったー!!当初の予報よりお天気が悪く、終始どんより。
多分気温は7℃程度だったのではないでしょうか。
とにかく外は寒くて、桜はおろか、チューリップもまだまだ固い蕾でした。
サンシュユやミツマタ、それにコブシなんかが咲いていましたが、
曇天に負けてちょっと寂しげでしたね。

Kenshokubutsuen2
      サンシュユ            ヒスイカズラ

茨城県には、県営の花の観賞施設が二つあります。
ひとつは筑波山の北麓にほど近い石岡市(旧八郷町)のフラワーパーク。
そしてもうひとつがこの茨城県植物園です。
フラワーパークの方はなんといっても開放的な斜面を埋め尽くす
見事なバラが有名ですが、色々な植物を落ち着いた雰囲気で楽しむなら
茨城県植物園の方がおすすめです。
開園が古いので雰囲気も少々クラシカルですが、またそれもいいもの。
そしてここの目玉は三階建ての熱帯大温室です。

県内には先述のフラワーパークや水戸市植物公園、筑波実験植物園など、
観賞出来る大温室がほかにもいくつかありますが、
立体的なボリューム感の見事さでは、ここに及ばないと思います。
特に、一階から二階にゆるやかなスロープとアクセントの石段で
いつの間にか上がって行く造りなどはとてもお気に入りです。
トンネルの手前のヒスイカズラも花が多くて見事でした。
三階は展望室になっていて、温室内の俯瞰のダイナミックな景観と
外の景色の両方が楽しめます。

二階の特設展示コーナーで開催されていた
熱帯のカブトムシ・クワガタムシ展は、規模こそささやかでしたが、
この時期によくこれだけの種類を展示できたなあと思いました。
特に珍種がいた訳ではありませんが・・・
あ、でも生きたサタンオオカブトは初めて見ました。
写真で見るより毛むくじゃらで、獣っぽいかわいらしさがありました(笑)

ちょい気になったのが、樹名札が傷んだりすっ飛んだり・・・
しているのはまあ先日の風のこともあるので仕方ないとして、
決定的に間違っているのがいくつかあった事。
例えば下の写真(左)。これ、写真はヒョウタンボクかなんかの
スイカズラ科の花です。
仮にも植物園ですから、こりゃあいただけない!

あと、北側にある谷の部分にはせせらぎや湿地があるのですが、
ここに植えられてるミズバショウが、見事に列植されていて、
まるで苗圃を見てるみたいで少々幻滅でした。(下の写真:右)
もうちょっとうまくロケーションを活かして雰囲気出せないかなあ・・・
でも、こうしたしぼれ水や湿地があるのは素晴らしいですね。
こういう環境は人工的に再現するのは非常に困難です。
このエリアはまだ整備途中みたいでしたから、
今後どうなっていくのか楽しみです。

Kenshokubutsuen3

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入ってる♪

Haitteru

今日は風がなくてほっと一息。
気温は少し低めでしたが、まあ春らしい陽気でした。
最高気温は13℃、朝は5.5℃でした。
明日は最低/最高気温とも、これよりもう少し低くなる様ですね。

さて、「入ってる」のはインテルでも猫でもなくて(笑)
目論み通りシジュウカラさんです。
上の写真はメス、もう中にこもる時間が結構長くなっています。
時々出て来るのですが、今回は中にいる時から
私が外でカメラを構えている気配に気付いていたようで、
仕草がすごく慎重になっていました。
巣箱の入り口からちょこっとだけ顔を覗かせてきょろきょろ・・・
あ、まずい!思いっきり目が合っちゃいました(笑)

すでに産卵しているのかどうか分かりませんが、
オスの方はひっきりなしに巣材のハイゴケを運んできます(写真下)
このハイゴケ、水路の岸辺にまとまって生えているもので、
多分これを使うんだろうな〜・・・って思っていたら、
こちらも案の定でした(笑)
オスの方は私が巣箱の下でカメラを構えていようが
落ち葉を片付けていようが全くおかまい無しです。

今回の撮影時には、持って来たハイゴケの量が多過ぎて、
巣箱に入れるのにものすごく苦労していました。
何とか押し込んだものの、結局半分近くは下に落としてしまいました。

しかし、当然ながら、オスもメスも一生懸命です。
こういう生命の健気さを目の当たりにするのはいいものですね。
案外エネルギー貰えます。
頑張れよ−!そして可愛い雛の巣立ちを見せてね〜・・・

Haitteru2

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買ってはいけない(後編)

昨夜から昼前まで、またすごい風になりましたね。
この間ほどの強風ではありませんでしたが、やはり被害もでたようです。
救いだったのは風が止むのと入れ替わりに雨が降ってくれた事。
植物たちも少しは癒されたでしょうか。

一昨日から掲載している中国産アツモリソウのレポートの最終回です。
その後この購入株をどのように扱ったのか・・・について一応紹介します。
これはぐりおが今まで栽培してきたシプリペディウムの植え付け方法を
基本にしていますが、正しいやり方だから紹介するという訳ではありません。
何を隠そうぐりおは今までシプリペディウム・ヘンリィ以外の
中国のアツモリソウを扱った事が無いので、全然実証事実がないのです。
また、植え付け方法を掲載するからと言って、中国産アツモリソウの
購入を勧めるものでない、ということも、今一度確認しておきます。
あくまでも正規に生産されたアツモリソウの栽培の一方法として、あるいは
この春中国のアツモリソウについ手を出してしまい、まだ植え替えを
やっておられない方への対処の手引き程度にお考え下さい。

では、順を追って写真で示し、説明を付記します。

Tejun0102

1.鉢の準備
●鉢は素焼鉢を使用します。安価で入手がたやすく、栽培の上でいくつかの構造的効果が期待出来るからです。ここでいう素焼鉢とは、やや肌色がかった薄茶色をした鉢で、非常に軽く、乾いた状態で水を掛けるとシュウシュウと音がして水を吸い込むものです。園芸上広義の素焼鉢は、煉瓦色のテラコッタ鉢や朱温鉢、駄温鉢を含める事もありますが、これらの鉢はこれから紹介する植え方には不向きですのでご注意下さい。アツモリソウというと断熱効果の高い断熱鉢や水冷鉢も効果があるのですが、これらは大変高価なものです。
鉢の大きさは株の大きさや状態にもよりますが、5号以上を選びます。写真の鉢は6号です。
鉢はあらかじめきれいに水洗いしておきます。
●鉢底の穴には防虫のためネットを置きます。今回の画像では黒いプラ網ですが、銅のメッシュを使用すると根を食害するナメクジの侵入を防ぐ効果があります。

2.鉢底にゴロ石を入れる
●鉢底には水はけ用のゴロ土を入れますが、これも最近は色々なものがありますね。しかしこの植え方では大粒の軽石を使用して下さい。厚さは25ミリほどにします。
●セットしたら強く水を当ててみじんなどをきれいに洗い流します。

Tejun0304

3.給水層を設ける
●鉢底の軽石の上に、湿らせてから水を絞った水苔を薄く敷きます。軽石が完全に隠れない程度で充分です。この層が余計な水を軽石に伝えて鉢の底に排出し、逆に腰水の際は水を軽石から吸い上げ、根の高さに伝えます。水苔以外にも、鉢底の穴から給水テープを通す方法もあります。

4.植え付け台座を設ける
●ここで植え込み用土を準備します。用土といっても、使うのは土ではなく、スギの皮を粉砕加工したクリプトモスをいうものです。クリプトモスには繊維の細かさにL・M・Sの三段階があり、通常はMかSを使います。が、今回は例外的に目の一番粗いLを使用しました。今回の様に傷んだ株は特に鉢内の停滞水を嫌うからです。株が健全な状態であれば、MかS、あるいはその混合を使用します。クリプトモスは使用前に水苔と同様に、水に浸けてから30分ほど置き、水を切って使用します。水苔の様に絞る必要はありません。
●クリプトモスに、少量の木炭を砕いたものとパーライトを混ぜ込みます。
画像中の白い粒がパーライト、黒いかけらが木炭です。
●鉢にこのクリプトモス混合用土を入れます。水苔の上に手で軽く押さえた時に30〜40ミリ程度の厚さになる様にし、中央を山型に盛り上げます。(画像では立体感がないためあまり山型に見えませんが、一応なってます)形としては、どら焼きよりも少し高くする感じです(笑)

Tejun0506

5.苗の植え付け
●苗は根茎や根に付いたもともとの用土をきれいに洗い落とします。輸入時からついたままの土やゴミもきれいに取り除きます。毛の軟らかいタイプの歯ブラシがあれば、根茎につまった汚れをきれいに落とせます。この作業は傷がつかない様、あまり強くない水流に当てながら行います。
●汚れを落としたら、苗を薬液に漬けて消毒します。私はバリダシンの1000倍液を使っていますが、入手が困難な場合はベンレートなどでも構いません。ただし説明書に記載された希釈倍数の2倍にした方が無難です。
●消毒の済んだ苗の根の間に、クリプトモス混合用土を丁寧に詰めて行きます。アツモリソウの取り扱いでおそらくこれが一番面倒な部分だと思います。コツとしては、詰めるクリプトモスはほんのちょっとずつつまみとって丁寧につめること。焦らずにじっくり行います。根と根が直接触れない様、元々の根の上下関係を見極めながら、一本一本の間にクリプトモスを挟み詰めてください。
画像の左半分は詰め終わり、右はこれからです。アツモリソウの根は横よりも気持ち下に広がる感じなので、それをイメージして根を広げながら詰め終わると、根を包むクリプトモスの塊は何となく傘型になっているはずです。
●これを4で用意した台座の上に据え、鉢の周囲から少し押し込む様に用土を足して行きます。決して深植えにならない様にして下さい。茎の付け根・・・昨日書いた来年の芽があるあたりが、表面よりも10〜15ミリ低くなる程度で充分です。
●植え終わったらたっぷり水を掛け、微細なゴミを洗い流します。以降の水やりも同様ですが、草体に直接水が掛からない様に、じょうろのハス口は取って使います。用土の表面にまんべんなく水をかけますが、夏場はあまり茎の付け根直近の部分は避けた方が安全です。表面に軽石や寒水砂を敷く方もおられますが、用土の状態が掴みにくいので私はこのままにしています。我が家の環境では、この状態で夏頃になるとハイゴケの仲間が自然に生えてきます。この苔の様子が、水やりの参考になっています。

・・・と、まあこんなところです。
なるべく簡潔に書くつもりだったのですが、やはりこうなりました(笑)
他にも肥料や光や置き場所など、いろいろ考えるとキリが無いのですが、
もしこれを読んで分からん事がありましたら何なりとご質問ください。
分かる範囲で対応しますので。

で、ここでまた苗の購入の話なのですが、
このやり方だと関東平野の当地でも、今まで経験した限りでは
いくつかの種類の栽培が可能だと分かりました。
今日それらは自生地に負担をかけずに園芸種苗が生産されていて、
性質も少しばかり強くなっています。岩手県や礼文島の事例など、
むしろこの技術が自生地の保全を支えるものになっています。
ですから、どうしてもアツモリソウに手を出してみたいという方は、
是非こうした生産苗をお求めになっていただきたいと思います。
高いですよ・・・高いですが適正に管理すれば、ちゃんと育ちます。
中国の種類は栽培出来るかどうか、まだハッキリ分からないまま
傷んだ状態で大量輸入されています。これらが市場で流通し続ける事を
私たちは恥ずかしいと思わなければなりません。

最後に、私がここ茨城県牛久市で栽培可能だと判断したシプリペディウムを
列記して見ます。他にも出来そうな種類がありますが、
自分で作ったことのない種類は含んでいませんのであしからず。
では、ご参考まで・・・

国産種
●ホテイアツモリソウ(無菌培養選抜種苗)
●カマナシアツモリソウ(無菌培養選抜種苗)
●レブンアツモリソウ(無菌培養選抜種苗)

北米種
●シプリペディウム・レギナエ
●シプリペディウム・パルビフローラム
●シプリペディウム・(パルビフローラム)プベッセンス
●シプリペディウム・ケンタッキーエンセ
※これらも培養種苗から育てた苗が流通しています。日本種より丈夫!

中国種
●シプリペディウム・ヘンリィ(緑花アツモリソウ)
※唯一栽培可能といえる中国種。でも野生品しか出回っていないので、他の種類を経験してからにしていただきたい・・・
正直にいいます。ぐりおも昔魔が差して買っちゃったの(笑)

台湾種
●シプリペディウム・セガワイ(台湾黄花アツモリソウ)
●シプリペディウム・フォルモーサナム(台湾クマガイソウ)

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買ってはいけない(中編)

今日は19.5℃まで達し、こりゃあ一気に春が来そうだと思っていたら、
一気に来たのは吹き荒れる南風でした。
風はお昼少し前に本当にいきなり来ました。まだ外はごうごう言っています。

さて昨日の最後に書いた、写真に写っているラベルの件ですが、
お気づきになったでしょうか?
写真をよく見ると、名前が「中国黄花アツモリソウ」となっていますが、
どう見ても黄花じゃないですよね。
これ、ラベルが間違って付けられているんです。
中国黄花アツモリソウと呼ばれている種類は
シプリペディウム・フラブム(Cypripedium fravum)という別種です。
フラブムも一緒に売られていたので、
パッケージングの際の単純なミスでしょう。(あってはいけないことですが)

こういう単純な問題は別として、中国から入って来るアツモリソウの苗には
もっと根本的な問題があります。
それは、殆ど例外無く株がダメージを負っている事。
まず自生地で自由に根を張っている株を素人の採り子が雑に掘り出す際に
長い根が切られて失われます。
そしてまとめて集荷されるまでの輸送で乾燥にあったり
折れ傷擦り傷がついたりしてかなりヨレヨレになります。
それを乱暴に手で束ねてぎゅう詰めにするのでたまったものではありません。
しかし、昨年の秋までに株の栄養は芽に集中しているので、
芽が無事であれば、とりあえず最初の一花を咲かせる事はできます。
球根の水栽培の理屈ですね。まあ大抵そこまでですが・・・
では、今回の株はどうでしょうか?ちょっと根の状態を見てみましょう。

Negasukunai

上の写真をご覧下さい。思った通り、先端までちゃんとついている根が
ただの1本もありません。中にはよじれて折れているものもあります。
今回の株は2本立ちでしたが、ちゃんと同じ1株でした。
悪質なケースだと細切れの2株がさも1株の様に
まとめられている事もあります。
根の本数はまあまあです。ひどいものではこの大きさの株に対して
根が10本足らずの事もあります。
写真だと分かりづらいのですが、全ての根が下向きに束ねられた状態で
植えられていました。これは輸送の段階で
根が無理矢理下向きに束ねられるからなのですが、
本来アツモリソウの根は放射状に横に広がるものです。
束ねた下向きの状態を修正せずに植え付けたのでは、この時点でNGです。

ちなみに、健全なアツモリソウの根とはいったいどのようなものでしょうか?
答えの画像が下のサイトにあります。

http://www.minax-bio.co.jp/top.html

トップページのサイドメニューから「温室探検」をクリックし、
スクロールして降りて行き、下から2番目の写真にご注目ください。
これがアツモリソウの根のあるべき姿です。
しかし、今回の株では根とは別に重大な問題が発覚しました。
下の写真をご覧下さい。

Shinmekesson


右の茎が開花している大きい方、左が花の無い小さい方です。
黄色と赤の○の部分は、来年の芽ができている部分です。
あまり知られていませんが、じつはアツモリソウは
今春伸びる芽が出来上がった昨年の秋には、
すでにその次の芽も用意しているんです。
つまり、まだ今年がスタートしたばかりなのに、
現時点でもう来年の動向もある程度決まっている訳です。
ところが右の開花中の茎では、ついているはずの来年の芽が
腐れ落ちています。(赤丸の○)
左の茎の来年の芽も一番外側の鱗片が半分枯れていて、
中身はまだ生きていそうですが、かなり危なっかしい状態です。(黄色の○)
この株、もし生き残ったとしても、来年の開花は既に絶望的です。

私もいくらブログでリポートするのが目的だと言っても
買った以上は一生懸命頑張って栽培するつもりですから、
並んだ中ではましな方の品を選んだはずなのですが、それでもこの有様・・・
こうした中国産のアツモリソウたちは、
まるで枯死するためにはるばる海を越えてやって来た様なものです。
もちろん誰にもそんな意図はないでしょうが、
結果的にはそういう扱われ方をしているという事ですね。

これが栽培生産されたものならまだ仕方が無いと割り切れるのですが、
(いや、それでも命を扱う上での倫理的な問題はありますが)
全部半年前まで野生だった訳ですから・・・本当に悪い事をしています。

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