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獲物のボーダーライン

Nerau_kitayaha

本日は最低気温4.5℃、最高気温8℃でしたよ〜
ばっちり丸一日雨天でした。
この低温には人間も人間以外もビックリしちゃいますよねえ・・・
で、明日はもっと寒いんですって?も知らん!(笑)
でも、芽が動き始めた北米産のアツモリソウを温室に取り込みました。
芽を出したアツモリソウの防寒を気にするなんて初めてです。
いつもなら暑さによる脱水を心配する頃なんですが・・・

さて、写真は昨日のものです。写っている小型のクモはキタヤハズハエトリ。
上の写真がメス、下がオスです。雌雄で色彩と模様が全く異なりますね。
メスは白い部分が大きくてコントラストの効いた模様ですが、
オスはダークメタリックな輝きのグラデーションに白い斑紋が並び、
なかなかエキゾチックな雰囲気です。
今日の話題はこのきれいなハエトリグモと、イトトンボのエピソード。

昨日は池や水路で2種類のイトトンボを見ました。
一種類は昨日も書きましたがホソミオツネントンボ。
成虫で越冬してこの時期繁殖に入る中型のイトトンボです。
もう一種類が小型のアジアイトトンボ。こちらはようやくの暖かさで
昨日第一陣がこぞって羽化しました。
どちらも池の周りや抽水植物の間を飛び回るので、
おもに水辺を活動場所とするキタヤハズハエトリには身近なトンボです。
自分の近くにこの2種類のトンボがとまると、
当然のことながらハンターの習性にスイッチが入ります。

ところが、ホソミオツネントンボには、
グッと狙いをつけて攻撃の体勢に入っても、結局仕掛けませんでした。
アジアイトトンボには、狩りの成功・失敗の結果はともかく
8回見たうちの7回は飛びかかりました。
どうも2種類のトンボの間に狩りの対象とするか否かの
ボーダーラインがある様なのです。
微妙にホソミオツネントンボの方が大きいからかも知れませんが、
もしかしたらキタヤハズハエトリは、冬を乗り切った強者の手強さに比べると
羽化したばかりのアジアイトトンボの方がはるかに狩りがたやすい事を
知っているのかも知れません。

上の写真のメスが見ている先には、ぼやけて分かりにくいのですが、
アジアイトトンボが写っています。
このメスはこの後アジアイトトンボに飛びかかりましたが、
寸でのところでイトトンボが逃げ仰せました。
一方、下のオスはしっかりと狩りに成功。
こちらのイトトンボはまだ体がグニャグニャに柔らかく
おそらく逃げる事もままならなかったのでしょう。

こういう場面を見るといつも厳しさを感じますが、
イトトンボがどれほどのミジンコを食べてここまで成長して来たのか、
キタヤハズハエトリがこの後も無事に狩りをこなし、
無事繁殖に突入できるのかを考えると、これもつながり合う生態系の中では
ある出会いの一形態に過ぎないと理解出来ます。
一番大事なのは、無駄になっていないということですね。

Toraeta_kitayaha

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