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春の林床の元気さん

朝からぱっとしないお天気でしたが、午後になると
予報通り早々に雨がやって来ました。
でも、まだちょっと気温は低めですが、
今までのすごく冷たい雨よりはちょっぴりましになったでしょうか?

今日はこのままだとお蔵入りしそうなカットから・・・
写真のチョウ、ミヤマセセリという早春のチョウです。
・・・って、どこにいるか分かりますよね。
そう心配するぐらい地味な色合いのチョウです。
説明しなければ蛾だと思う方の方が多いかも知れませんね(笑)

このあたりでは3月中〜下旬に登場しますが、まだギリギリ見られます。
このチョウに出会うには雑木林に出向く必要があります。
といっても最近多く見かける、
ぼうぼうにアズマネザサや低木が生い茂る雑木林ではなく
下草が刈られ、落ち葉の上に空間があるような林です。
ミヤマセセリは地面で日なたボッコするのが好きな蝶ですから
ぼうぼうの林では居場所がありません。

飛び回るのもたいていは地面ギリギリの高さで、
驚いた時に一瞬高く舞い上がりますが、待っているとすぐに降りて来ます。
日なたボッコの間にこまめに飛び回る元気なチョウですから、
いる場所なら見付け損なうことはありません。

食草(食樹)はクヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワなど落葉性の
ブナ科ですが、中でもクヌギは特にお気に入りみたいです。
こんな地味な色合いですから、いかにも成虫越冬しそうですが、
越冬態は幼虫。春先に落ち葉の丸まった様な隙間で蛹になり
桜が咲く前から羽化が始まります。
春のうちに繁殖し、卵がやがて孵るのですから
このチョウは一年の殆どを幼虫で過ごすということになりますね。

写真の個体はオスで、メスは前翅の中程の波状の帯が白っぽいので
慣れれば区別は簡単に付きます。
まだ他の虫が動き始める前のこんな時期に登場するメリットは、
やはりなんと言っても天敵からの捕食を避けられるという事なのでしょうが、
こんな時期に現れて成虫の食べ物はあるのかと心配になってしまいます。
しかし雑木林の日だまりには、彼等の登場に合わせるように
何種類かの花が咲き、しっかりとした相互関係があるようです。
毎度のことながら、よく出来たものです。

Miyamaseseri2010

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