« 夏日になりました | トップページ | 2010居酒屋くぬぎ6号店開店 »

新緑で作る幼児食

新緑が(ようやく)眩しくなってきました。
展開したばかりの初々しい緑色は実に清々しいものですが
葉を食する昆虫たちにとっても、かけがえのない旬の味覚なようです。
ほとんどの木の枝先に、何かしらの種類の昆虫を見付ける事が出来ます。
特にハムシや小型ゾウムシ、オトシブミなどは飛んだり止まったりと
活発に動いているので、おのずと目に付く事が多いですね。

これは、彼等が単に葉を食べるだけでなく、
そこに集まった個体同士が出会い、
繁殖するという営みが展開されているからです。

写真はクヌギの若葉にペアで止まったヒメクロオトシブミ。
庭に現れるオトシブミではもっとも普通に見かける種類です。
彼等もまた、単に自分たちの食事としてではなく、
これから産卵する卵から孵る幼虫のためにクヌギの若葉を調理します。

きっと多くの方がご存知のことと思いますが、
オトシブミの仲間は葉をくるくると巻いてパッケージを作り、
その中に産卵します。
孵化した幼虫は自分を包んでいる葉を食べて成長するのです。
幼虫から見れば、御馳走で出来たゆりかごという訳ですね。
エサにする葉の樹種や包み方は種類によって様々ですから、
この巻いた葉である程度オトシブミの種類を絞り込む事が出来ます。
多くの種類で巻いて産卵したパッケージ(ゆりかご)を
最後に残った葉から切り落とすので、
これが名の由来・・・すなわち「落とし文」となっています。

今回は掲載していませんが、出来上がったゆりかごはとても上手に
巻かれていて、ほどけない様に止める細工も見事!
ピンセットを使って同じものを作ろうと真似をしましたが、
私には到底真似の出来る技ではありませんでした。
この作業をするために、彼等は全身が道具になっていると言っても
決して過言ではありません。
彼等の容姿が少々特殊なのはこのためです。

ところで、このヒメクロオトシブミには西南日本と東北日本のタイプがあって
前者は脚が黄色、後者は脚が黒です。
この説明からすると写真のペアは西南日本のタイプということになりますが、
我が家の庭で見かけるものはほとんどこの脚が黄色い西南型です。
以前、2つのタイプの分布境界は静岡県あたりだったらしいのですが
今日では広く関東地方で脚が黄色いタイプが見られる様です。
温度によって脚の色が黄色い変化するのか、
黄色いタイプが北上してきたのかわかりませんが、
これも温暖化の一現象なのかも知れませんね。

Himekurootoshibumi

|

« 夏日になりました | トップページ | 2010居酒屋くぬぎ6号店開店 »

庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/34559286

この記事へのトラックバック一覧です: 新緑で作る幼児食:

« 夏日になりました | トップページ | 2010居酒屋くぬぎ6号店開店 »