« 困ったな・・・ | トップページ | 子羊誕生! »

アゲハキアゲハ

Ageha_youchu

今日は当地も雨降りです。梅雨っぽいお天気が続いていましたが、
じつはちゃんとした雨はちょっとご無沙汰で、
6/18の金曜日以来となりました。

今日の写真は昨日に続いてアゲハの幼虫2種。
上がアゲハ(ナミアゲハ)の終令幼虫、下がキアゲハの終令幼虫です。
アゲハの方は、昨日前蛹を掲載したクロアゲハによく似ています。
アゲハでは地色の黄緑よりも濃い緑色の帯が、
クロアゲハでは焦げ茶色をしていますが、
模様や全体的な雰囲気は共通したものを感じます。
しかし、成虫(チョウ)の姿は全く異なり、アゲハとクロアゲハを
見間違える人はまずいないと思います。
食草はどちらもミカン科の植物ですので、
同じ木に両種の幼虫が見られる事もしばしばあります。
ほかにもモンキアゲハ、オナガアゲハ、ナガサキアゲハ、カラスアゲハなど、
ミカン科を食草とするアゲハ類の幼虫は、
みな似た様な、緑色の体に目玉のある顔の模様を持っています。

一方、キアゲハの幼虫・・・アゲハとは全く異なる模様をしています。
まず、明確な顔の模様が見当たりません。
そして頭からお尻まで連続する、
黒線にオレンジ色のドットを配しただんだら模様・・・
この幼虫は、一度覚えたら他種と間違える事はない独特の姿です。
食草もキアゲハだけがミカン科ではなく、セリ科です。
よく庭に植えたパセリやミツバ、フェンネルなどが
丸ボウズにされることがあるでしょう。あの犯人はキアゲハです。

アゲハの幼虫の緑色+縞模様は保護色、目玉の模様は鳥等を威嚇する
警戒色の機能だと考えられています。
キアゲハは、目玉模様を持たないかわりに全身が毒々しい警戒色、
といったところでしょうか?
でも、頻繁に捕食されているところを見るとあまり効果は無いみたいですね。

ところで、図鑑等で成虫(チョウ)を見比べた時、
ほとんどの人がアゲハに一番似ているのはキアゲハだと答えるでしょう。
この2種の成虫はそれほどよく似ています。
むしろ、他のアゲハ類の面々に比べアゲハ(ナミアゲハ)だけが
妙にキアゲハに似ていると言った方がいいのかもしれません。

成虫はとてもよく似ているこの2種ですが、
幼虫は姿も食草の系統も全く異なります。
種分化の道筋で、この2種が一体いつどのように分かれたのか
非常に興味深いと思います。

Kiageha_youchu

|

« 困ったな・・・ | トップページ | 子羊誕生! »

庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

昨日に引き続き腕組みして凝視してしまいます。
幼虫の時に使っている、この沢山の足は、成虫の足とは全く関係なく形成されていて、羽化までには消えて無くなってしまうのでしょうか。

投稿: 雷蔵 | 2010年6月23日 (水) 22時39分

おお、雷蔵さん!面白いところに目をつけられますね。
私も不思議だなあと思う部分です。
そうなんですよ、この脚は腹脚(ふくきゃく)といって、成虫では消えてしまいます。
成虫についている6本の脚に通じる部分は幼虫では頭のすぐ後ろについています。
ちゃんと節で連結されていて、ちっちゃいけど「昆虫らしい脚」です。
これはカブトムシなど甲虫の幼虫でも同様ですね。
つまり頭部のすぐ後ろの節は胸部なので、一見そうは見えないのですが
じつは成虫と同じレイアウトです。

腹脚の配置や対数は、チョウやガの種類によって違っていて、
それが分類のひとつの目安にもなっています。
食草の茎にぴったり張り付いて行動するには、この方が都合がいいのでしょうね。

投稿: ぐりお | 2010年6月23日 (水) 23時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/35442115

この記事へのトラックバック一覧です: アゲハキアゲハ:

« 困ったな・・・ | トップページ | 子羊誕生! »