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先導的景観形成

なんだか堅い感じのタイトルですね。
これは今ぐりおが格闘しているイラストの仕事です。
いやいや〜、今日は仕事がトリプルブッキングで、
どうしようかと思っていたのですが、筑波山のブナの撮影が
天候がいまひとつなのでまず延期。これでダブルブッキングなのですが
午前中に終わらせるはずのカタログのお仕事に思ったより手間取り
このイラストに入るのが夕方近くになってしまいました。

今描いているイラストは、某市の景観条例にともなう
「先導的景観形成」の説明用カットで、
筑波山の北に位置する該当地域において、
伝統的な集落景観を保全するためのガイドラインを指し示すものです。
具体的には、保全すべき伝統的な景観とはどういうもので
例えば新しい家を建てる時や、沿道に事業所が出来る時に
景観を阻害する要素を排除し、極力景観に馴染むつくりとするには
どうするべきかをまとめたものです。

といってもこれは条例なので、基本的に強制力がありますから
守らねばならないルールという事になります。
日本では、世界遺産やジオパークなどに向けて景観保全の機運が
高まっている地域もありますが、全体的にはまだまだ意識は高くありません。
まして昨今は個人主義化が進んでいますから、「景観」という資源を
地域で共有することすら難しいし、それをみんなで保全しようという方向には
なかなか進み辛いものがありますよね。

往々にして、「素晴らしい景観」の地域にお住まいのみなさんは
大多数の場合、自らは「素晴らしい景観」だとは思っておられない様です。
外からやって来た人から「すごいですね!」と言われて
「ふ〜ん、そんなもんなのか?」てな感じでしょうか。
すごいんですけどね。ホントに・・・

Keikan_ishioka_ill

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コメント

景観条例といえば、つくば市が施行している、というところがびっくり仰天で、どこをどう規制していったらTXの研究学園駅周辺のような町並みができあがるんだろうと思わされます。かの街の条例は、規制の基準を示しながら「そこに触れていなければ通すよ」というスタンスなんです。

伝統的な景観とは、公約数でどこまでくくっていけるのか。景観を阻害しない様々な施策が、その生活圏の素朴な自由をも阻害していかないのか。ガイドラインをまとめるというのは大変な仕事ですね。

投稿: 雷蔵 | 2010年7月 6日 (火) 23時05分

雷蔵さんどうもです。
景観条例については、歴史的・伝統的な景観に限らず、
住宅暖地の開発等に対しての目線が強いものもあります。
最近だと漫画家の楳図かずお氏の自宅が裁判沙汰になったのが
耳新しいところですね。
つくば市の場合は地区により保全すべき景観を区別している様ですが
「この基準に抵触しなければOK」という姿勢は多くの市町村でも
見受けられます。
ただ、TX沿線街区については、緑地保全型の住宅開発をしてもらうために
A型B型という区分まで設けて丁寧に定められているのに
実質「絵に描いた餅」になってしまっているのがとても残念です。

おっしゃるように、景観条例をまとめあげるには自治体の努力以前に
住民の認識共有と合意形成が不可欠なので、昨今は特に都市部では難しいですね。
その土地の歴史的背景や近隣を広く括った上での景観資源という見方は
売り地区画と利便性だけを見て住み着いた新しい住民にはピンと来ないでしょうね。

投稿: ぐりお | 2010年7月 8日 (木) 00時35分

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