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宝くじを仕込みました

Zokukankouhai

じつはですね、今日、とっておきの宝くじを仕込みました。
といってもこれから仕込むのは私じゃあないのですが・・・

写真の植物の先っぽに、そのお宝はある・・・かも知れません。
この植物は今年の5月28日の記事で紹介した、
北米産アツモリソウのシプリペディウム・ケンタッキーエンセです。
(=Cypripedium kentackyense)
葉が部分的に傷んではいるものの、とっても元気。
今年の記録的な猛暑にも負けず、本当に良く頑張ってくれました。
しかも、見ての通り、よく太った実まで付けているんです。
これだけでも体力を使ったでしょうに、さらに株元には
ちゃんと来年の花芽も育ちました。

で、宝くじに話を戻すと、この実の中に入っている(かもしれない)種子が
今、私をとってもわくわくさせてくれているのです。
じつは人工交配をやってみたんですよ。しかも前代未聞の交配です。
何を隠そうこの実のお父さん(花粉親)は
フラグミペディウム・ベッセエ(=Phragmipedium besseae)!!
この交配はまだ誰もやった事がないんじゃないかと思います。
というか、そもそもシプリペディウムとフラグミペディウムの属間交配自体、
ほとんど例が無いと思います。
それほど、ある意味非常に無謀で馬鹿げた実験でもあります。

以前から書いている様に私はスリッパーオーキッド全体のファンなのですが、
この仲間の属と亜属、種の分化には興味があります。
その類縁関係を知る手がかりのひとつとして、
ちょっと石を投げてみたというところでしょうか。
そしてもうひとつ、原種をこよなく愛するぐりおですが、
栽培が出来ない(極度に難しいも含め)植物には、
姿が似た代替品があればそれはとても良いことだと考えています。

たとえば四季咲きコマクサ。
高山植物のコマクサは誰でも手軽に栽培できるものではありませんが、
コマクサの形態を良く残しつつ非常に丈夫な
交配種の四季咲きコマクサのようなものは「ありかな・・・」と思うのです。
それが、アツモリソウでもできたら素晴らしいなと思っていました。
そうすればアツモリソウのニーズのすべては無理でも一部分はカバーでき、
なおかつ自生地での盗掘等の被害も軽減できないだろうか・・・と
それじゃアツモリソウの価値が下がるというご意見もあるかもしれませんが、
原種として、野生ランとしての価値は別に損なわれないと思います。

しかしまあ、宝くじ・・・と表現したように、
限りなく不可能に近い目標であるとも思います。
まず第一関門が結実するか、第二関門が発芽するか、第三関門が咲くか、
そして第四関門がそれが良い花であるか、ですが
第二関門と第四関門が何しろ高いハードルだと思います。
第一関門はこのたび無事にクリアしましたが、じつはここまで来るのにも
それなりに年数は掛かりました。
両親の交配のコンディションにベストな
開花日数のタイミングが難しかったです。
しかし、ようやくコツが分かりました。

次の関門に進むには、高度な無菌播種技術が必要です。
そこで、旧知の友人である茨城町のM蘭園さんに
播種委託先を探して貰うことにしました。
今日、らん展への出店で筑波実験植物園に来ている彼に種子を委ねました。
だめもとですが、やっぱりわくわくしちゃいます。どうなるかなあ・・・

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