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水もホタルも人の都合!?

今日は事情により画像は無しです(笑)
今日は時折広がる晴れ間が春らしかったけれど、
ここまでの数日が温かかった事と、
日射しが無くて日中の気温上昇が鈍かった事で、
午後からは相対的に寒く感じました。

午前中は土浦市で毎年担当させてもらっている講師の仕事。
「水の情報交流会」という小学生向けの講座だったのですが、
例年行う森が水を涵養する機能を確かめる実験と、少しの講話をやりました。
その講話の際、今年は少し目先を変えて
世界の水事情や近い将来水が決定的に不足すること、
私たち日本人はあまり水に困っていないため
水の危機に少々鈍感であることもいくつかの例を挙げて話しました。
子供たちにしてみたら、ちょっとコワい話もあったかなあと思います。
でも、実際起きている事実ですからね・・・目を背けずに
どうしたらいいのかを考えるきっかけにしてもらえるといいかなー・・・

午後は近隣市町村で開催された
ホタルの生息地再生に関する講座を聴講させてもらいました。
技術面・情報面などでとても参考になったのだけれど、
開催地には生息が無いゲンジボタルを中心に話が進んだのと
いなくなってしまった場所に再生する際、種苗個体の確保のあり方や
放流についての認識にあまり触れていなかったのは残念・・・というか
ちょっと問題かなあと感じました。
まあ、その辺を先に言うと盛り上がらなくなるのはわかるのですけどね。
でもね、生息が無い地域には生息していない理由があるし、
いなくなってしまった場所にはいなくなった原因があるのですから
繁殖個体を放してまず再生ありきという発想は慎まねばなりません。

それとありがちなのが、ホタルだけが目的になってしまって一人歩きする事。
これは注意せねばなりません。
ホタルを保全するということは、ホタルが棲める環境を保全するという事。
ホタルが飛んでりゃあいいという事とは違います。
生態学的には、ホタルが棲める環境というのは自然度が高く、
生物多様性に富んでいるという事を示唆する指標(=シンボル)です。
ホタルだけを愛好する保全というのは所詮成り立つものではないので、
そういう人は繁殖流通個体を手元で飼育するに留めるべきだと思います。

もちろん、講師の方はその辺のところはしっかりと認識しておられるのですが
参加者の中には飼育と野生保全の区別がついておられない方と、むしろ
講師の先生や私よりもシビアな感覚をお持ちの方が混在していたようです。
野生生物の保護のガイドラインがそう遠くないうちに
もうちょっとオフィシャルに整備されるといいんですけどね・・・

ホタルでもタナゴでも、保全のやり方をひとつ間違うと
外来生物と同じ事になってしまいます。
人の罪で、これらの稀少生物が悪者になってしまうのは
絶対に避けなければなりませんね。
少なくとも、ホタルが舞い飛ぶ環境を身近に再生したい。あるいは
ホタルの光るふるさとの風景を子や孫に見せたい・・・という気持ちには
善意が満ちあふれているのですから・・・なおさらです。

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意見がある人〜ハイ、ぐりお君」カテゴリの記事

コメント

どもでーす。
ホタルって私、実物は見たことがないんですよ~。
こちらでもいるってのは聞いたことがあるんですが、
どこにいるんでしょ・・・・・・
でもホタルがいそうな所って
こちらでは熊もいたりして・・・・・・。(汗)

投稿: こー | 2011年2月20日 (日) 17時38分

こーさんどもです。
エ〜!?見た事無いですか?それは意外でした(笑)
そちらだと源平のうち、大きいゲンジボタルはいないはずだから、
いるとしたら、ちっちゃい方のヘイケボタルということになりますね。
ヘイケボタルはこちらだと自然度の高い水田地帯にみられるんですけど、
そちらでは水田って、それほど多くないですよね。
だとすると滲み出し水や細流が何カ所かある湿地とか湿原みたいな場所で
見られるんじゃないかと思いますよー。
うう〜ん、でも、確かに熊も出そうだ(追笑!)

投稿: ぐりお | 2011年2月21日 (月) 01時32分

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