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二人は滑る

Amenbo_koubi1104

久し振りにまとまった雨が丸一日。潤いました。
このあと吹く風があまり強くならなければしめたものです。

先週、昨年から関わっているJ小学校のビオトープの様子を見て来ました。
まだほとんど覆うものがない出来立ての水面には
約束通りの種類の昆虫が登場していました。
中でもアメンボとヒメアメンボは沢山の数が集まっていて、水面が賑やか。
写真は上記2種のうち大きい方の「アメンボ」です。

よく見ると2匹が折り重なった交尾姿勢であることがわかりますね。
水面のあちこちで、このようなペアが見られました。
春は成虫越冬から目覚めた多くの水生昆虫が繁殖を始める季節です。
アメンボたちも間もなく、水面のあちこちに浮かぶ木の枝や
風に飛ばされて来た大きめの木片などにたくさんの卵を産むはずです。

写真の2匹を追いかけていると右に左にターンをしたり
スーッとまっすぐにダッシュしたりと、
じつに気持ち良さそうに水面を移動しています。
アイスダンスをしている様ですね。
アメンボは水面にテリトリーを持つ昆虫なので、
他の個体やペアと接近しそうになるとお互いを意識して
何となくつついたり離れたりしています。個体数が多い割には、
高温期に見られる様な争いにまではなっていませんでした。

アメンボは私たちがもっとも目にする事の多い代表的な水生昆虫ですが、
彼等の生活圏はほぼ水面であり、水中に潜るということをしません。
唯一産卵の際に産卵するものに掴まって、
ちょいと体を水面下に沈める位のものです。
そのかわりに彼等は軽い体重と水の表面張力を利用した、
水面滑走という独特の移動手段を獲得しました。

これができるのは水生カメムシ類ではアメンボの仲間だけ。
甲虫類の水生昆虫を含めると、ミズスマシの仲間がこれにあたります。
でも、ミズスマシは多少潜って水中を泳ぐ事もできますし、
脚自体は水中で水をかくスクリューのはたらきをしますから
厳密には滑走ではありません。

泳がずに滑る水生昆虫・・・あらためて考えてみると、
アメンボってかなり異端児ですね。

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コメント

どもっす。
こちらでもアメンボがこの寒い中、
泳いでましたよ~。
子供の頃は、家の近所では、
雨が降って水たまりが出来ると必ずと言っていいほど、
アメンボがいたような気がするんですが、
ふと気が付けば、水たまりには全然アメンボが見られなくなりましよ~。
ミズスマシもマツモムシも沢山いのになぁ。
マツモムシはつかまえるとたまに刺されたような記憶が・・・・・・。

・・・・・ガムシって見つけると嬉しくなりません?(笑)

投稿: こー | 2011年4月24日 (日) 18時09分

こーさんどもです。
そちらでももうアメンボが見られるんですね。ちょっとビックリです。
北海道で生きるアメンボはやっぱ寒さに強いのかなあ(笑)

そうですか、ちょっとした水たまりにはアメンボが来ないですか。
言われてみれば確かにそうかもしれないけれど、
私はそれ以前に水たまりを見る機会が生活の中に無い・・.という事に
気が付きました(笑)空も見上げなくなったし・・・いかんなあ!
子どもの頃は水たまりに映る空を見て、雲のスピードや
見え隠れするお日様に気が付いたりもしたんですけどね(笑)

マツモムシはチクリとやりますっけね。油断するとコオイムシもやります。
痛いんだよなあ・・・
私はやっぱりゲンゴロウが嬉しいな!ガムシはそれに似て非なるもの・・・.
という存在なので微妙だけど、よく見るとかわいい顔してるんですよね。
そういえば大きいガムシも減りました・・・

投稿: ぐりお | 2011年4月24日 (日) 23時34分

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