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2011年5月

ゼニタナゴ、まだ浮出中

今日はまた風が冷たくて随分寒いですねー。
午後3時半の気温が13.5℃。晴れていたのに・・・
夕方になって雲に覆われましたが、冷たい北西の風は相変わらず強く
気温はすでに12℃を微妙に下回って本日ここまでの最低気温!
慌てて温室の窓を全部閉め切ってきました(笑)
日付が変わる頃までには更に下がりそうです。

写真は今月に入って池のドブガイから浮出したゼニタナゴの稚魚です。
最初の浮出を確認したのはブログにも書いた通り13日の夜でした。
16日時点でのカウントで稚魚の数は23匹、意外・・・というか
あまりにも少ない数に心配しましたが
20日に約60匹、23日には100以上を確認。
そして月末の今日は頑張って170匹までカウントしました。
しかし数えきれないだけでそれ以上は確実にいるので、
ひょっとすると200匹を超えているかもしれません。

じつは昨夜から今朝に掛けて浮出したと思われる稚魚もいて、
例年に無くだらだらと分散した浮出であった事がわかりました。
今後まだ浮出する可能性も否定できません。
これ程まとまらない浮出は初めての経験で、
寒かった冬の影響なのか春になっても低温が続いた影響なのか、
それとも昨秋の産卵が長い期間に渡っていたのか・・・
とにかく数が出てくれて安心しました。

写真の様に、この時期の稚魚は水面直下に群れを作って
ツンツンという独特の動き方をするので、
メダカやモツゴの稚魚と見間違えることはありません。
よく見ると体長や体幅にバラツキがあるのがわかると思います。
浮出した稚魚は水生植物にくっ付いた藻類のかたまりをよく食べ、
あっという間にひと回り大きく成長するので、
こうして同じ群れに違う大きさの個体が混じるのを見ると
それぞれの浮出のタイミングが違っていた事がよくわかります。
早く浮出した個体の殆どは、おそらく数ヶ月後の繁殖に参加するはず・・・
今度はこの数に見合うだけの二枚貝の増殖が
順調に実現している事を願うばかりです。

Zenichigyo110531

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もういっか〜い(笑)

Foetidabicolor_sf

雨降り続きとなっています。今日はなかなかの強い降り方で
先ほどから風も強まってきました。
台風2号から温帯低気圧に変わりましたが、まだまだ油断はできませんね。

写真は前回もアップしたロサ・フェティダの変種ヴィカラーですが、
今咲いている二番花のほうが、やはり先日アップした一番花よりも
花色・花形ともずっと本来の美しさを発揮しているので
名誉のためにもう一回アップです(笑)
この輝く様なバーミリオンがもう好きで好きで・・・(追笑)

ところで、今年はハマナス以外の原種バラは
すべて抜群の開花状況です。
一体何が良かったのかわからないのですが、
逆にあまり調子が芳しくない北方系のハマナスの場合は、
昨年の猛暑がマイナス要因だったのだろうと考えています。

でも、山地性のサンショウバラがやはり大開花となっているのは
一体どういう事なのかしら?
サンショウバラもとにかく沢山咲きました。
この花は他のバラよりもマルハナバチの仲間に好評なので、
開花期間中は離れた所にいてもハチの羽音がすごかったです。

下がそのサンショウバラですが、花色はご覧の通りの薄いピンク。
沢山咲いても何とも奥ゆかしい花です。
花びらがよく虫に齧られるのもサンショウバラに多く見られる現象で、
この時はキリギリスの仲間の幼虫が美味しそうに食べていました。
薄ピンクと鮮やかな若緑色のコントラストが爽やかでした。

Sanshobara1105

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二年振りのデュエット

関東地方が本日梅雨入りだそうで・・・早いなあ!
で、お天気の方もこれからしばらく悪いみたいですね。
気になるのが強烈な台風2号ですが、5月に台風ってのも
また随分と早いですよねえ。風速50メートル!?・・・・・
まあここは来てもしょうがないとして、
東北の被災地だけは勘弁してくだせえ!どうかどうかお願いします。

さて、期待に応え、原種バラのロサ・フェティダに続き、
その変種ヴィカラー(=Rosa foetida var. bicolor)も咲いています。
4日前から咲き始めたのですが、
ほど咲き終わろうという基本種の黄色いフェティダとギリギリのタイミングで
デュエットを見せてくれました。
写真のバックにぼやけて見えるのがフェティダです。

変種ヴィカラーの「ヴィカラー」とは「二色」を意味するラテン語。
写真からではちょっと分かりにくいのですが、この花
花弁の内(表)側が朱赤色、外(裏)側が黄色なんです。
だから晴れた日には裏側の黄色が透けてオレンジ気味に見えますが
曇っていると透過光の影響を受けないのでずっと赤く見えます。
写真の花は一番花ですが、まだ本来の花色・花形になっていません。
今咲いている二番花の方がキレイですが、
もう黄色とのデュエットではなくなってしまったので、
あえて一番花の写真をアップしました。

この株、一時期は枯れちゃうんじゃないかという位衰弱しました。
でも、先日ロサ・フェティダの記事で書いた通り、
礫質の用土で栽培してからどうにか持ち直してくれました。
このまま順調に枝数を増やして、再来年には数の上でも
黄色いフェティダと咲き競って欲しいものです。
どっちも大好きだぞ〜(笑)

Foetidabicolor2011

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池の新緑2011

Ike2011shinryoku

Ike2010may

今朝は冷え込みました。最低気温は8.5℃!
じつは昨日の最低気温は一日の終わりに出たのですが、
その時は9.5℃でした。
その後、朝に掛けてもう1℃下がったことになります。
最高気温も一日晴れだったわりには23.5℃とこちらも低めで
カラリとした空気が沢山な一日でした。

今年は3月からずっと植物の動きが遅れ気味でしたが、
現在でもまだ平年に追いついていないように思います。
下の写真は昨年の5月の様子ですが、撮影日が5月18日だったにもかかわらず
今日(5月25日)に撮影した今年の写真(上)の方が
緑が若々しい色合いです。

池に浮かんだジュンサイの葉も少なめですが、これは遅れているだけでなく
正面の奥はジュンサイを抜き取って水中に空間を作りました。
ポンプに届くまでの水の流れを良くするためです。

そういえば、3月11日の地震では、さくら上池にも多少の被害が出ました。
一番大きかったのは、循環ポンプにつながる水の吸い込み口が
地震で全体的にすべって崩れた岸に押されてはずれ、
池の水中に飛び出してしまった事です。
これはちょっと修理のしようがないのですが、
別に池の機能に大きく影響するものでもないので取り出して引き上げました。
池の奥の水際に置いてあるのが見えると思います。

今年はスイレンの生育が良く、もう立て続けに何輪も開花しています。
そのスイレンの浮葉のそばでは、今ゼニタナゴの稚魚の群れが見られます。
今年は最初の稚魚浮出数が少なくて心配していたのですが
今日現在でもう100匹以上が浮出してくれひと安心。
今年は浮出が遅れただけでなく、浮出のタイミングが不揃いだったようです。

池畔のクヌギは早いものが樹液を出し始め、
営巣の初期段階で忙しいスズメバチの女王が見られます。
先日、コクワガタも登場しました。
こうなるとヘイケボタルとミドリシジミの登場も間近です。
夏へ向け、季節がスピードアップして来ました。

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ぶんぶんくまさん

朝から暗ーい曇り空でしたが、夕方からは雨が降り始めました。
気温が低く少し肌寒い位です。

仕事の方もちょっとバタバタしていたので、
今日は少し前に撮影した画像をアップします。
写っているのはクマバチ。それもオスのクマバチです。

普段ハチの飛んでいる姿を撮影することは簡単ではありませんが、
春のクマバチのオスに関しては例外です。
彼等はここと決めた縄張りでホバリングしながら
通りかかるメスを待っているからです。
縄張りを守ろうとするためか、メスだと思って追いかけているのか
飛んで近づく昆虫には機敏に反応し、追いかけようとします。
このときのブンブンという羽音というのがとても軽快で、
小さな曲芸飛行機が飛び回る様です。

ホバリングの最中でも、メスの存在をしっかりと把握するためか
触角は「ピッ!」と立てていますね。
視覚にも頼っているらしく、メスよりちょっとだけ複眼が大きいんです。
それ以外の外見はメスと概ね同じですが、
毒針を持っていないため刺さないのは他のハチのオスと同様です。

ところで、クマバチって結構誤解されている気がします。
クマバチは気が荒い危険なハチだと思っている人が多いですね。
確かに毛深い黒と黄色の体や力強い羽音にちょっとビビらされるものの、
実際に人に向かって来る様な事はまずありません。
刺される事故はおそらくミツバチよりも少ないのではないでしょうか?

それともう一つ、大家族で暮らしていると誤解されがちですが
じつはクマバチは単独生活者。
蜜が多い花にはこぞって集まるハチなので、巣に帰るといかにも
女王がいて、沢山の働きバチがいて・・・というイメージが浮かびますが
戻った巣で育てる子どもは純粋に次世代のクマバチであって
従属的に巣を支える働きバチにはなりません。

こういう点があまり知られていないのは、刺される被害が少ない事も含め、
あまり人と直接的な接点がないことを反映しているのかもしれません。
でも、意外な性質のため果樹農家の方はちょっと迷惑しているかも・・・
じつはクマバチは花の蜜を集める際にあまり受粉しないのです。
花の付け根の脇に穴をあけて蜜だけかすめ取ってしまうためです。
これでは花も困っちゃいますよね(笑)

でもクマバチの方もちょっと困っている事があるんです。
それは、スズメバチの別名で「くまばち・くまんばち」というのがある事。
きっとスズメバチと誤認されて駆除対象にされるクマバチも
結構いるのではないかと思います。
まるっこくて毛むくじゃらなぶんぶんくまさん・・・
私は好きな虫ですけどね(笑)

Kumabachi_osu

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西洋スイバ!?

みなさま、ルバーブなる植物をご存知でしょうか?
私はジャムとして知っていました。
随分昔の話になりますが
知人からもらった確か菅平あたりのお土産だったと思うのですが、
お洒落なビンに入ったジャムがそうだったのです。
甘さとキリッとした酸味のバランスが良くて、
トーストにもヨーグルトにも良く合う品でした。
しかしその見てくれは煮くずれたチンゲンサイの茎かつぶれたフキみたいで
フルーティな味とは随分アンバランスなものだと思ったものです。

やがてそのルバーブが広義なくくりで言うハーブの仲間だと知り、
ハーブの苗が並んでいる所を探してみたりもしたのですが
なかなか見付けられませんでした。

ところがこの春、ビオトープの仕事でお世話になったJ小PTAのOさんが
ご自宅で栽培されているルバーブを株分けしてわざわざ届けて下さいました。
掘り上げてざっくり分けたままのその植物は
何とも豪快な太根にたった一枚の小さな葉を広げ始めた状態で、
葉の付け根にはこれから後に続く葉が潜んでいるであろう
大きな赤いげんこつみたいな芽を付けていました。

それから一ヶ月余り。見る見る成長したルバーブは
フリル状の縁を持つ大きな葉を何枚も繁らせ、
その中心から見頃な花穂を出しました。写真がまさにその状態です。

「この姿、なんだか見覚えがある・・・あ、スカンポ!!」

スカンポとはタデ科の植物スイバの別名。
茎や葉柄を齧ると酸っぱい・・・よく道端に生えているあれです。
ルバーブはRheum属、スイバはRumex属と属は違いますがどちらもタデ科、
比較的類縁な植物だと思われます。
見かけも酸っぱい所も共通ですもんね。

じつはOさんからは「収穫するなら花は咲かせない方がいいですよ」
と言われていたのですが、観察したさのあまりつい咲かせてしまい、
結実も見たかったのであまつさえ実まで成らせてしまいました(笑)
でも、一通り観察したらカットして、
葉柄もしっかり収穫したいと思っています。

やっぱりジャムかな〜・・・量がとれなかったら、
緩めに煮てヨーグルトソースも良いかもしれませんね。
あ、ちなみにルバーブの生薬名は「大黄(=ダイオウ)」
これはほとんどの人が耳にした名前ではないでしょうか?
案外身近な植物だったんですね・・・

Rhubarb

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カワセミ日参中

暑かったですねー!
当地では27.5℃に達しました。
せめてもの救いは空気がサラリとしていたことでしょうか。
でも、この時期独特のちょっとざわざわする南風が吹きました。

このところぐりおはにわかにバタバタしています。
いつもは3月末にやってくるバタバタなのですが、
今年は震災の影響で官庁系の仕事はことごとく滞りました。
しかしここだけの話、役所も22年度予算分の仕事は
出納閉鎖になってしまうため、どうしても今月中・・・
できれば来週中に納めたいということなのです。

だから庭の様子をのんびり見ることもままなりません。
でもこの時期、音だけで来訪がわかるビジターがいるんです。
それは写真の鳥、カワセミ君。
カワセミは移動の際に
鋭く通る「ピピリーーッ」という鳴き声であいさつするので
来るも帰るも一目ならぬ一聴瞭然。
ただこの画像は撮影したのが曇天の夕方でしたので
スローシャッター&ひどい手ぶれ(笑)
かなり見苦しい画像ですみません。

彼(オスなので)は毎日、日に3〜4度姿を見せます。
1回現れると、大抵大きめのモツゴを1匹捕らえるようです。
もちろんボウズのこともありますし、2匹ゲットすることもあります。
そろそろ繁殖シーズンですが、今のところメスを伴う事も無く
捕らえた魚も呑み込んでしまうので、
求愛給餌という事でも無さそう・・・ただの食いしん坊かな?(笑)

Kawasemi1105_2

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高尾山で研修

Kenshu_takao110517

今日はお天気が残念でした。
今日は東京の名山、高尾山に出掛けて来ました。
筑波山自然インストラクターの方の出張研修だったのですが、
ぐりおはこのインストラクターの育成計画に関わったり
講座のいくつかで講師を担当したご縁で
筑波山のインストラクターではないのですが、同行することになったのです。

私が3歳から幼稚園の年少までを過ごしたのは京王沿線の調布でしたので、
初めて登山をした山が高尾山です。
以来学生時代まではしばしば足を運びましたが、
今回は何十年振りということになりますので、とても楽しみでした。
なのにこういう時に限って、
悪い天気予報が実にきめ細かく当たってしまいました(笑)
今週悪いのは今日だけみたいですよね〜。雨男(女)は誰だー(追笑)

山頂では高尾山ビジターセンターの解説員のAさんに
ショートガイドツアーをしていただき、
そのあとビジターセンターの取り組み等を、レクチャールームで
スライド解説していただきました。
高尾山って、年間250万人もの登山客が訪れるそうで・・・!
確かにミシュラン記載以降激増したとは聞いていましたが、いやスゴい。
で、そのうちの1割の登山客が
ビジターセンターを実際に利用しているとのことで、これまたスゴい!!
筑波山にも欲しいんですよねー・・・ビジターセンター。

さて、現地研修の間はもっていたお天気ですが、
いざ昼食となった頃に雨が降り出し、
下山の途中からどしゃ降りの雷雨になってしまいました。
しかし、雨の山道というのも、まさか行ってみたいと思う筈も無く
そういう意味では久し振りの貴重な経験でした(でももういい:笑)
研修そのものはとても有意義でした。
今の高尾山が見れたのもよかった。案外「あの時のまま」でした。
でも八王子の街が変わったなあ!

最後に、私がデザインした筑波山の自然インストラクターのワッペンがこれ。

Inst_mark


インストラクターの皆さんは必ずフィールドベストの左胸に
このワッペンをつけています。
私は講師もデザインもしたのにインストラクターじゃないから
これを付けられないの(笑)
悔しいので筑波山でこのワッペンを付けた方を見かけたら、
質問攻めにしちゃってください。
きっと皆さん、バッチリ答えてくれる筈です(追笑)

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ロサ・フェティダ好調!

Foetida_up2011

最高気温が上がりました。当地での記録は午前中に出た27℃!
午後からは南風がやや強くなりそれほど上がりませんでした。
先週あれだけ雨天続きだったのに、地面は早くも乾き始めました。

さて、昨年の5月19日の記事で乾燥地帯原産の原種バラ、
ロサ・フェティダ(=Rosa foetida)を
山野草風の用土・管理に変更したところ、好調であることを書きました。
そしてその好調振りが、今年は大開花という嬉しい形で確認できました。
全部で120輪程の花が付いたのです。

純黄色一重の此のバラで、玄関先が黄色に染まりました。
本来あまり香りの強いバラではないのですが、
数の力で芳香も漂わせています。
もはや確信!やはりこのバラは礫質の用土に植えて、
液肥を中心に肥培すべきです。

この株の好調を見てから半年遅れでこの栽培法に変更した、朱赤色の花の
フェティダの変種、ヴィカラー(=Rosa foetida var. bicolor)も、
昨年はまともに咲いてくれなかったのですが、
今年は一足遅れて間もなく開花となりそうです。

あ、それから「光があって、雨に当たりにくい環境」も大切みたいです。
我が家ではそのために鉢植えにし、
二階のベランダのま下にある玄関脇に置く事にしたのです。
黄色いフェティダもまだまだ蕾があるので、
色違いの変種とのデュエットが見られそうです。
これは楽しみ・・・(笑)

Foetida2011

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淘汰の結晶

まったく降るとなったら連日降りっぱなしで、
やっぱり雨は2日以上続くと鬱陶しいだけだと思っていたら、
午後になって気まぐれな太陽が顔を出してくれました。
なんだか久し振りに感じます(笑)

今日はクヌギの花がらが散らばった地面で、旬の昆虫を見かけました。
ヒメツチハンミョウいう昆虫です。
ヒメツチハンミョウは、近似種のマルクビツチハンミョウと同様に
春から初夏に掛けて地面をのそのそ歩いているのをよく見かけます。
目に付くのは大抵腹ぼてのメスで、その腹部のアンバランスな大きさときたら
まるでシロアリの女王みたいです。
この腹部に何千という卵が入っているのですが
この数、甲虫ではかなり多い方です。

ツチハンミョウの仲間が多くの数の卵を産むのには理由があります。
ツチハンミョウは土の中に産卵するのですが、
ふ化した幼虫は直後から淘汰の嵐に見舞われるのです。
まず、ふ化したらヨチヨチ歩いてアザミなど、
ハナバチ類が訪れる植物の花によじ上り身を潜めます。
もちろん、簡単に移動できる範囲に都合よく花があるはずもなく、
この時点で相当数の幼虫が花に到達する事が叶いません。

次に、花に潜んだ幼虫は花を訪れたハナバチ類の体に飛びついて、
その巣に侵入を試みます。
これもなかなかハードルが高く、
まず潜んだ花にハナバチが来てくれなくちゃ仕方がありませんし
来た時に上手く飛び移れるという保証もありません。
ここまでのハードルをクリアできる幼虫って、
生まれた何千匹のうちの一体どれほどなのでしょう?

ここまでの過程を無事に辿り着いた幼虫は、ハナバチの巣に寄生し
ハナバチの持って来た自分の幼虫用のエサ、
ならびにハナバチの幼虫そのものを食べて成長します。
別に共生関係ではないので、ハナバチにしてみたらそうたやすく訪れた花で
幼虫にしがみつかれてもたまりません。ですからここまでのハードルは
神様が与えたバランスのよい試練なのでしょう。

ツチハンミョウは他にも、普通の完全変態を超越した過変態であったり、
猛毒の物質カンタリジンを分泌するなど、じつに話題が豊富な昆虫です。
でも、本当のところその生活史の詳細は
まだまだ謎とされている昆虫でもあります。
私たちから見ると何とも不思議な存在ですが、
こうした生物が生態系の隙間を上手い具合に繋いでいるんでしょうね。

Himetsuchihanmyo


●速報:さっき池の水面を懐中電灯で照らしていたら、底のドブガイから
 タナゴの稚魚がピピピピピっと浮出を始めました。まだマタナゴかゼニ
 タナゴか確認していませんが、次々に出て来ています。

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キャンディドゥム開花!

Candidum2011_1

また気温の落差がすごくて参ってます。
昨日が27℃で今日は16℃ですからね〜(汗)
でも気温の底は抜け出したようなので、
今日はほぼこれ以上下がらないみたいです。

さて、今日はただ今開花中のとっても珍しいランについての報告。この花は
シプリペディウム・キャンディドゥム(=Cypripedium candidum)です。
キャンディドゥムは北米原産のアツモリソウの一種で、
北米東部を中心にやや広範に分布しているのですが
アメリカもああ見えてまんべんなく人の手が入っているため
日本のアツモリソウと同様、自生地の消失や商業採取により
ほとんどの自生地で絶滅の危険にさらされています。

ただ、日本よりもずっと早くから無菌播種による人工増殖が行われているので
アメリカのアツモリソウは人工増殖が可能な種類については
自生に負荷をかけない苗の流通が一般的になっている様です。
今回紹介する株も、こうした人工増殖によるフラスコ苗なのだそうです。

自分の家で咲いているものですが、じつは私自身も初めて見る花。
この株は色々な経緯があって私の手元に届きました。
元々はお付き合いさせていただいているプリーダーの方が増殖したもので
ご厚意で(突然:笑)送っていただきました。

何とか無事開花に至ったものの、この植物の栽培に関しては
国内での事例が少なく、極めて情報不足の状態です。
ハッキリ言ってこのあとちゃんと栽培する自信など全くなし(爆)
これが最初で最後の開花となる可能性がかなり高い様に感じるので(笑;)、
この際きっちり画像資料を残しておこうと、
気合いを入れて撮影した次第です。

花の全体的なプロポーションは、
同国のシプリペディウム・パルビフィローラムによく似ていますが
唇弁が白いことと唇弁前端部の突出がより目立つ点が特徴です。
唇弁の内側には紅紫色の斑点列があり、これが光の当たり具合で
唇弁全体にうっすらとピンクを滲ませたような美しいフレアを作り出します。
唇弁の表面には少し光沢があり、まるでジェリービーンズのように
見えるのですが、写真では上手く捉える事が出来ませんでした。
いずれにしても今まで見たシプリペディウムにはない印象の花です。
北米には他に本種によく似たモンタヌム(=Cypripedium montanum)
という種類もありますが、これも大変美しい花であるとか・・・

株全体に目をやると
天に向かって立ったまま、あまり平開しない葉が印象的です。
これも本種の特徴だそうで、花もまだ伸び出したばかり見たいな状態なのに
ひょこっと隙間から飛び出して開花しました。
開花中もぐんぐん伸びているので、
開花時の高さは12センチちょっとだったのに、開花4日目の今日は
17センチになっていました。まだもう少し伸びそうです。

パルビフローラムも同様ですが、唇弁の形状を見ると
「レディース・スリッパ」という英名がとてもピンと来ますね。
白いから角度によってはちょっとトイレっぽいかな(笑)
とても気に入ったので、また来年も花を見られる様に
頑張って栽培しなくちゃですね・・・(笑)

Candidum2011_2

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ぶち

昨日は暑い位の陽気で、今日はそれほどまでは行かないという事でしたが
どうしてどうして・・・25.5℃に達しました。
こう急に来ると体がついて行きませんー。年齢を痛感しますわ(笑)

今日は震災のどたばたで掲載しそびれた話題を・・・
じつは私、昔からスゴく気になっていた事があるんですけど
その事に触れた記事が、ナショナルジオグラフィック誌にありました。
今年の3月号です。

私が気になっていたのは、ビーグル犬や三毛猫やペットウサギ、
果てはホルスタインからアルパカに至るまで
どうして飼育動物には野生の頃に見られなかった「ぶち」の模様が
現れるのかということです。

ナショナルジオグラフィック誌の記事「野生動物 ペットへの道」によれば
「ペット化できた動物=遺伝的に人間とのふれあいを
受け入れる事ができた動物」には早い段階で「ぶち」が現れるとありました。
そして「ぶち」は「家畜化の表現型」と呼ばれ、
遺伝的に人に慣れた動物に特徴的な外観の典型例だと・・・

なるほど、やはりそうだったのですね。
で、他にも「耳が立たない」や
「尾がそり上がる、短くなる」といったことも多く見られるそうです。
これまたいろいろと思い当たる例がありますねえ。

ここで論じられている内容の主流は、「遺伝的な人慣れ」が確認できる
ほ乳類についてということになりますが、
では・・・例えば錦鯉や金魚なんてどうなんでしょう?
あれは「人慣れ」の品種改良の結果として現れたというより、
あの「ぶち」そのものが品種改良の目標になっていますから
同じ土台で論じるものではないのでしょうかね。
でも、子どもの頃公園の池で麩を投げて近づいてくるのは
やはり黒い真鯉ではなく、錦鯉やドイツ鯉の方が多かった様な気がするし、
水槽で飼っていてエサにすぐ寄って来るのも
フナではなく金魚だったような気もします。

冒頭でイヌの例としてビーグルを出しましたが、
イヌも随分いろんなぶちが存在しますね。
私はイヌのぶちは遠い祖先を共有するリカオンやハイエナの
表現型に通じるものかと思っていました。
どうもそういう事ではない様ですね。
しかしウマ、モルモット、チンチラ、セキセイインコ・・・
ぶちなペットは多い・・・というより、ほとんどのペット動物はぶちですね。

野生の動植物の美しさに惹かれるぐりおは、ペット動物に関しても
野生の色が濃く出ているものに魅力を感じてしまいます。
ネコならベンガルやオシキャット、ウサギならピーターラビットみたいな
ノウサギ的なヤツを選ぶと思います。
イヌなら・・・うーん、イヌだけはどんなのが野性的なのか分からない(笑)
好きな犬種はビーグルやジャックラッセルテリア、ボーダーコリーかな。
でもこれは野性的っていう要素とは関係ない部分での好みです。
あ、でも時々雑種ですごく野性味のある、かっこいいヤツっているなあ・・・
一番好きな犬種は雑種かも!?(笑)

Natio_geo1103


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ヒドラ発見!

さくら上池はたくさんの生物種に利用してもらえる様、
小さな面積の中になるべく多様な環境を存在させるべく設計してあります。
それらの環境は概ね「こんな生物が利用できる様な・・・という」
モデル生物を想定して考えられたものなのですが、
当然ながらその目標に近づけば近づくほど、
こちらの想定を越えた生物を観察する事が出来ます。

最近、池のポンプアップからの流れに
写真の白っぽい半透明な生物が多く見られる様になりました。
淡水性の刺胞動物、ヒドラです。
ヒドラはすごーく大雑把な言い方をすると
淡水性のミニイソギンチャクみたいな生物で、
円筒形の胴体の基部に体を固定する足盤、
先端部に放射状の触手を持っています。
触手にはイソギンチャク同様刺胞と呼ばれる麻酔銃の様な器官があり、
これでミジンコなどの動物プランクトンを捕まえて食べます。

面白いのはその増殖法で、有性生殖もするのですが
通常数を増やす方法はもっぱら植物の栄養増殖のようなもので、
胴体の中央付近から「出芽」して子どもが出来、やがて母体から分離します。
写真の中にも2つ出芽しているものや1つだけ出芽しているもの、
そして親から分離したばかりと思われる小さな個体も見られますね。

体長は親でも7〜0ミリほどしかありません。
一緒に写っているニホンアカガエルのオタマジャクシとくらべると、
いかに小さいかが分かると思います。

子どもの頃、科学雑誌や図書館の本で知り、
いつかはその姿を自分の目で見てみたいと思っていた生物が
プラナリアとこのヒドラでした。
プラナリアの方は通っていた高校の校舎裏の側溝にいっぱいいたのですが、
ヒドラを見たのは今から10年程前の事です。
私が本で見たヒドラはちょっとオレンジがかった色でしたので
そういうものだと思っていたのですが、
今まで見たヒドラはすべて今回の写真の様な青白い個体ばかりです。

池の流れの部分には、よく見るとかなりの個体数が確認できました。
流れがあるとエサが流されてくるので、都合が良い場所なのかも知れません。
今まで池からの排水路では見た事があるのですが、
池での発見は今回が初めてです。
イソギンチャクがいるのなら、クラゲの方も見てみたいなあ・・・
じつは、やはり淡水性の「マミズクラゲ」なる生物も存在するのですが、
残念ながらさくら上池ではまだ見た事がありません。
自然博物館の無脊椎担当のI先生は
「さくら上池にはいる可能性が高いと思います。ただ、浮遊生活にまで
行かないままの生活環で完結する事も多いので、気が付かないだけなの
かも知れませんよ。」とのこと。
う〜む・・・マミズクラゲ、いるものなら是非見てみたいものです。

Hidora1105

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ヤマエンゴサクの子供たち

今日は風が冷たかったですね。
最高気温は18℃、ここ数日のうちでは一番低い気温ですが
その数字以上に肌寒く感じました。明日はもう少し低くなる予報ですが
既に外は冷え込みが増して、外気温11℃、の最低気温は最後に出ました。

写真は2枚とも我が家に咲くヤマエンゴサク。
コリダリスファンの私としては大のお気に入りの野草です。
東北地方以北だと、エゾエンゴサクという
スター性の高いコリダリスが自生していますが、
関東ではヤマエンゴサクがそれに変わる存在です。

ただヤマエンゴサクの場合、エゾエンゴサクと違って
葉のしげみから花茎をすっくと立ち上げて沢山咲く感じではなくて、
花茎があまり立ち上がらず、花数もちょっと少なめです。
だから何となく全体的な草姿にまとまり感がないのが残念。
でも、明るい空色のエゾエンゴサクとはひと味違う
高貴な「はいあかむらさき」の花色がとても魅力的です。

我が家のヤマエンゴサクは以前にも書いた
「御前山ダム」の工事現場に転がっていた球茎がルーツです。
持ち帰って庭に植えた3球から実生が芽生え、
今では未開花株も含めると40球ほどに殖えました。
芽生えてから開花株に成長するのに、だいたい4〜5年掛かる様ですね。

で、実生で殖していると、産まれる子供たちには多少の個体差があって、
当然花色にも違いが出て来ます。
1枚目の画像はスタンダードな「はいあかむらさき」ですが、
これにもより赤っぽいものから青っぽいものまで幅があり、
数ある中でのグラデーションが楽しめます。

2枚目の画像は今年やっと初開花にこぎつけた株。
この株の花は少し薄紫を滲ませた空色でした。
ちょっとエゾエンゴサクを思わせる色です。
この色の株は全部で3株あります。

面白いのが葉の形。
多くの株ではひとつの小葉が「細いネコの目」みたいな細長い形なのに対し、
空色の花を咲かせる株はかなり丸っこいネコ目なんです。
これもなんだかちょっとエゾエンゴサクの葉を思わせます。
我が家にはエゾエンゴサクもあるので、まさか交雑したのでは?とも
考えましたが、開花期が微妙にずれているのでそれは無さそうです。

今年は2花を咲かせるのがやっとだったこの株。
来年はきっと本来の花序をつけるはず・・・
一体どんな風に咲くのか、今から楽しみにしています。

Yamaengosaku2011_1

Yamaengosaku2011_2

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上陸間近 -ヘイケボタル-

今日は曇りのち雨の予報通り、あまり冴えないお天気でした。
午前中は時々お日様も顔を出してくれたのですけど
昼以降は時々小雨が通り抜け、夕方から本降りです。
このところ風が意地悪に強かったので、良いお湿りにはなりそうです。

写真は昨日池の流れ部分で見付けたヘイケボタルの終令幼虫です。
体の半分が隠れていますが、見えているサイズからだけでも
メスである事が判断できるいい体格です。
ご存知の方も多いかと思いますが、ゲンジボタルやヘイケボタルの幼虫は、
カワニナなどの淡水性の巻貝を食べて育ちます。
ゲンジボタルはもっぱらカワニナが専門ですが
ヘイケボタルは小型のタニシ類やモノアラガイの仲間など、
カワニナ以外の巻貝もよく食べます。

さくら上池のヘイケボタルは池のカワニナも食べますが、
やはり池に棲んでいるカワニナ以外の巻貝も食べていて、
写真の貝はマルタニシです。
普段気を付けていてもなかなか目にする事の無いヘイケボタルの幼虫ですが、
この時期になるとしばしば見付ける事が出来ます。
成長して体が大きくなるので、多少目立つのでしょうね。
それでも、今回の写真の様に日中目にする機会はほとんどありません。
なかなか貴重なシャッターチャンスでした。

あと1〜2週間すると、幼虫はもっと目立ちます・・・ただし夜に。
上陸が間近に迫った幼虫は光り出すんです。
発行器は成虫よりもずっとちっぽけなので、かすかな光ですが
水際でよく明滅します。
そして程なく岸辺から上陸した幼虫は、
湿った土の中に部屋を作って蛹になるのです。
成虫となって再び姿を現すのは、さらに1〜2週間後のことです。

それにしてもこの間桜を見送ったばかりなのに、
もうじきホタルが舞うというのですから、一年は早いものですね。
考えてみれば、今年も三分の一が終わっちゃいましたものね。
あー・・・すぐに夏休みだ、紅葉だ、紅白歌合戦だ・・・
気持ちが現実のスピードについて行ってないぞー!
子どもの頃は逆だったんだけどなあ・・・(笑)

Heike_yochu

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ヘンリィ開花

5月に入りましたね。
爽やかな季節の到来ですが、今日は曇天な上に西寄りの暴風。散々でした。
暴風は昨日の夕方頃からずっと吹き続けていて、
合間にぱらっと通り雨が来たりもするのですが、ほんの僅かな雨量なので
風で蒸発する水分の方がずっと多く、水収支は大赤字です。

昨日から、唯一栽培している中国産のアツモリソウ
シプリペディウム・ヘンリィ(Cypripedium henryi)が咲き始めています。
よく「雲南緑花アツモリソウ」とか「中国緑花アツモリソウ」、
また単に「緑花アツモリソウ」の名で売られているものです。

今年は2本の花芽にそれぞれ3花ずつ開花しました。
先日の熱い暴風で苞葉の先端がちょっと茶枯れてしまいましたが、
まあキレイに咲いた方だと思います。
花は直径4センチあまりで、
左右にぐっと広がる側花弁に対し唇弁が小振りなので
割合スマートな印象の花型ですね。
唇弁の開口部の縁がギザギザなので、割れた卵の殻みたいに見えます。

その名の通り葉茎とさほど変わらないグリーンの花が持ち味ですが、
アツモリソウと言えば大体大きな花にハッキリした色の種類が多いので
その中にあっては何とも地味な存在。
でも、モノは考えようで、本来色付きの花なのに色素が抜けたいわゆる
「素心花」だと思えば、なんだか急に上品にも思えません?(笑)
とはいえ、まあ華やかさという点では
他種に一歩譲るアツモリソウということになりましょうか。

しかし、このヘンリィには抜きん出た長所があります。
他ならぬ平地、低地での栽培のし易さです。要するに強いんです。
おそらくエビネやウチョウランをキレイに咲かせる栽培技術があれば
関東以北なら継続栽培が普通に可能だと思います。
西日本でも結構行けると思うのですが、経験が無いので言及は控えます。
我が家においてはアメリカ産の数種類のアツモリソウと同様、
さほど苦労も無く元気に育ってくれています。

私は今のところ日本のシプリペディウム(アツモリソウ)を
栽培していないので、毎年このヘンリィが最初に咲くアツモリソウです。
これから6月に開花するシプリペディウム・レギナエまで
アツモリソウの花リレーが始まります。

Cyphenryi2011

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