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稚魚の食性 -ゼニタナゴ-

このところの暑さ続きもあって、池の水が例年になく濁り気味なので
井戸水を流入させ、水の部分入れ替えを行いました。
今年の池は今までと違う事が色々と起きているのですが、
水の濁りもその一つ。
ただ、今のところ生物に悪影響は見られない様なので
ちょっと水を入れ替えて、その後の変化を観察したいと思ったのです。

池は夏場の高温期、多少濁って透明度が落ちます。
それ自体は例年の事で、
原因は池内に蓄積した落ち葉などの有機物が分解堆積した
底泥から溶け出す「しぶ」と
やはり落ち葉などが分解された栄養分で増える植物プランクトンです。
この場合の濁りは黒褐色で、色的にはちょっとアマゾン川の水を思わせます。
今年はこの濁りがひどくならないように
春のうちに底に溜まった落ち葉をかき出しました。
その効果あってか黒褐色の濁りはほとんど無かったのですが、
代わりに僅かに緑褐色がかった白濁が発生しました。

白濁の原因の一つは判明しています。
それはなんと、ドブガイの精子胞!貝から真っ白なモクモクが
大量に吹き出す瞬間を2回目撃しているので、間違いありません。
まあ、貝が繁殖しているというのは、悪い事ではありません。
しかし、白濁が長期にわたって続いているので、
他の原因もあるかもしれません。
白濁が緑褐色がかっているのは、
植物プランクトンの色が加わっているためだと思います。

で、きれいな井戸水で濁った水を押し出してやると
当然ながら段々透明度が上がって、最後に濁りが残ったのは
オオカナダモのしげみの間でした。
すると、今まで小さな群れで分散していたゼニタナゴの稚魚が
この残った濁りに集まり、50〜100匹ほどの大きな群れになっていました。
この結果、池に数カ所あるオオカナダモのかたまった場所には
必ずゼニタナゴの大きな群れが見られる状態です。

よく見ると、ゼニタナゴの稚魚は口を細かくパクパク動かして、
濁りの中の(おそらく)珪藻を食べている様です。
やはりゼニタナゴの稚魚は藻類食性が強いのだと、
あらためて確認できました。

私は魚の様子を確認するため、
テトラフィン(金魚飼育用フード)で魚の餌付けを行っています。
成魚のゼニタナゴはこれにやって来るのですが、
稚魚のうちはまず興味を示しません。
ゼニタナゴの稚魚は今、体長20ミリを超えたあたりですが、
テトラフィンを食べに来るのは8月に入って、
体長が24〜25ミリに成長した頃からです。

今年は例年より遅く浮出したゼニタナゴの稚魚ですが、
大量浮出だったにもかかわらず、その後の生育は順調です。
その陰には、大量の珪藻類の存在があったのかもしれません。
池の水が透明なのは見ていて気持ちいいものですが、
多くの生物にとっては「キレイもほどほど」が良い様ですね。
まさに「水清くして魚住まず」といったところでしょうか。

Zeni_chigyo110706

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