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脱皮のあとさき

台風6号の被害があちこちで出ていますね。
なんだかまれにみる足の遅い台風です。
当地には明日、最接近するようですが予想進路を見る限りでは
上陸の可能性はなさそうです。
今月に入って7月5日の夕立ち以来の雨ですから、
そこだけ見れば恵みの雨です。何しろここまでカラカラでしたので・・・

今日の写真は先週撮影したコガネグモ(メス)のアップ。
ちょっと気持ち悪いでしょうか(笑)嫌いな方にはゴメンナサイ。
このコガネグモは我が家の和室の正面に陣取っていて、
5月の幼体の頃からずっと見続けている個体です。
撮影した少し前に脱皮したようで、体がひと回り大きくなり、
かわりにぱんぱんだったお腹がしわっとしぼんでしまいました。
後端に向かってがたがたとしたしぼみ方を見ると何となく、
その昔はクモの腹部も
ほかの節足動物のように節になっていたのだろうな・・・と想像できます。

ところで、このカットを撮影したのは夕方前なんですが、
この日の午前中、つまり脱皮の前には巣の片隅にオスがいました。
オスはこの5日前からどこからともなくいきなり現れたのですが、
(このあたりがクモのふしぎなところ。それまでどこでどうしていたのか?)
撮影した際にはいなくなっていました。
コガネグモの仲間のオスはメスと交接するためにやってくるのですが,
そのまま近づいたのではメスの餌食になってしまうため、
メスの体の自由が利かなくなる脱皮のタイミングで
交接に挑む事が多い様です。

そのオスも当然この機を逃さず動いたはずですが、
事は成功したのでしょうか?
写真のメスの前方(下方)に、くしゃっとなった脱け殻が見えますね。
よく見ると、ここにオスの姿がありました。
脱け殻の左の方にメスのものにしてはあまりにも細く小さな脚が見えます。
これがオスのもの。オスはここにいました。そしてこれは既に亡骸です。
一瞬オスの方も脱け殻かと思ったのですが、調べたら違っていました。
どうやらメスの餌食になってしまったようです。

しかし、たとえ餌食になっても、絶命以前に触肢に抱えた自分の精子嚢を
メスの腹部に押し込んでいれば事は達成です。
結果はメスの今後を見ればわかるはず。
精子嚢を受け取ったメスの腹部は卵が大きく熟し、やがて産卵します。
そしてメスも産卵を終えると、
再び巣を張ることもなくきっちりと命が尽きます。
オスもメスも、バトンを受け渡すリレー選手みたいですね。

もっとも、卵を抱えた栄養満点なメスを狙う天敵もたくさんいます。
メスが天敵の餌食になれば、コガネグモの夫婦のバトンは
天敵の命を支えるバトンになってしまいますね。
いつだって自然は残酷なまでに無駄がありません・・・

Koganegumo1107

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コメント

どもでーす。
この間、富良野に行ってたんですが、
見たことのないとても大きなクモがいました。
なんて言うクモなのかなぁ。
今思えば、写してきてぐりおさんに見てもらいたかったでーす。
ほんとでかかったんですよ~。
フキの葉っぱの上にいました。
こちらでよく見かけるオニグモよりも大きかったんですよ~。

投稿: こー | 2011年7月21日 (木) 06時13分

あ、こーさんどーもでーす!
フキの葉っぱの上ですかー。薄いオレンジか
やや黄色味の強い薄茶色のクモじゃなかったですか?
そういうポジションがすきな、イオウイロハシリグモってのがいます。
デカいですよ。いきなり出会うと引いちゃう位デカいです(笑)
沢や湧水のそばだと、近い仲間のアオグロハシリグモの可能性もあるかな。
こいつもなかなかにデカいです。
どちらもアミを張らずに、たったか走り回って獲物を捕まえるクモです。
カエルやカヤネズミぐらいなら捕まえちゃうスゴいヤツですよー。恐!

ところでそちらは暑さはどうですか?
こっちはたいへ〜ん!もうパフィオなんかでもキツくなって来ました。
そのかわり熱帯スイレンやブーゲンビレアは花付きが良くなったです〜(笑;)

投稿: ぐりお | 2011年7月21日 (木) 17時47分

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