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この紫に悪意なし

3年前から実生で育てていたトリカブトが、今年はよく咲きました。
初花は昨年だったのですが、昨年の花はやっと咲いたという感じで
色がごく薄くて花型も不整形なものでしたけど
今年は高さ130センチほどに伸びて、
多いものでは70個前後の蕾がついています。

種子は近くの雑木林の株からもらいました。
30粒播いて、発芽は17本。思ったより出ましたね。
とある観察会でこのトリカブトをツクバトリカブトと紹介されたのですが、
どうも違うみたい・・・葉の切れ込みは深いのですが
裂片の先が丸味を帯びていて、
根生葉などはむしろフウロソウの仲間に見えるくらいなので、
筑波山の御幸ケ原などにあるツクバトリカブトとは異なる種のようです。
とりあえず自分の見立てではヤマトリカブトでいいように思うのですが,
トリカブトの仲間の識別は難しいんですよね〜(笑)

トリカブト類には例外なく猛毒のアコニチンが含まれています。
一般にはトリカブト=猛毒というイメージが定着していますよね。
でも、私にはどうしてもトリカブトの花が毒々しいとは映りません。
むしろ気品めいたものを感じます。
写真の花はトリカブトとしては紫色が薄い方ですが、
やや高山に見られるもっと濃色のトリカブトも、
やはりあまり毒々しい印象には映らないんですよね〜・・・

熱帯のウマノスズクサ科とかサトイモ科の毒草には
いかにもって感じの悪意に満ちた花を咲かせるヤツがあるじゃないですか。
トリカブトにはああいうアクが感じられないんですよね。
まあ、何の悪気もなさそうで毒気を持ってるというのも
かえってコワい部分はありますが、私はそういうものに
惹かれちゃうところがあるようです(そういえば女性の好みも!?:笑)

3年間栽培してみて、この種類が好きな環境がだいたい分かりました。
でも、分かるまでに17本の苗は6本になってしまいましたが・・・

どれだけ晴れが続いても、充分に湿り気がある場所じゃないとダメ。
それから、同じ高さの草と競合するなら少し日照が強い場所でもいいのに
周りに低い草しかない場合は 落葉樹の完全な木陰がいいみたいです。

トリカブトの花は好んで虫が訪れます。
きっと沢山受粉してまた種子がとれると思うので、
今度は親株の周囲に播いて群落化を狙ってみましょうか(笑)

Yamatorikabuto1011

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栽培と飼育」カテゴリの記事

コメント

トリカブト栽培とは、思い切ったことをされてますね。
野草栽培は なかなか難しいようですね。

野生のトリカブトを 初めて見たのは
宮崎の 傾山登山でした~。

やっぱり紫色の気品ある姿は 鑑賞するには
良いものです。(*^_^*)

あの「ケシの花」だって きれいなのに・・・。
人間が 悪意やお金で利用してしまう植物は
何だかかわいそうですね。

投稿: シム☆彡 | 2011年10月14日 (金) 16時15分

シム☆彡さんこんにちは!
野草は環境さえ合えばなかなか逞しいですよ。
このブログでもしばしば書いているのですが、
じつは私の植物栽培のポリシーは
「基本的に原種に限る。人の手で作られた『品種』は栽培しない」なんです。
原種ってことは、ようするに野生植物ということになりますね。
温室内にはランなどもありますが、ほぼ全て原種ばかりです。
自然が創り出す色彩や造形って、すごく不思議で魅力的ですよねー。

トリカブトは今、二種類栽培しています。
トリカブトを栽培・・・というとぎょっとする方も多いと思いますが
取り扱いを間違わない限り毒草にはなりません。
逆に安易な取り扱いによっては、
フクジュソウもクリスマスローズも毒草ですし・・・
トリカブトの近縁属のディルフィニウムなんて、有毒なのに
ガーデニングでは普通にスタープランツですしね。

昆虫の害虫や益虫なども、人間の一方的な視点によるもの・・・
まさにおっしゃるように「人間次第」なんですよね〜

投稿: ぐりお | 2011年10月14日 (金) 19時30分

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