« あなたのiは永遠ですか | トップページ | 多摩ZOO! »

思い出アカネ

先月の下旬から、
埼玉県を流れる小さな河川の植物相を調査しているのですが、
植物を調べていると、当然ながらそこにすんでいる昆虫たちにも出会います。
同じ関東平野ですから、そのほとんどは
茨城県南部の平野部で見かける種類と似通っていますが、
茨城では(まだ、もしくはもう)見かける事が無い種類もいました。

そのひとつが、タテハチョウ科のアカボシゴマダラ。
ゴマダラチョウの近縁種ですが、もともとは奄美諸島に産するチョウです。
関東南西部のあちらこちらから確認、そして定着が報告されているチョウで、
中間地帯をすっ飛ばしたその唐突な生息拡大の陰には
マニアの人為的な放蝶と、それを後押しする都市温暖化が関係しているとか。
私もついに河川のエノキで発生している実物を見ることになりましたが、
噂通りゴマダラチョウにくらべ随分フワフワと飛ぶ蝶でした。
もともと同域に生息する毒蝶のリュウキュウアサギマダラに擬態していると
言われていますが、後翅の「赤星」と地色の黒がはばたきでシャッフルされ、
むしろふつうのアサギマダラとそっくりの翅色に見えました。
そのうち茨城にも来るのでしょうか・・・

そして、少年時代を過ごした岩手県にたくさんいて、
秋になると決まって遊び相手だった
大好きな赤トンボを久し振りに見ることが出来ました。
それが写真のトンボ、ミヤマアカネ。
翅のはじっこよりも少し内側に褐色の帯があるのが特徴です。
このトンボ、どちらかと言うと東北なんかにも多く見られ、
山地を背負ったような里山に発生する赤トンボですが
埼玉県のこんな平地に普通にいるのに、
茨城県の南部ではとんと見かけません。
茨城県の北部では10年程前までは見られましたが、
どういう訳か、最近はすっかり見なくなりました。

それにしても懐かしい!
この翅の色帯が大好きで、子どもの頃何匹も何匹も捕まえては放しました。
当時住んでいた地域では一番まっ赤に染まる赤トンボで、
オスだと秋の深まりとともに、写真よりももっともっと・・・
それこそ鼻先から脚までまっ赤になります。
翅の「縁紋(えんもん)」もピンクでキレイでしょ。
いいなあ・・・埼玉にはこんなにいるんだあ・・・
うちの方にも広がって来てくれないかなあ、なんて思いながら
久し振りの再会に気持ちが弾みました。

Miyamaakane

|

« あなたのiは永遠ですか | トップページ | 多摩ZOO! »

フィールドノート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/42405762

この記事へのトラックバック一覧です: 思い出アカネ:

« あなたのiは永遠ですか | トップページ | 多摩ZOO! »