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ヒメギセルの産卵

Himegiseru_sanran
今日は初冬の嵐。
日中おとなしく降っていた雨ですが、
夕方以降は時折突風を伴って激しく降りました。
午後から窓が一斉に曇り出したので、
相当気温が下がったのかと思い確かめたところ、外気温は19.5℃。
昨夜の冷え込みが残る室内に対し、急激に外気温が上がったため
なんと結露したのは窓の外側でした!

こんな天気ですから外にも出られず、
ブログのネタもないよね〜と思っていたところ
10センチ角の小型水槽、ジェノア100で飼育しているヒメギセルが
興味深いシーンを見せてくれました。

この水槽には底の5ミリに小粒のアルティメットソイル、
その上に10ミリの腐植を敷いてヒメギセルを飼育しているのですが、
この腐植のあちらこちらに突き刺さるように
ヒメギセルの殻の先端だけが覗いています。
つまりヒメギセルが土に潜っている状態な訳ですが、
こんな体勢でヒメギセルが何をしているのかというと
トイレでもおめかしでもなく、産卵です。

ちょうどそのうちの1匹が水槽のコーナー部分で産卵中なので、
観察がてら撮影してみました。
中央のキャラメル色の殻が産卵中の個体。白い軟体部が殻から伸び出して
水槽の底に到達しています。
このあと産卵したのですが、残念ながらその瞬間は
見えない角度に体をひねってしまったので、
分かる様なカットが撮影できませんでした。

一回の産卵で産む卵の数はどうやら1つだけみたいです。
次の1個を産む時はまた別の場所に穴を掘ります。
先月あたりから産卵シーズンに突入していて、水槽内にはあちこちに
卵や産まれたばかりの幼貝が見受けられます。
掲載のカットでも、産卵個体の左側に少し成長した幼貝が1匹、
右側に産まれて4〜5日程度の幼貝が3匹いるのですが分かりますか?

幼貝の殻の先端寄りが赤っぽく見えるのは、
肝臓や腸管などが透けて見えるからです。
ヒメギセルは幼貝から成貝になったばかりの頃まではからが半透明な白、
その後数日でキャラメル色になり、やがて薄い黄土色最後には
白っぽい象牙色になって老成します。
今回興味深かったのは産卵している個体の殻色がキャラメル色だったこと。
これは成貝になってまだ日が浅いごく若い個体だということです。
こんな若い成貝が、もう産卵できるんですね。
今まで産卵を確認した個体は黄土色か象牙色のものばかりでしたから
これは新しい発見です。

こういう事って、飼育しないとなかなかわからないですよね。
まさに飼育観察の醍醐味でした。

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コメント

どもです。
産卵ってほんと不思議ですよね。
生でみられるなんてうらやましいですよ~。
でも水槽内であちこちで産卵がみられてるなんて
なんかおもしろいです。
何がきっかけで、みんな一斉に産卵行動をするのかな。
野外ならともかく水槽内だもんなぁ。

投稿: こー | 2011年11月22日 (火) 06時41分

こーさんどもです。

水槽内のあちこちで細い殻がマットにブッ刺さった状態に見え、面白いです。
このキセルガイは殻の長さが10ミリ前後ととても小さいんですが、
そのわりに卵は大きいんですよ。長径0.8ミリ、短径0.5ミリ位の楕円形。
そのせいか他のカタツムリみたいに
一度にぽこぽこ数を産まないみたい。そのかわりマメに産卵(笑)
こういう生きものって、どうでもいいって言やどうでもいいんですけど、
気にして観察すると結構面白いです。

室内での水槽飼育ですが、産卵行動のきっかけはやっぱり気温なのかなあ。
多分野生だともうちょっと時期が早いんじゃないかな・・・
今頃はもう越冬モードですからね(笑)

投稿: ぐりお | 2011年11月22日 (火) 18時33分

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