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何者でもなく

先日筑波山に出掛けたら、ザトウムシに出くわしました。
まあ毎度出くわすのですが、あらためて考えてみると
今までコイツの写真を撮った事がなかったと気付きました。
グロテスクと見れば相当にグロテスクな生き物ですが、
面白いと見ればこれまた非常に面白い被写体です(笑)

まるで髪の毛の様に細い8本の歩脚でビヨンビヨンと歩く様は
多くの人の目にも「奇異なるもの」と映るようで、
観察会などでは、この虫のことを質問する方が実に多いんです。
「あの変なクモみたいなのは一体なんですか?」
この質問形式が一番多いでしょうか。
やはりクモが一番近く見えるみたいですね(笑)

でもザトウムシはクモの仲間ではありません。
まあ、生物全体で見たらかなり近い位置にはいるのですが・・・
クモは胴体が頭胸部と腹部のふたつに分かれていますが,
ザトウムシはこれが融合したデザインになっていて、一体の楕円形。
この部分だけに注目するとダニと共通なため、
以前の書籍では、ダニに近い仲間と書かれていたものも少なくありません。
しかし他の部分をよく見ると、そうでもないようです。
頭の台座からポツリと突出したマウントに目がついているところや
等胸部と節の明瞭な腹部のつながりはサソリに近い感じですね。
結局のところ、ザトウムシはやはりザトウムシ。
何者でもなくザトウムシです。

広義のクモ類にはこんなヤツがまだ他にもいます。
ウデムシ、ヒヨケムシ、カニムシ、サソリモドキ・・・
やはりそれらはみな何者でもない・・・
でも、このならびの先頭ににザトウムシを加えて
クモとサソリの間にセットで挟み込むと、何となくいい感じでつながります。
これらはエビやカニと同じ節足動物から遥か昔に分かれ
陸に活路を見いだして異なる進化の方向性で今日に至っている連中。
昆虫とは違う仲間ですが、興味深いものがあります。

ちなみに写真のザトウムシの種類はおそらくオオナミザトウムシ。
筑波山では、他にアカサビザトウムシやモエギザトウムシも見られます。
ザトウムシの仲間は世界の森林に広く生息し、
中にはしっかりとした太い脚を持つものや、
二対のハサミを持つものもいて、じつはなかなか多彩なグループです。

ザトウムシ・・・ちょっと気味悪い生物ですが
覚えてあげてくださいませ。人畜無害な目立たぬ隣人です(笑)

Zatoumushi111112

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コメント

どもでーす。
ザトウムシは、私の家の周りにも結構いるんですよ~。
これ、太古からのほとんど変わらない姿をしてるんですってね~。
見れば見るほど、かわった生き物ですよね。

ぐりおさん印のベッセエが開花しました。
ありがとでしたぁ。

ゼロは一株のみの立ち枯れで食い止めました。
必ず発射するので申し訳ありませんが
首を長くして待っててください。

投稿: こー | 2011年11月17日 (木) 16時19分

こーさんどもです!
こーさんとこでは、家の周りにいるんだあ・・・
海の近くだから、きっと種類も違うんだろうなー。
ザトウムシって、所変わるとそれなりに種類も変わるみたいですよ。

ベッセエ開花しましたかっ!!おめでとうございます。
早いな〜・・・さすがこーさん。
ゼロは調子を見ながらで結構ですよー。
顔はもともと長い方なんですが(爆)首も長くして待ってまあす。

投稿: ぐりお | 2011年11月17日 (木) 17時33分

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