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新しい湧き水

Koike_wakimizu120701

なんだかちょっと分かりにくいタイトルですね(笑)
実際のところそんまんまでして、今までなかったところに新しく誕生した
湧き水ポイントということです。

私自身が自分の自然観察ポイントのフィールドにしている近隣の雑木林、
「小池城址公園」の一角に、その湧き水はあります。
その場所は台地状の小池の雑木林が隣接する谷津田に向かう急斜面にあり、
小池城址のササ刈り整備をしている最中に見いだされました。
立ち入る事すら困難だった荒れ放題の小池の森を
いばらき森林クラブのみなさんがきれいに里山再生してくださる際の
副産物的発見だったのです。

もともとかなり湿っぽいところではあったのですが、
どうもこの辺にはしぼれ水のポイントがありそうだという事で
ササ刈りしたあとの斜面の一部を少し掘込んだところ、
見事に予想が的中し、きれいな水が湧き出して来たそうです。
「水辺」はそれまで小池にない要素でしたので、これは大きな発見です。
本日の水温はおよそ16℃。浅い水源なので飲料適とは行きませんでしたが
(まあ私らはフツーに飲んでますが・・・笑)
当視度100センチメートル以上の素晴らしい水源です。

しかし、新しく生まれた湧き水なので、当初は生き物がいませんでした。
整備して数年が経過し、変化を見ようと本日調べたところ、
かなりの数のオニヤンマのヤゴが見い出されました。
移動能力の高い彼等はたいてい真っ先に姿を見せます。
そして彼等が食べているであろうガガンボ類の幼虫も見つかりました。
ミズムシ(かゆい方じゃなくて節足動物の・・・水中ワラジムシみたいな)
も見つかりましたが、彼等は一体どうやって来たのか?
ひょっとすると水の見えない時代からいたのかもしれませんね。

湧き水が出来れば、それに応じた生態系も徐々に出来上がった訳ですが、
ここには湧き水に定番のサワガニがいません。
サワガニは湿った環境がつながっていればたとえ陸地伝いでも
数百メートル程度の移動能力は持っていますが、残念な事に
その範囲での生息地が周囲には無く、水系伝いの移動も
すぐ目の前の谷津田までアメリカザリガニに占領されているので
とても期待で来そうにありません。
また、5〜6年前までは目の前の谷津田と水路に
ヘイケボタルやカワニナが生息していたのですが、
これも現在は完全に姿を消してしまいました。

そこで、これ以上のエコアップを図るのため、
この湧き水に近隣の危機的な状況にある湧水性の生物を移入できないかと
検討した結果、まずはカワニナを少数放して
様子を見てみようという事になりました。
幸い我がさくら上池のカワニナは同じ小野川・乙戸川水系の個体なので、
これを試しに本日10個体だけ放しました。
今後追跡調査し、いけそうであれば追加導入する予定です。
果たして小池の谷に再びホタルが舞い飛ぶ日は来るのか?
今後の経過に期待です。

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