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湧き水とトンボ池

Koike_tonboike

まためっきり梅雨らしくなりました。
九州の方は大変なことになっていますね。
今日はそれが中国地方にまで広がったようで、浸水や土砂被害が心配です。

さて、前回の続きのお話をもう少し・・・
小池城址の雑木林が産み出したきれいな湧き水ですが、
その流れる先には休耕田が陸地化した湿っぽい草はらが広がっています。
いばらき森林クラブのみなさんが、ここに小さな「トンボ池」を掘りました。
上の写真の右手前が湧き水、よく見るとその流れる先の草はらに
丸い池が見えると思います。(女性が2人作業しているところです)
池のある草はらの下手にはまだ谷津田が残っているので、
いろいろな生き物たちの集まる場所になるのでは・・・ということです。

しかしこの谷津田、10年前はヘイケボタルが結構飛び交うほど
良好な場所だったのですが、現在は典型的な今時の田んぼ化しています。
見られる水生生物はほぼアメリカザリガニとウシガエルのみ。
数年前まではアズマヒキガエルやニホンアカガエルのオタマジャクシが
泳いでいたのですが、それさえめっきり見られなくなってしまいました。

隣接する田んぼがそんな状況ですから、この小さなトンボ池に
トンボ(の幼虫=ヤゴ)などまったく見ることができません。
この池を占領しているのは大量のアメリカザリガニです。
先日の活動日には、駆除を兼ねて
池にどれほどザリガニがいるのか採ってみました。
約20分ほどの時間で大人3人が網を片手に奮闘し、
結果は下の写真をご覧の通り。生息数の半分も採れていないでしょうが
これだけでもザリガニ天国の実体が垣間見えますね(笑)

Tonboike_zarigani

アメリカザリガニというヤツは数百メートル程度であれば
平気で陸上を移動します。
だから採っても採ってもまたすぐに侵入して来るはず。
採れたザリガニを見ると成体はほとんどいないので、
常駐するのではなく、繁殖のために池に来ていることが考えられます。
しかし、ザリガニがいるのはほぼこの池までで、
それより上流の湧き水側では1匹しか見つかりませんでした。
その1匹はまずまずの大きさの個体でしたが、
脱皮直後のやわらかい体をしていました。
おそらく共食いされるのを避けるために移動したのでしょう。

近隣の他の場所でも同様ですが、ザリガニは湧水域ではほとんど見られず、
そこにはザリガニに代わってサワガニが登場します。
小池の場合新設された湧き水なのでサワガニがいないのですが、
湧き水の生態系を健全維持するためには、あえて近隣個体のサワガニを
移入するというのも一案かもしれません。
いない生物を持って来るには慎重過ぎるほどの慎重さが必要ですが、
検討の余地はありそうです。

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コメント

yahoo検索「水路障害 藻類」の2番目に表示されていたので伺ってみました。HP閲覧しましたら・・・。

もしかして「ぐりおさん」って!?

もうびっくりです。
(違うかたならごめんなさい)

投稿: ますだたかふみ | 2012年7月 4日 (水) 15時18分

ますださんいらっしゃいませ!
うふふのふ!ビンゴですよ〜!!
ご無沙汰しております。

でも、具体的な情報は殆ど無いはずなのに、
よくお分かりになりましたねー・・・
なんかプンプン匂いました?(笑)
是非また遊びにいらして下さいね!

投稿: ぐりお | 2012年7月 4日 (水) 19時43分

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