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しなる翅


Jakou_mesu_hisho

だいたい一日1℃のペースで最高気温が上昇中!
今日は当地で今月17日以来となる今年最高タイの33.5℃に達しました。
夜も寝苦しくなりそう・・・

写真はブッドレアにやって来たジャコウアゲハのメス。
今月13日の記事でオスの画像を掲載しましたが、
翅が黒いオスにくらべると、メスの方が特徴的な色をしています。
私は観察会の時この色を「カフェオレのような・・・」と説明しています。
ちなみに子ども向けの場合は「コーヒー牛乳のような・・・」です(笑)

写真はちょうど羽ばたきの「打ち降ろした」状態から
「打ち揚げる」状態に転換する瞬間を写しているのですが、
翅が見事にしなっているのがわかりますね。
チョウの翅はみなよくしなります。
翅が大きなアゲハチョウの仲間だとわかりやすですね。

翅がしなるのは動作時の空気抵抗を減らすためで、
チョウは翼面積が大きいですから、このしなりがないと
胴体の方が上下してしまい、安定して飛べません。
翅をしならせているのは傘の骨みたいな「翅脈」ですが、
この翅脈が強過ぎてはしなりは発生せず、弱いと折れてしまいます。
ということは、チョウはそれぞれがみな、筋力と翼面積に応じた
もっとも最適な強度の翅脈を持っているということになる訳で、
そこだけに着目してもなかなかすごいものだなと思います。

そして特に前翅に関しては、しなるだけではなく
しなり効果をより高めるため、上下動に「ねじり」を加えています。
このねじり効果を活かす事で急上昇や急降下も可能となります。
前翅の付け根に主な翅脈が集まっていますけど、
ここにこぶ状の複雑な形状が見られますね。
どうやらここには翅を上下する強大な筋肉の他に、
ねじりをコントロールするサブ筋肉が存在する様です。

羽ばたきの度にしなるチョウの翅は美しく優雅なものですが、
そこにはチョウ独自の飛行術支えるテクノロジーがあるのですね!
もしかしたらチョウの翅脈の強度を意識して団扇を作ってみたら、
すごく使い心地が良い団扇ができるかもしれません(笑)

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