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ハブタエギセルの繁殖

我慢できない暑さ・・・というのは、気温だけでは決まらないですよね。
一昨日の当地は最高気温が36℃に達しましたが、
体感的にはその前日の34.5℃の方がずっと辛く感じました。
湿度が高かったからでしょう。
今日はここまでの最高が33.5℃ですが、午前中はやはり蒸し暑く、
午後からはムシムシはすれど南風が吹き始めた分、少し楽になりました。
しかし、毎年の事ながらまた雨が降らなくなりました。
当地で最後に雨らしい雨が降ったのは今月12日のことで、
それ以来ほぼ降水量はゼロ。地面が白く乾いてひび割れ始めています。
そろそろ一度潤ってくれないと、命あるものみな辛そうにしています。

さて、今日はその乾くと人一倍辛いでんでん虫のお話。
昨年から筑波山塊の特産種である、
ハブタエギセルというキセルガイを飼育しています。
キセルガイの仲間には沢山の種類がいるのですが、
ハブタエギセルは筑波山とその周辺部の
やや標高が高いところに局地分布する珍しいキセルガイ。
レモンイエローから薄いオリーブ色まで個体差がありますが、
概ね黄色っぽい色の殻を持っています。
殻の表面には成長脈と螺状脈がクロスしてできる絹目状の微細な凹凸があり、
それゆえシルクの様な独特の光沢を持っています。
ハブタエの名はこれを織物の一種の羽二重織に見立てた命名です。

山地性特有の気難しい面がありますが、可愛いご当地種なので
なんとか手元で殖してみたいと始めた飼育チャレンジ、
昨年じっくり飼育観察してみて概ね飼育条件がわかって来たので、
今年は繁殖セッティングを試してみました。
おっかなびっくりだったのですが、産卵は拍子抜けするほどあっさり成功。
生まれた稚貝も順調に生育しています。
6月後半から産卵数もぐっと増え、
はじめは飼育用土に潜って産卵していたのに、
やがて物陰に産卵するようになり、
最近では用土表面に無造作に産む事も少なくありません。

写真の中央あたりに見える楕円形のものが卵です。
親貝のサイズにくらべ随分大きな卵ですね。
今まで飼育した他のキセルガイもみな体に対して大きな卵を産みましたが、
ハブタエギセルは一段と大きく感じます。
これを1回の産卵でたった1個だけ産みます。
卵の長径は2.5ミリ前後、親の殻と同じ様な薄黄色をしています。
卵のすぐ上にいるのが生後25日ほどの稚貝。
成長スピードはかなり早いです。
右上の幼貝は孵化から45日ほど経過していますが、
あと2巻き・・・1ヶ月足らずで成貝になりそうです。
世間の荒波(?)をあまたくぐり抜けた野外育ちの親貝はキズが多く、
自慢の殻皮もかすれ気味になってしまっていますが、
ケース育ちの次世代はピカピカの美しい成貝に育ちそう。楽しみです(笑)

Habutae120727

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かたつむり」カテゴリの記事

コメント

ぐりお先生、こんにちは。

ぐりお先生宅のカタツムリは、みずみずしくていいですね。
伸び伸びと育っていて、幸せものだなと思います。

先生は「バイバイン」という薬をご存じですか?
ドラえもんの秘密道具の一つでして、この薬を振り掛けると5分に一回、掛けられたものが倍になるんです。のび太君は栗饅頭に掛けて、思う存分食べていました。

飼育上手な先生にかかれば、ハブタエギセルもどんどん繁殖していくんでしょうね。
どんどん増えていったら、どうなるんでしょう。

我が家のカタツムリは卵を産みました。孵化したら、飼育ケースの数を増やそうと思っていたんですが、苦手な家族から、ケースの数を増やすなと言われているんです。
この際、60cm水槽を買っちゃおうかな(笑)。ケースの数は増えないもんね。

投稿: マリ | 2012年7月30日 (月) 20時47分

マリさんこんにちは!毎日暑いですね。
私もでんでんむしと同じで、ひと雨が恋しくてなりません。

バイバイン・・・いや、知らんかったです。
デカチビ光線銃なら知っていましたが(笑)

マリさんに言われて書こうと思いながら書きそびれた一行に気付き、
記事本分に追記しました。じつはハブタエギセルって、
一回の産卵でたった一つの卵しか産まないようなのです。
やはり体に対してあれだけ大きな卵だと、
一度に何個も・・・という訳にはいかないのかもしれません。

>苦手な家族から、ケースの数を増やすなと言われているんです。
>この際、60cm水槽を買っちゃおうかな(笑)。ケースの数は増えないもんね。

(爆!!)ナイスアイデアだ〜www
観葉植物やコケも植え込んで、雰囲気のある石灰岩も据えてみましょうよ(笑)
ちょっとしたでんでんリウムですね。
水中式ポンプを回して、部分的にちょろちょろと流れも・・・
あ!なんかものすご楽しそうだ・・・私が先にやるかもしれません(追笑)

投稿: ぐりお | 2012年7月31日 (火) 10時44分

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