« これから山形へ | トップページ | 山寺へ »

蛾のなる木

・・・とタイトルをつけてしまいましたが、
これはちょっと大げさでしたね(笑)
でも、たくさんいましたよ。
本州最大の蛾であるヤママユガが11匹もいたので、
余計にそう感じたのかもしれませんが・・・
撮影してみるとどうってことはないカットになってしまいましたが
クリックで拡大すると多少は見えるかもしれません。

この写真を撮った場所は先日の山形行きで休憩をとった、
東北自動車道の福島松川パーキングエリアです。
パーキングエリアには水銀灯の照明がいくつもありましたが、
この松の木に接した1本にだけ、なぜか沢山の昆虫が飛来していました。
通常、同じ水銀灯であれば白い壁などに接した所や
周囲により広く光が届く所の方が昆虫が集まるというのがセオリーですが、
ここでは一見狭苦しくて周囲に光も拡散しない様な
松の木に隣接した灯火が一番人気でした。
どうしてなのでしょう・・・

●推測1:雨
地面が軽く濡れていたので、
多分、少し前に短時間の強い雨が降ったのだと思います。
そういえば宇都宮あたりを走行しているとき、那須〜本宮雨走行注意
という表示が出ていました。その区間は確かに雨が降っていましたが、
それより北のこの場所でも通り雨があったのかもしれません。
松の木が茂るこの場所だけが、雨をしのぐ事が出来、
結果的に灯火に集まった昆虫が残ったのではないでしょうか。

●推測2:電球のコンディション
水銀灯は比較的長寿な電球ですが、
使用するうちに光の成分構成は多少変化すると聞いた事があります。
私たちの目には同じように見える光でも、紫外線などを敏感に感じ取る
昆虫にとっては、この一カ所の電球がとても魅力的だったのかもしれません。

とまあ、これはあくまで推測ですが、とにかくこの一カ所にだけ
意外な位沢山の昆虫が見られました。

暗闇の中にダウンライトを浴びて浮かび上がる松の木はなんだか
襖か屏風に描かれた日本画の様でしたが、
そこに散りばめられたいく種類もの蛾が、また幽玄さを醸し出していて
とても印象に残る光景でした。

Ganonaruki

|

« これから山形へ | トップページ | 山寺へ »

フィールドノート」カテゴリの記事

コメント

 こんばんは。先日はありがとうございました。近日中に私信お送りいたします。
 ヤママユガ、以前は勤務地でも見られたんですが、さきおととしあたりの隣接空地の伐採・整地以降まったく見なくなりました。ほかの小さな蛾類や昆虫、ヤモリ、そして鳥類も・・・。
職場での楽しみを奪われて寂しいくわでんですが、まったく同情してもらえませんA^^;)
 ヤママユガは幼少時ファーブル昆虫記で知って以来の憧れでしたが、意外や結構いるもんですね。山遊びしてその美しい繭を見つけるたびにうっとりしたものです。雨宿り先を遥々訪ねてきた♂との思いがけない出会い!?彼らの上げる輝かしい命の花火に幸あれと願いつつ、夏の背中をウンウン押して、気持ちはもうお見送り仕度です。

投稿: くわでん | 2012年8月19日 (日) 22時36分

先生、おはようございます。いつもありがとうございます。
今年は7月28日深夜の昆虫採集でヤママユ第1号を観察しました。博物館の正門前のライトに来てました。この時はカブトムシ♂♀、コクワ♀、ノコギリ♀、アオオサムシ(ニイニイゼミを食べてました)コフキコガネ、ドウガネブイブイ、ミヤマカミキリ、ウスバカミキリ、種名のわからない蛾がたくさん来てました。
昨日は夕方から三郷公園へ行って来ました。妹が夏休みの自由研究でベイトトラップをやると言うので手伝いと自分の採集&観察です。ルリタテハがたくさん飛んでいて、1匹記録用に採集して来ました。それからシロテンハナムグリを2匹ゲット!こちらでもツクツクボウシの鳴き声を初確認しました。
ベイトの成果が楽しみです。

投稿: かぶと小僧 | 2012年8月20日 (月) 06時38分

>くわでんさん
ヤママユガ消滅のお話、
なんだかすごくリアルに想像できて悲しいです。
市街地にパッチで残っている「自然の駆け込み寺」みたいなところほど、
私たち人間の経済的視点からすると無駄で非生産的・・・ということに
なってしまうんですよね〜・・・

ヤママユガもその仲間のオオミズアオも一級品の見事な蛾ですが、
案外身近な場所にいるんですよね。
繭の美しさ面白さならウスタビガも負けていませんね。
今年は早い時期からヤママユの数が多いように感じます。
秋が案外あっけなく登場するのかもしれません。

投稿: ぐりお | 2012年8月21日 (火) 00時07分

>かぶと小僧さん
ドウガネブイブイって昔は掃いて捨てるほど灯火に来ていたのに
最近個体数が減ったなあと感じます。まだ珍しくはないですけどね。
シロテンハナムグリもどういう訳か以前程見なくなりました。
牛久ではとにかく樹液から姿が消えましたよ。
代わってそこにいるのがカナブンです。何があったのでしょう。

ベイト楽しみですね。
でもオオヒラタシデムシばかりがごっそり入ると引きますよね(笑)
そうなりませんように!(追笑)

投稿: ぐりお | 2012年8月21日 (火) 00時12分

先生、こんばんは。いつもありがとうございます。
先生のおっしゃる通りの結果でした(汗)。大量のオオヒラタシデムシでした。でも同定に熱の入りそうな個体が2~3種類あり、サンプルを持ち帰りました。妹のレポートには糞虫の仲間とかゴミムシの仲間でいいと思うのですが、ちゃんと同定しようと思っています。2年前に僕が水元公園でやった時は、もっとたくさんの種類が採集できました。ただ数では圧倒的に三郷公園のオオヒラタシデムシの勝ちでした。多様性の水元公園、オオヒラタシデムシの三郷公園でしたね。今回は紙コップにウジャウジャでしたから。妹はケラが欲しいと言ってましたが(飼うつもりで)三郷公園では採集できずでした。
それでまたシロテンハナムグリを4匹ゲット!♂♀の見分けができないので、全部まとめて飼って採卵します(6匹いれば♂♀がいると思いますし、うちにもすでに数匹います)。幼虫の歩き方を見せてあげて説明するとちびっこたちは喜ぶんですよ(笑)。
こっちではカナブンはなかなか見られません。シロテンハナムグリは結構たくさん見られます。それからドウガネブイブイはあまり見ませんが、アオドウガネはたまにいるんですよね。

投稿: かぶと小僧 | 2012年8月21日 (火) 23時08分

>かぶと小僧さん
あ〜・・・やっぱりですか(汗笑)
都市部や平地だとオオヒラタシデムシの一人勝ち傾向がありますよねー。
むずかしいゴミムシでベイトというと真っ黒けのゴモクムシ系が
なかなかやっかいですよね。
小さくて黒いハネカクシなんかも見なかった事にしたい連中です(笑)
こういう連中の同定には実体顕微鏡が欲しい所ですね。

シロテンは雌雄の判別法がありますよ。慣れれば割と簡単です。
ここでの説明は難しいので、今度お会いした時にでも・・・
実物があると説明しやすいのですけどね〜(笑)

ケラはうちの庭にもいますよ。夜になると地面の中から
ビィィィィィーーーン・・・・って声がしています。

数日前から、樹液のカブトムシが僅かなメスだけになり、
今はコクワガタ天国です。
今日は灯火にクモヘリカメムシが登場し、
窓の外では今年初のカネタタキを聞きました。
毎日こんなに暑いのに、自然はきっちり秋に向かっています。

投稿: ぐりお | 2012年8月21日 (火) 23時45分

先生、こんばんは。いつもありがとうございます。
最近読んだ本に実体顕微鏡は必要とありました。早速調べたのですが、あまりに高いので驚いてしまいました。それからその本に、同定屋さんと言う人がいるとありました。お金を払って同定してもらうのだそうです。知りませんでした。
僕は水元公園のネイチャーセンターで「甲虫」と言う図鑑を見て絞り込んでます。専門員の先生にも相談します。最後は手賀沼のK先生に見て頂いてます。K先生は博物館オサムシ探検隊隊長ですから(ありんこアントから)。
今回はエンマコガネの仲間とヨツボシゴミムシの仲間です。
ハネカクシは紙コップを設置している時に見たのですが、トラップには落ちてませんでした。
シロテンハナムグリの♂♀の見分け方、今度教えて下さい。サンプルを用意しておきます。
妹はケラを握るんです。そうすると手の中を掘るんだそうです(叩く)。それがいいらしいです(汗)。

投稿: かぶと小僧 | 2012年8月22日 (水) 23時28分

かぶと小僧さんこんばんは!
実体顕微鏡は高いですよ〜撮影やビデオ出力の機能がないシンプルなものでも
レンズがそれなりなら最低15〜18万ぐらいはするんじゃないかな。
でも、そんなに小さくない虫ならニコンの「ファーブル」でも
そこそこ役に立ちます。あれは頑張れば買える値段ですね。
それから、保育社でかつて出していた甲虫だけの原色図鑑(全4巻)が
数年前に別の版元から限定再販されました。
手に入るかは分からないのですが、アレがあるといいんですけどね〜。
私も無理して再販時に買いました。博物館や図書館等にはあると思います。

じつはですね、私もケラを握るのが好きでした。
土を掘る事に特化したあの前脚で、なんとか出ようと
指の間をこじ開けようと頑張るんですよ。結構ちからが強いんですよ。
その時の感覚は確かに何とも言えず、病み付きになりました(笑)

投稿: ぐりお | 2012年8月23日 (木) 00時26分

先生、こんにちは。いつもありがとうございます。
先生もケラを握った感覚を知ってらしたのですね(汗)。僕もやってみようかな。でもまずケラを採集しなきゃなりませんね。それが大変です。
実体顕微鏡ですが、僕が読んだ本の先生は、中古でいいから1台買いなさいと言ってました。中古でも高いんですよ(汗)。
ファーブルも一番良いやつは10万以上するとか。僕はファーブルの初心者向けを頑張ってみます(笑)。博物館ボランティアのイベントチームが使ってるのが一先ず目標ですね。
実は水戸の環境学習会はニコンの茨城工場が後援しています。いつも観察会資料と一緒にニコンのカタログが配られます。今度安くなるか聞いてみます。

投稿: かぶと小僧 | 2012年8月23日 (木) 16時29分

>かぶと小僧さん

ケラって以前は田んぼの周りで沢山採れましたけど、
最近めっきり減った気がします。
個人的には、除草剤の影響かな〜と思っています。
除草剤は直接ケラを殺す事はありませんが、畦の雑草がまるごと枯れてしまい、
畦やのり面が乾燥し、ケラはエサもすみかも失ってしまいますので・・・

え!?ファーブルって10万以上するモデルもあるのですか!
それは知りませんでした。その値段になるとコストパフォーマンスの関係で
よほど高性能でない限り、売りにくい様な気がします。
どうせそこまで出すなら実体顕微鏡・・・みたいな感じで(笑)
そこんとこはニコンさんも分かってる筈ですから、美味しい高性能なのかな?

直接かけあって安く買えるなら何よりですが、
(不確かな記憶で申し訳ないですけど)うちの隣町のインターチェンジにできた
アウトレットモールにニコンのアウトレットショップが入っていた様な気がします。
そこで情報収集してみる価値はあるかもしれません。

投稿: ぐりお | 2012年8月24日 (金) 00時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/46747917

この記事へのトラックバック一覧です: 蛾のなる木:

« これから山形へ | トップページ | 山寺へ »