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山寺へ


山形旅行の最初は県中東部に位置する山寺を訪ねました。
山寺とは通称で、正式には宝珠山阿所川院立石寺といいます。
長いのでとりあえず以下、「立石寺(りっしゃくじ)」とします。
開山は860年と言いますから、歴史は古いですね。
しかしお寺そのものがどうこうというよりも、
広く一般には松尾芭蕉の蝉の句で知られている所です。

私は小学校6年生の時に一度行った事がありました。
それまでお寺なんて近所の町中にあるようなところしか知らなかったので、
「とにかくやたら登るところだな」という記憶しかありませんでした(笑)

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現地に到着したのは朝の8時過ぎ。
さすがにまだ人が少ないだろうと思ったのですが、
そうでもありませんでした。
とにかく気温が上がらないうちに登ってしまおうと急ぎ足で進むと、
最初に本堂が姿を見せます(写真上)。

ここだけ見るとそんな深くも高くも見えませんが、
ここを過ぎて程なく道は石段の上り坂となり、森の中を縫うように進みます。
湿った森の空気が朝の涼しさと相まってなかなか気持ち良い行程です。
途中にも磨崖の石碑やお堂がいくつもあり、全山これでもかというほど
お寺の施設が配置されています。
あらためて見るとこの山は基本的に凝灰岩(大谷石)が多く露出しており、
軟らかい石面への文字の刻印はたやすかったのではないでしょうか。
途中で景色を楽しみながら登り、約25分で山の上にある奥の院(写真下)に
辿り着きました。

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奥の院に向かって右側の袖方向にはおそらく水子供養と思われる一角があり、
おびただしい数の卒塔婆が並んでいます。
よく見ると中に滑車の様な構造が組み込まれた種類もあります。
どうやらこれは卒塔婆ではなく、後生車のようです。
後生車というと普通見かけるものはもっとずっと大きな柱状か、
石でできたものだったりしますが、
こういう風にお供えするタイプもあるんですね。知りませんでした。

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お参りのフィナーレは谷間の麓を望む五大堂。
せり出した舞台上の床から見下ろす景色は
まるでミニチュアのジオラマみたいでした。
仙山線の線路が鉄道模型に見えます(笑)

この日は谷全体に湿った空気が降りていたため、
向かいの麓から吹き抜ける風もしっとりしていて不思議な雰囲気でした。
行った事は無いですけど、チベットの山岳寺院って、
こんな感じなのかなあ・・・なんて思ったりして。

ところで山寺と言えば蝉の声・・・ですが、
芭蕉が詠んだ句に登場するのは詠んだ時期からして
ニイニイゼミだろうと言われています。
しかし訪ねた当日は全山ミンミンゼミ。アブラゼミもいましたが
圧倒的なミンミンゼミの声に隠れてしまい、
耳をすませないと聞き取れないほどでした。
こっちの方って、こんなにミンミンゼミ多かったかなあ・・・
もう少し少なくて、代わりにエゾゼミがいたような気がするのですが。
ひょっとしたら東北のセミ勢力マップも、
温暖化で少しずつ変化して来ているのかもしれません。

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