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櫓煙管

このところ最高気温が22〜23℃で推移していますね。

まあ平年並みな訳ですが、いきなり涼しくなったものだと感じてしまいます。

こんな時こそ体長に気をつけねばとわかっていても、

やっぱりちょっと風邪気味です(笑)

さて、先日書いた秩父行きの目的となった陸貝ですが、

今日の写真のヤツがそれです。

ヤグラギセルというキセルガイの一種。

殻のお尻が丸くてずんぐりむっくりな形をしています。

この貝は東京都奥多摩の一部と埼玉県秩父の部分的な石灰岩の山域にのみ

生息している非常に貴重な種類で、

レッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類にカテゴライズされています。

奥多摩と秩父っていうと

とても離れた2カ所みたいに感じる方もいるかもしれませんが、

じつは地図で見てみるとひとつの山のあっちとこっち、

直線距離で10キロ前後しか離れていない背中合わせなんです。

そのひとところにひっそりと暮らしているキセルガイという訳です。

以前紹介したハブタエギセルもそうでしたが、

このヤグラギセルもほとんどビジュアルが存在しない貝です。

ネットで検索しても、まず標本画像しかでてきません。

軟体部が写った画像って、ひょっとしたらこれが最初かも(笑)

アップの写真なのでサイズが分かりにくいですが、

殻の長さ12〜13ミリのとても小さなキセルガイです。

殻皮がとても薄く弱いため、殻に光沢が殆ど無く、

老成した個体等はほとんど完全に剥げてしまっています。

以前この貝に殻皮が無いと解説した文章を見た事がありますが、

決して無い訳ではありません。とても薄いですが確かに殻皮は存在します。

面白いのは通常こういう小さな貝だと、ひとたび殻皮が無くなると

殻は真っ白になってしまうのですが、ヤグラギセルの場合

殻そのものに淡橙黄色からサーモンピンクの色味があることです。

軟体部を抜き取ってしまった標本だとこれが顕著で、

いろんなキセルガイを並べた中にヤグラギセルを置くと、

そこだけほわっとカラフルな感じがして、一種桜貝的な存在です。

今日の写真はろくにクリーニングもしないで撮影しちゃったので、

とてもそんな風には見えませんけどね(笑)

陸貝標本コレクターでもないぐりおが今回ヤグラギセルを入手したのは、

もちろん飼育に挑戦するためです。

あまりにも情報が乏しいこの貝を飼育し、できれば卵、稚貝、そして

成貝になるまでの過程をしっかり記録したいと思います。

あまり飼育しやすい種類ではなさそうな気がしますが、

ハブタエギセルの繁殖が上手く行ったので、もしかしたら思いのほか

楽に行くんじゃないかと期待しています。

でもとっても貴重な貝なので、遠慮がちに3ペア分の6個体だけ採集。

卵は一個ずつ産むタイプなのか?

稚貝・幼貝に光沢はあるのか?

成貝までの期間はどの程度なのか?

食性の傾向は?

一体どんな生態を見せてくれるのか、もうワクワクです。

ついこの間、飼育数が多くてどうとか言ってたくせにね・・・(追笑)

 

Yaguragiseru

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