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今年のトリは難工事1

Komachi_ike121205

 

久し振りに温かかくてホッと一息でしたね。

まあこれで平年並みなのですが・・・(笑)

じつは今日からビオトープの工事に入っています。

今回の現場は土浦市某所の観光施設の敷地内の池です。

一年を通して新鮮な果物が精算されている地域のまん中にあり、

美味しいお蕎麦が食べられるところなので、

知っている方も多いと思います。

つい先月、近くに新しいトンネルが開通したこともニュースになりました。

上の写真の池がビオトープ工事の現場ですが、

現況はコンクリート打設の楕円形の池で、特に植物が植えられていたり

魚が飼われていたりという事はありません。ちょっと殺風景ですね。

じつはこの池、施設内にあるシンボルとも言うべき大水車に

施設脇の沢水を引くための貯水池で、同時に沈砂池の役割も担っています。

ここにビオトープの機能を持たせる改修を・・・というのが

今回私が仰せつかった仕事という訳です。

一見単純な依頼のようですが、じつはこれがとんでもなくて、

前述した水車のための機能を損なう事は許されないので

設計と工事の手法には、以下の様な大きな制限があります。

●砂の流入が前提となるため、これをさらう作業を妨げない構造とする

●完全なコンクリート打設なので、既存の本体に手を加えず、

 できればいざという時は完全に撤去が可能な構造が望ましい

●工事には池干しが必須だが、水車に水が行かないと水車が傷むので

 池干し中もなんらかの方法で水車に水を供給し続ける

・・・どう設計してどう施工したらいいものか、かなり悩みました。

そしてさらにこんな課題もあります。

●もともとゲンジボタルがたくさんいた場所なので、これを復活する

 ためのプログラムに役立つビオトープにしたい

トンボや水生昆虫の利用は見込めますが、事前調査の結果では、

ホタルの飼育施設を内包する構造まで求めるのは、

ちとハードルが高い・・・(笑い;)

周囲のロケーションの問題もあり、ホタルの自然利用はここだけ

どうにか作り込んでも実現しないでしょう。

放流用の幼虫飼育や採卵の施設としてだったら、

良い水際を設けて水の流れ方を工夫すれば可能かもしれません

四苦八苦しながら、下の様なデザインを考案しました。

池のオーバーフロー部分に向かって導入水を優先的に回し、

溶存酸素の多いせせらぎを作ります。

同時に島状の植栽帯を配置し、ホタルの産卵と蛹化を狙います。

まあ机の上ではこれでどうにかなりそうでしたが、

事件は現場で起きるのでした。 つづく(汗笑)

 
Komachi_heimen

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コメント

ぐりお先生、こんにちは。

わーい!
ぐりお先生が作ってくださるんだったら、楽しい池になりそうですね。
今までは「防火水槽」のような設備でしたもんね。

そちらでは、お稲荷さんのなかに5ミリくらいに切ったお蕎麦が入っている「そばいなり」が売っていて、おいしいです。
土日祝のみ販売。午前中で売り切れるので、機会がありましたら召し上がってくださいませ。

投稿: マリ | 2012年12月 8日 (土) 08時02分

マリさんこんばんは!
マリさんならここはご存知だろうと思っておりました。
いろいろ制約だらけなので、
池の大きさの割に実際の構造工事の規模は小規模です・・・が、
実物を見ると図面で見る程小規模には感じないと思います。
今日(12/8)、構造工事と基礎植栽が完了しました。疲れた〜!(笑)
勝負は春以降ですが、どうなることやら・・・お楽しみに(笑;)

「そばいなり」大好きです〜!詳細な情報有り難うございました。
至近の小町茶屋ではこのそばいなりを含むランチコースがあって、
これまたとても美味しいです(要予約)
多分売られているそばいなりもここの方が作っているのではないかと思います。
JAの直売所なんかにも出していると仰っていたので・・・
ここは筑波山の麓の北条や神郡とはまたひと味違う
里の趣があり、大好きな場所なんですよー!!

投稿: ぐりお | 2012年12月 9日 (日) 00時42分

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