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里山の天南星2種

先週、近くの里山公園を歩く機会があり、しばし春の草花を楽しみました。

樹々が葉をひろげるこの時期は、日ごとに里山の景色が変化しますが

地際に目をやると樹々の変化に応じて、

林床の植物たちも移り変わってゆくのが分かります。

早春の明るい林床で元気いっぱいだった背の小さな光を好む種類は

徐々に姿をひそめ、ちょっと薄暗い環境を好む種類が出現し始めました。

中でもこの日特に目立っていたのが里山の天南星2種。

天南星はテンナンショウと読み、

サトイモ科の多年草、テンナンショウ属の植物のことです。

テンナンショウ属は日本に30種程が分布しているのですが、

関東地方の里山でもっとも身近なテンナンショウ属といえば、

今日紹介するウラシマソウとマムシグサだと思います。

下の写真の左がウラシマソウ、右がマムシグサです。

どちらも似た印象の花ですね。

仏炎苞と呼ばれるラッパ状の苞葉にくるまれたスタイルは

ミズバショウやカラー、こんにゃくなどと共通の

サトイモ科らしいデザインです。

よく不気味とか奇怪と言われますが、葉とのバランスが絶妙で

私自身はなかなか芸術的だと思っています。

ウラシマソウは仏炎苞に囲まれた花の先端(付属体といいます)が

ひゅーんと糸状に長く伸び、これを浦島太郎の釣り竿の先から伸びた

釣り糸に見立てた命名です。

マムシグサと区別するには、まずここに注目ですね。

マムシグサは出芽の際につんと地面から突き出した筍みたいな葉鞘の模様が

ヘビのマムシの模様を連想させるところから付いた名前です・・・が、

この模様はマムシグサ以外のテンナンショウ属の多くに見られるので、

(ウラシマソウにも見られますね)なぜマムシグサに限って

とりわけ蝮草なのかよくわかりません。

マムシが出そうなところに生えるとか、花が鎌首を持ち上げたマムシみたい

なんて伏説もあるようですが・・・

この2種は葉の出方もちょい違っています。

ウラシマソウは通常羽状複葉が1枚・・・つまり

立ち上がる葉柄は1本なのですが、マムシグサは不規則な2回出複葉が

2枚・・・つまり大元の葉柄は2本ということになります。

下の写真でもウラシマソウは扇状に小葉が並んだ日傘をさしているようで、

マムシグサはチアリーダーが両手にポンポンを持ってるみたいです(笑)

花命が割合長いこの2種類のテンナンショウ属は、

これからまだしばらく花を見ることができます。

みなさんもGWあたりに里山を歩く機会があったら、

ぜひ探してみて下さい。

 

Urashimamamushi

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