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2013年4月

池の薫春2013

Ike2013kunshun

 

今日は午後から雨になる予報でしたが、

午前中に降り始め午後はずっと曇り空でした。

写真は毎月恒例の池の定点撮影ですが、撮影したのが午前10時前でしたので

池の水面は雨で動いています。

風の方も相変わらず強めで、時々鉢植えがひっくり返ります。

開花間近のアツモリソウは、思わず室内に避難させました(笑;)

ひたすら低温だった昨年と異なり、今年は気温が両極端に振れています。

寒い時は寒いんですよね。明日からまた数日間そうなるみたいです。

庭は春の花々が一通り咲き、いよいよ新緑が眩しくなってきました。

いつまでも寒い気がしていても植物の動き出しは

昨年よりも確実に早いようです。

下に昨年の4月26日の写真を貼ってみました。だいぶ様子が異なります。

もちろん今年より数日撮影が早かったので、

その分は差し引いてみる必要がありますけどね。

樹々の芽吹きは一日でだいぶ進みますから・・・

池に目をやると、昨年はスイレンしか浮き葉を出していませんでしたが

今年はコウホネとジュンサイもすでに葉を浮かべています。

池の中では大量のアズマヒキガエルのオタマジャクシが

もう小さな後脚を出しました。

半月以内にはゼニタナゴの仔魚も浮上すると思います。

昆虫が少し少ないかなあという気がしますが、

風や低温の日が多いせいもあるかもしれません。

池のクロスジギンヤンマはもう沢山羽化していますから、

他の昆虫たちも気象条件さえ良ければ一気に活動を観察できる筈です。

庭の本格的な賑わいまで、あと少しです。

 

Ike2012april

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復活のサクラソウ

水路の畔に、ピンク色の花が咲きました。

日本の代表的なプリムラ、ニホンサクラソウです。

じつはこのサクラソウ、私が9年前に当地に引っ越して来た時に、

記念に・・・といただいたお花です。

下さったのはこのブログに時々コメントを下さるらくだむしさんです。

いただいた時には木製のおしゃれな四角い鉢に植えられていたのですが

数年間はそのまま栽培し、徐々に庭の植物が生育する様子を見ながら

植える場所を見定めて池の畔に地植えにしました。

ところがその場所は水際にもかかわらず風当たりが少々強く、

私が思った以上に土が乾燥しやすいところで

サクラソウは株が大きく衰退してしまいました。

これはまずいと植える場所を再検討し、3年前に今の水路の畔に移植。

どうやら今度は場所を気に入ってくれたようで、

その後は徐々に勢いを取り戻し、昨年再び1本だけ開花し、

今年は4本の花茎が上がり株も10株以上に増えてくれました。

ピンクの花の周囲に見える赤い茎の植物はミソハギ。

サクラソウもミソハギも河川敷や湿地に面した草はら等、

明るくて肥沃で湿った土の場所が大好きな植物です。

ノウルシやシロネなどもしばしばサクラソウとコンビを組む植物ですね。

サクラソウの葉っぱは明るい黄緑色をした柔らかい根生葉で、

なんだか白菜っぽい質感でいかにも美味しそうに見えるのですが、

実際はごく弱いながらも毒性があるので食べてはいけません。

ミソハギが背を伸ばし小さな蕾をのぞかせる頃には

サクラソウの葉はすでに消え、早めの休眠に入ってしまいます。

それまでにできるだけ肥培して、

来年はこの倍以上の花を咲かせたいと思っています。

 

Sakurasou130428

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チョウチョ飼育中2

Kirishima2rei01

 

今日は日なたにいるとやや暑い位の気温になりましたが、

また南西の強風が・・・

この時期の風はコワいです。

成長を始めた栽培植物たちのまだ軟らかい組織が簡単に傷んでしまい、

その後の成長にダメージを残します。

我が家の場合特に神経を使うのがアツモリソウの仲間です。

ここで草体を傷めてしまっては、到底夏の酷暑は乗り切れませんので・・・

さて、先日続々と孵化を始めた飼育中のチョウ、

キリシマミドリシジミの幼虫は早くも2令〜3令幼虫になってきました。

キリシマミドリシジミの食樹はアカガシやアラカシ。

我が家の庭にはどちらもあるのですが、

エサに適した軟らかい新葉がたまたま下の方に多いアラカシを使っています。

しかし今日の様に気温が旧に高くなると、エサのアラカシの枝に水揚げが

いきなり悪くなることがあるので要注意です。

そのため可能な限り新鮮な枝を切って、そちらに幼虫を移すのですが、

その際に幼虫の数をカウントするとどういう訳か数が増えていました。

その後新しい枝に替えると、またまた増えている・・・

あまりに不思議なのでよ〜っく確かめてみたら、

エサとして切ったアラカシの枝に、もともとかなりの確率で

ムラサキシジミの幼虫がくっ付いていることが判明!

大きい幼虫だったら区別は簡単ですが、まだ小さいので気付きませんでした。

上の写真では2種が1匹ずつ写っています。

赤丸の方がキリシマミドリシジミの2令幼虫。

緑丸の方はムラサキシジミの2令幼虫です。

シジミチョウの仲間の幼虫はわらじのような独特の体型をしているのですが、

1〜2令のうちはまだそれほどその特徴が現れません。

でも、良ーく見るとムラサキシジミの幼虫の方が

よりわらじっぽい扁平な形です。

ルーペで拡大してみると背中の模様もだいぶ違うのですが、

この写真では全くわかりませんね。

それにしても、キリシマちゃんのつぶらな点みたいな眼がかわいいです。

もうちょっと良く見たいので拡大したのが下の写真です。

 

Kirishima2rei02

 

おおおおおっ!

キリシマちゃん、正面顔がミッフィーしているではありませんか!!

なんとプリティーな・・・・(笑)

そう思うのは私だけでしょうか(追笑)

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まだ亜成貝ですが

今日は午後から雨の予報でしたが、午前9時に雨が降り出し、

これがそのまま本降りとなって、結局終日降り続いています。

でも、強風を伴わない雨も、気温が極端に低くない雨もここまで

ほとんどありませんでしたから、まあ春らしい恵みの雨と言えそうです。

そんなお天気のせいで外に出ませんでしたが、

この雨を察知してのことなのか、室内飼育のカタツムリたちが活発でした。

いろんな活動を目にしましたが、中でも今日のトピックは写真のこれ。

ビロウドマイマイの交接です。

写真は見やすさの便宜上時計回りに90°回転させてありますが、

実際はちょっと小さい方の個体が上側となり

飼育ケースの垂直面に位置しているところです。

じつはこのビロウドマイマイ、

2匹ともまだ反り返った殻口ができていない亜成貝なんです。

一見殻口のように見えるのは、

外套膜の襟がわずかに膨らんで見えるせいです。

でも、見たところどうやらちゃんとした交接の形態になっています。

ウスカワマイマイが成貝にならなくても

交接・産卵を行うと聞いたことはありましたが、

ビロウドマイマイも成貝になる前から交接するんですね。

これが実際に産卵にまで辿り着くのかどうか、

今後注目してみたいと思います。

 

Biroudo_kousetsu

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里山の天南星2種

先週、近くの里山公園を歩く機会があり、しばし春の草花を楽しみました。

樹々が葉をひろげるこの時期は、日ごとに里山の景色が変化しますが

地際に目をやると樹々の変化に応じて、

林床の植物たちも移り変わってゆくのが分かります。

早春の明るい林床で元気いっぱいだった背の小さな光を好む種類は

徐々に姿をひそめ、ちょっと薄暗い環境を好む種類が出現し始めました。

中でもこの日特に目立っていたのが里山の天南星2種。

天南星はテンナンショウと読み、

サトイモ科の多年草、テンナンショウ属の植物のことです。

テンナンショウ属は日本に30種程が分布しているのですが、

関東地方の里山でもっとも身近なテンナンショウ属といえば、

今日紹介するウラシマソウとマムシグサだと思います。

下の写真の左がウラシマソウ、右がマムシグサです。

どちらも似た印象の花ですね。

仏炎苞と呼ばれるラッパ状の苞葉にくるまれたスタイルは

ミズバショウやカラー、こんにゃくなどと共通の

サトイモ科らしいデザインです。

よく不気味とか奇怪と言われますが、葉とのバランスが絶妙で

私自身はなかなか芸術的だと思っています。

ウラシマソウは仏炎苞に囲まれた花の先端(付属体といいます)が

ひゅーんと糸状に長く伸び、これを浦島太郎の釣り竿の先から伸びた

釣り糸に見立てた命名です。

マムシグサと区別するには、まずここに注目ですね。

マムシグサは出芽の際につんと地面から突き出した筍みたいな葉鞘の模様が

ヘビのマムシの模様を連想させるところから付いた名前です・・・が、

この模様はマムシグサ以外のテンナンショウ属の多くに見られるので、

(ウラシマソウにも見られますね)なぜマムシグサに限って

とりわけ蝮草なのかよくわかりません。

マムシが出そうなところに生えるとか、花が鎌首を持ち上げたマムシみたい

なんて伏説もあるようですが・・・

この2種は葉の出方もちょい違っています。

ウラシマソウは通常羽状複葉が1枚・・・つまり

立ち上がる葉柄は1本なのですが、マムシグサは不規則な2回出複葉が

2枚・・・つまり大元の葉柄は2本ということになります。

下の写真でもウラシマソウは扇状に小葉が並んだ日傘をさしているようで、

マムシグサはチアリーダーが両手にポンポンを持ってるみたいです(笑)

花命が割合長いこの2種類のテンナンショウ属は、

これからまだしばらく花を見ることができます。

みなさんもGWあたりに里山を歩く機会があったら、

ぜひ探してみて下さい。

 

Urashimamamushi

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チョウチョ飼育中

Kirishima1rei

 

さーむいっすね。明日も寒いみたいです。

おまけに天気も生憎で、また土日のお天気がたたられてしまいそうです。

さて、今年はひょんなことからチョウの飼育が復活しました。

チョウはここ3年ばかり飼育していなかったのですが、

以前は観察や写真撮影の目的で毎年1〜2種飼育していました。

大抵は庭で採集した個体を確保しての飼育でしたので、

ゴマダラチョウとかルリタテハとかアゲハ類だったりしたのですが

今回のチョウはちょっと毛色が違っています。

種類はキリシマミドリシジミ。

関東平野の北部ではまず目にする事の無いチョウです。

なんでそんなものが私の手元にやって来たのか・・・は

話すと長いので割愛ね(笑)

キリシマミドリシジミは九州から神奈川あたりまでの山地に産する

ゼフィルスの一種で、今回飼育する個体は福岡県産です。

上の写真は卵からハッチアウトした直後の幼虫。

くっ付いているのはこのチョウの主たる食樹、アカガシの冬芽です。

体長はおよそ1.3ミリほど。ちっちゃいでしょ〜(笑)

冬芽の付け根に卵の殻が付いているのがわかりますか?

まん中に空いた穴から幼虫が出てきます。

必ず出てくる部位はこのまん中からで、それ以外の場所に穴があいた場合、

出てくるのはチョウの幼虫ではありません。

たいがいタマゴヤドリバエの仲間です。

採集した卵の付いた冬芽は切られてしまっていて発芽しませんので、

幼虫を発芽したばかりの新鮮な芽に速やかに移す必要があります。

筆の先に乗っけてそーっと移すんですけど、これがまた神経使います。

何しろ虚弱なることこの上無しみたいなベビーちゃんなので・・・

今回20個の卵を預かり、そのうちの12個が無事に孵化しました。

ですから今のところ孵化率は60%ですね。

まだ孵化していない卵は、未受精であったり、なんらかの理由で

中の発生が止まってしまい、孵化しないままの可能性が高そうです。

下の写真は卵の付いた芽が並んだ状態ですが、赤丸の卵は珍しい三連産み。

しかし残念ながら3つとも卵の横腹に穴が空き、

中からタマゴヤドリバエが1匹ずつ出てきました。

黄色丸は両方とも二連産みですが、

片方は無事に生まれ、もう一方は変化無し。

緑丸は正常な孵化の穴空きが発生した状況で、

あと半日ほどで幼虫が出て来るはずです。

さて、今後の孵化率はどの位伸びるでしょうか。

 
Kirishima_egg

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羽化初認(見逃し:笑)

今朝、ウッドデッキに面した家の外壁でヤゴの脱け殻を発見。

我が家では毎度お馴染みのクロスジギンヤンマです。

大型のヤンマが今の時期に羽化すると言うと驚く方も多いかもしれませんが、

このヤンマは大体4月の中下旬あたりから羽化が始まり

さくら上池だと5月下旬頃まで羽化が見られます。

羽化の初認が4月18日というのは概ね例年通りです。

ただ、非常に悔しい事に今年は羽化した成虫を見逃してしまいました。

毎年初認の成虫に関しては、たとえ羽化中でなくても

羽化後脱け殻にとまっているところは確認できていたのですが・・・残念!

しかし、暴風が吹き荒れる昨日でなくて良かったです。

ところで彼等はお天気の様子見って、出来るんでしょうかね。

出来るのだとしたら、どれくらいまでなら待てるのでしょう?

何年か前にやはり暴風の日に羽化が多く見られ、

複数の個体が風にあおられて羽化失敗したり、羽化が上手く行ったのに

その後に水面に落下したりして命を落としたのを見た事があるので

ひょっとしたらお天気の様子見はほとんど出来ないか、

出来ても極めて短期間なのではないかと思っています。

風に限らず、お天気ってコワいですよね。

花や昆虫が命を掛けて行う一瞬の営みを

全く台無しにしてしまう事が多々あります。

上手く行く事が当たり前ではなく、

偶然の積み重ねによってもたらされた有り難い事なんだと

いつも教えられます。

 

Kuroginnuke130418

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おろっ!こ、これは!?

朝晩はまだ冷え込む日も多いですが

いよいよ春もたけなわ感が出てきましたので、

エノキの枯れ葉にくっ付いていたゴマダラチョウの越冬幼虫たちは

そろそろ動き始めたかいなと探してみました。

エノキはやっと冬芽から目覚め、僅かに動きが見られる程度で

まだ葉の形も見て取る事が出来ない状態。

でもエノキの幹に何やら緑色の葉っぱが・・・おろろっ!こ、これは!?

 

Yadorigimishou01_2

 

こりゃあアナタ、どー見たってエノキの葉っぱじゃありません。

「ああっ、そーだ!」急に思い出しました。

ずいぶん前の事ですが、このエノキにヤドリギの種子をくっ付けるという

実験的な試みをやったことがありましたっけ(笑)

「ヤドリギレポート」というタイトルでたった2回だけ掲載しました。

もちろん2回で終わるつもりなどなかったのですが、

2回目を掲載した2009年4月1日以降に、

全ての発芽種子がヨトウムシに食べられてしまったため、いや、

食べられてしまったと思い込んでいたために、忘却の彼方に・・・(笑)

 

Yadorigimishou02_2

 

どうやら1つだけ生き残ったみたいですね。全く気が付いていませんでした。

このプロペラみたいな肉厚の葉っぱは、間違いなくヤドリギです。

生えている部分のエノキの幹は虫に刺されて腫れたみたいに

全体的にぽこんと膨らんでいるので、

すでに寄生根をエノキの組織内に忍び込ませているようです。

ちなみに下の画像は前回最後にアップした2009年4月1日のものです。

種子からはナメック星人のおでこから生えてるアレみたいなのが

にょきっと出てエノキの幹に貼り付いていますが、

結局こいつが寄生根になるのか、単に体を固定するものなのかも

分からずじまいとなってしまいました。

今後は気を付けて見ていこうと思います。

 

Yadorigi0904_2

 

でも、このたった1本生き残ったヤドリギもまだまだ将来は不安。

だって、すでに育った葉にも中央から出てきた新芽にも、

やっぱり虫食いのあとがありますもん。

ヤドリギって美味しいんでしょうかね。

あ、で結局ゴマダラチョウの幼虫は2匹見つけました。

まだ根元の枯れ葉に付いたまま寝てました(笑)

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ツリパのフィナーレ

 

Tclady_jane
 

今年のチューリップはさんざんでした。原因は強風。

花茎が伸びてから何度も砂嵐に遭ったので多くの花が傷んでしまい、

どうにか咲いても見るも無惨・・・という種類もありました。

中盤から後半に咲く種類がもっとも悲惨だったのですが

そんな中、我が家の原種チューリップのフィナーレを飾る

クリサンサ(=Tulipa clusiana)と

その選抜個体のレディ・ジェーン(=Tulipa clusiana `Lady Jane')だけは

どうにか体裁を保って開花にこぎ着けました。

上の写真がレディ・ジェーンです。

原種なんですが、華やかでスッキリとしたツートンカラーが

まるで園芸品種のようでしょう。

これは性質も丈夫で球根もよく殖えるのですよ。

この写真を見て「いいな」と思った方には、ぜひおすすめの原種です。

流通量も多いので、ホームセンターなどでも入手できますしね。

で、下の写真がオリジナルのクリサンサ(=Tulipa clusiana)です。

レディ・ジェーンに比べ、外花被片のワインレッドがより深く

細いくさび状に入っています。

花型もレディ・ジェーンよりずっと細身なのですが、

このカットでは閉じているので、

開いている上のレディ・ジェーンとは単純に比較出来ないですね。

こちらは作りづらいとまでは言いませんが、

レディ・ジェーンよりちょっと神経質で、

球根もバンバン殖えるということはありません。

流通量が少なくて手に入れるのに苦労しましたが、その背景には

このちょっと作りづらい性質が影響しているのかも知れませんね。

どちらも一見普通に開花しているように見えますが、

写真をクリック拡大していただくと

やはり暴風にいじめられた爪痕が確認できます。

来年はもう少し優しいお天気を期待したいものです・・・

 
Tclusiana1304

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黒くうねる池

なんかスゴいタイトルですが、決して大げさな話ではございません。

3月に行われた蛙合戦の結果、池は毎年この季節、黒くうねります。

もちろんその正体はアズマヒキガエルのオタマジャクシ。

真っ黒で小振りなこのオタマジャクシは、実際もの凄い数が誕生します。

写真は岸近くの石に生えたコケを食べようと集まった小さな集団。

大きな集団だと画面全体が真っ黒けになってしまうため、

写しても何が何やら分からなくなるので

あえて小さな集合体を撮影しました。

アズマヒキガエルのオタマジャクシは成長がとても早くて、

もう半分位の個体に後脚が生えています。

あとひと月足らず程度で、ちっちゃなヒキガエルとなり

この池から旅立って行くことでしょう。

池の中で活動するオタマジャクシたちは、コケばかりでなく

落ち葉や泥の中の栄養分もガンガン摂食しながら成長し、

やがて上陸して池を離れる訳ですから

結果的に池に蓄積された栄養分の除去し、ひいては水質保全に

多大な貢献をしていることになります。

岸をゆっくりと移動しながら栄養分を吸収する黒いうねり。

見ていてあんまり気持ちのいいものではないのですが、

有機質起源の栄養分が過剰に蓄積しやすい里山の池の水環境を守ってくれる

とても大切な命の営みです。

 

Hikiotama1304

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翁頭へ・・・

今年はオキナグサが沢山咲いてくれたので、

3年振りに種子を採り播きしてみようと思っています。

例年よりも早く開花したオキナグサの花は、早く開いたものから順に

花被片を落として種子の冠毛を伸ばして「輝く白髪の翁頭」に早変わり。

このタイミングの冠毛はフレッシュで、本当にピカピカに輝きます。

風が吹くとこれが揺れて美しいのですが、どうも今年は風が強過ぎてしまい

白髪の先端が地面に擦れそうなくらいに花茎をしならせています。

白髪が輝くのは冠毛の1本1本に生えた微毛が

筆先の様に軸に揃って寝ているからで、あと少しして種子が完熟すると

微毛はふわりと立ち上がり、風をはらみやすい姿になり、

冠毛全体もほんわりと白い綿毛の様に見えます。

今の白髪がちょっとウェットな印象なのに対し、

この頃の白髪はボリュームも満点で、私は文豪の川端康成とか

指揮者の小沢征爾氏を思い出します(笑)

オキナグサの採り播きで大切なのが、

この変化の瞬間をしっかりと捉えて種子の採取を行うこと。

うっかりこれを逃すと、種子は風とともに旅立ってしまいます。

さらに上級な採り播きをするには、そのもうちょっと手前の段階・・・

つまり、種子は何とか完熟したし、微毛も開きつつあるけど

まだ飛ばないよ・・・という時に種子を採取し、用土に採り播き。

これができると種子の発芽率がぐぐっとアップし、しかも

種子の発芽が早くなります。

風で飛ぶ程完成した種子を採り播きすると、多くは翌年の春に発芽しますが、

この上級編の種子採取をすると

播いた一週間後あたりから発芽を始めるものが見られ、

開花までの年数も一年短くできます。

でも、この絶妙のタイミングで種子を採取する事がなかなか出来ません。

せめて風にさらわれないように可能な限り注意したいと思います。

 

Okinagusa130410

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冬を耐えたバナナ虫

一昨日から昨日に掛けての荒天はまた各地に被害をもたらしましたが、

みなさんのところでは大丈夫だったでしょうか?

予報を聞いていて、

雨と風が同時にやってくるような印象を勝手に抱いていたのですが

実際には一昨日の雨の間は確かに強風でしたけど

前回(4/3)程ではないなあと思っていました。

ところが雨が過ぎ去った昨日になってから暴風が本領発揮!

本当の強風は雨から一日遅れでやってきました。

お昼過ぎ、かなり高い上空を白い鳥が横に流されていくのを見て

あらら、大変そうだなあ・・・と思い双眼鏡で種類を確認したら

白いTシャツでした(爆)すげー高いとこ飛んでましたよ(笑)

我が家の洗濯物でも息子の薄手のスウェットの下が消えました。

やはりどこかの空を旅しているのでしょうか(笑;)

風は今日も引き続き強く、日射しは本格的な春のそれなんですけど

どうにも外に出る気がしませんでした。

ようやく風がおさまった夕方に庭を一周したところ、

遅咲き種の原種チューリップの蕾がだいぶやられてました。残念!

写真は庭のクヌギの間をちょこちょこ動き回っていたツマグロオオヨコバイ。

近頃バナナ虫と呼ばれているセミに近い仲間の昆虫です。

ツマグロオオヨコバイはセミ系には珍しく成虫越冬する昆虫で、

真冬でもたまに見かける事があります。

本来鮮やかな黄緑色が自慢ですが、

冬季はまるで枯れかかったように黄ばんだ色をしています。

保護色としてそうなるのか、

生理的にそうなってしまうのかは分かりませんが、

冬をやり過ごす間に鳥の捕食から逃れるためには、

フレッシュグリーンよりもずっと安全なように思えます。

でも、無事に冬を越して春の活動を始めたツマグロオオヨコバイは、

少し緑色を回復する様な気がします。

まあ全ての個体が必ずそうではないようですし、

きちんと確かめた訳ではないのですけどね。

これも新鮮な植物の汁を吸ったからなのか、

周囲の新緑に合わせているのか・・・本当のところは分かりません。

ツマグロオオヨコバイの頭部から胸部にかけて、眼と同じ様な大きさの

黒いスポットが点在していますが、ずっと以前どこかの観察会で

これが眼の位置をくらます擬斑であるという話を聞いた事があります。

でも、昆虫がこの手の擬態をする場合、

襲われた時のリスクが低い部位にそれを施す事が多いように思います。

例えばチョウの眼状紋が翅の端っこにあるような感じで・・・

その点、ツマグロオオヨコバイのスポットは大切な頭部と胸部にありますから

何かもっと違う目的であるように思われます。

ちょっとした植え込みがある庭なら普通に見られる身近な昆虫ですが

どこか謎を秘めているバナナ虫。じつは鳴くって噂も耳にしました。

本当なら是非自分の耳で聞いてみたいものです。

 

Bananamushi1304

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久し振りの鉄分補給

Shimodatest01

 

先週のこのとですが、仕事で何度も茨城県西部に出掛けました。

その最終日に1件目と2件目の仕事の間に

妙に長い空白の時間が出来てしまったため、

ちょいと足をのばして下館駅近くの跨線橋に立ち寄りました。

下館駅は3つの鉄道路線が集まるターミナル駅ですが、

JRの主要幹線からは離れているため、

独特のローカルな雰囲気を持ったターミナル駅です。

上の写真は跨線橋から下館駅のホームを臨んだカット。

よく見るとちょうど3路線の車両が止まっているのが見えます。

左のグリーンの車両が真岡鉄道の小型ディーゼルカー。

中央の2つ並んだ白い顔の列車は JR水戸線の415系車両。

右にぽつんと佇むのは関東鉄道常総線の小型ディーゼルカーです。

この跨線橋から逆方向を撮影したのが下のカット。

さっきと逆になりますから、左にカーブして延びるのが関東鉄道常総線、

ここから茨城県の南の玄関、取手駅に向かいます。

中央を直進しているのはJR水戸線。

水戸線はJR水戸駅を始発として友部駅まで常磐線と路線を共有し、

友部から常磐線と分かれて笠間、そしてこの下館を経由し

小山まで達してJR東北本線(宇都宮線)に接続します。

写真の一番手前から右にカーブしているのが真岡鉄道。

ここから真岡、益子を経由し、栃木県の山中茂木駅まで達しています。

 
Shimodatest02
 

私、3路線がそれぞれに分かれていくこの景色がお気に入りなんですよ。

関東平野の片隅にある、ローカルなターミナルって雰囲気がたまりません。

走っている車両も魅力的なんですよ。

まずは真岡鉄道。

 

Mookaetsudou

 

基本的にはこのディーゼルカーが主役です。

チェッカー模様の緑と赤のツートンは一見奇抜にも見えますが、

遠目で見ると沿線の景観になじむなかなか趣味の良いカラーです。

しかし、真岡鉄道といえば今やなんと言ってもSLですね。

この日は平日なので姿が見えませんでしたが、土日には

C11型、C12型といった小型タンク式蒸気機関車が

客車を牽引して運行されています。

次はJR水戸線。こちらは同じJRの常磐線と同じ車両が走っていますが

今は常磐線では土浦以北や水戸以北の区間でないと見ることが出来ない

一時代前の電車がまだ健在です。

 

Jr415_1000

Jr_e501

 

上がかつて常磐線の全線域で中心的存在だった415系1000。

下が上野〜土浦間の輸送力増強を目的に登場したE501系です。

どちらも私が住んでいる牛久の線路からはほぼ姿を消した車両です。

最後は関東鉄道常総線。

これまでいろんなカラーリングがありましたが、

今は白いボディに朱色とブルーのラインが入ったものが主流です。

これは関東鉄道の観光バスと共通のカラーリングです。

 

Kantetsu

 

久々に存分に鉄分補給をしちゃいました。

全部を見渡せる跨線橋は気分も爽快ですが、ここは下に降りても

いい撮影ポイントがいくつかあります。

今度は新緑がきれいな頃、真岡鉄道のSLを見に来たいと思います。

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ワダスメモリー2013

 

Kobushi2013_01
 

昨日の暴風雨にはほとほと参りましたが、幸いにも雨だけでなく

風も予報より早く止んでくれました。

夕方には眩しい西日が差し込み、ほっと一息です。

満開を迎えていたソメイヨシノはこの嵐でとどめかと思っていたのですが、

今朝の時点では意外にもまだ多くの木で「見ごろ」をキープしていました。

むしろ日中の日射しとぽかぽか陽気ではらはらと来たみたい・・・

なんかの童話みたいですね(笑)

庭のコブシ「ワダスメモリー」も大きな花びらをだいぶ落としましたが

どうにか咲いている風情を保ちました。

ただよく見るとひとつひとつの花はやはりダメージを受けていて

純白の花びらのほとんどが折れたりねじれたりした部分に

薄茶色くしみを付けています。

受講はまだ4メートル弱程度ですが、沢山咲くとさすがの存在感。

今年は晴れの写真をなかなか撮ってあげられなかったのですが、

今朝になってようやくシャッターが切れました。

上は塗装工事が終わって足場のとれた家とツーショットです。

個人的にはコブシの撮影は

青空バックなら順光で、林がバックなら逆光でがセオリー。

下は逆光で撮ったカットですが、花の傷みが順行より目立つかな・・・

しかし1枚目も2枚目も、花がくたびれ気味でしんなりしてますね(笑)

まだ新鮮な花もあったので、最後にアップを掲載します。

マグノリア属の花って、中心部分も魅力的ですよね。

 

Kobushi2013_02

Kobushi2013_03

 

一般に一年おきに花の裏年表年が繰り返されるコブシですが、

それを無くしたといわれるのがこのワダスメモリー。

でも、今年はやたら沢山咲いたので、

来年は花が少なくなるかもしれません。

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春の嵐の前

 

Arashinomae01
 

春雨でございます。

朝からずっと続いている小雨ですが、

午後になって時折北風が吹くようになりました。

明日は雨足が強まり、それ以上に風がものすごいことになるとか・・・

しかも急速に発達しながら通過する低気圧が南岸ルートなので、

寒気が流れ込んで気温も上がらない予報・・・

ああ、これで桜もおしまいでしょうかね。

結局いつ散っても惜しい花なんですが、

今年は特に「まだちゃんと見てない感」が強いのでした(笑)

さて、上の写真は庭のクヌギ越しに見たお隣の林縁のヤマザクラ。

最近この庭のアングルがお気に入りなんです。

クヌギの幹で仕切られた画角に2本のヤマザクラが阿吽の配置。

毎年。左の木が先に満開を迎えるんです。

右の木はちょっと遅れるんですが、花と一緒に開く葉の色が

一層赤く、花色もちょっとだけピンクが濃いんです。

今日は雨で濡れた前景が沈んでこれはこれなりに良い風情。

下は今の池の畔の様子です。

今年は品種コブシの「ワダスメモリー」が例年以上に沢山花を付けました。

でもやっぱり明日の嵐で終わっちゃうのかもしれませんね。

地際を赤く彩るクサボケの花は、もう少し楽しめそうです。

春雨に濡れて植物たちはちょっぴり生き生きして見えます。

嵐の前の静けさですが・・・(笑;)

 

Arashinomae02

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