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花色の刺客

Azuchigumo1308_01

 

熱帯に咲くランの花には、その姿が花弁を装った美しい刺客、

オーキッドマンティス(ハナカマキリ)がいますが、

日本の花にもこんなヤツがいます。

その名はアズチグモ。

ハナグモやガザミグモと同じカニグモ科に属するクモで

やはり花の色に化け、花に潜んで獲物を待ちます。

今回見つけたのは真っ白なタカサゴユリの花でした。

でもこれで上手に隠れているかと言えば微妙・・・

とりついた花びらが大き過ぎて体の紫褐色斑が目立っていますね(笑)

この紫褐色斑は本来もう少し複雑な形状の場合に効果を発揮するのでしょう。

でも、吸蜜に訪れた虫にとって、クモがいるよう見えるかいえば

案外そういう風には見えていないのかもしれません。

しかしこの個体、白い体色に紫褐色斑のコントラストが美しく、

まるでサンゴの中に潜むサンゴカクレガニやヒョウモンダコみたいです。

今回は白い花だったので白い姿でしたが、少し前に見た

オミナエシの花にいた個体はうっすらと美しい黄色でした。

また、ずっと以前には白ベースで、部分的にうっすらとピンクがさした

個体を見た事もあります。こうなるともうハナカマキリの域ですね。

下の写真は正面から顔を覗いたカットです。

いつも観察会などではこの顔を「仮面舞踏会のマスクみたいな」と

紹介するのですが、この位アップで見るとその中に配置された

つぶらな単眼がハッキリ識別出来てなんだか可愛らしいような

ユーモラスなような・・・ちょっとコウモリっぽくも見えますね。

こんな可愛い姿でも、狙われる昆虫たちにとっては恐い存在です。

ハナグモが花影の刺客だとしたら、

このアズチグモは花色の刺客といったところでしょうか。

 

Azuchigumo1308_02

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