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チョウになれるか

井戸ポンプ小屋に多いかぶさるようにユズの木が生えています。

その井戸ポンプ小屋の屋根にポツっ、コツっと

何かが落ちる音がしたので見上げてみると、

ユズの枝の途中に大きなクロアゲハの幼虫がいました。

音はこの幼虫が落としたフンがポンプ小屋の屋根に当たる音だったのです。

真夏に育ったクロアゲハの幼虫はとても大きくなります。

写真の幼虫の体長を測ってみると66ミリありました。

ここまで来ると幼虫も最終段階。明日か明後日にはユズの木を離れ、

どこか気に入った場所で蛹になる準備を始める筈です。

でもね、これがなかなかそうはいかない。

この幼虫は大きく育つまで生かされていたのかもしれません。

ヒヨドリに・・・

ヒヨドリって、どうやらこのユズの木にどれだけの幼虫がいて、

どの程度まで成長しているのかをちゃんとチェックしているみたいなんです。

毎朝ヒヨドリが来る度に、大きい幼虫から姿を消します。

極めて計画的に食べてるようなのです。

以前にも何度か書いた事がありますが、

チョウの幼虫が成虫になるのはとて〜も大変です。

気にして見ていると、そのあまりの確率の低さにため息が出てしまいます。

この大きさに幼虫が育つまでにもヤドリバチやヤドリバエ、アシナガバチ、

カマキリなんかの危険と隣り合わせだったはずです。

この幼虫は体にピンホール状のキズが見当たらないので

寄生バチに入られている可能性は低そうですが、

ここまで来てもっとも恐ろしいのが鳥とカマキリです。

アゲハ類の幼虫は驚くと嫌な匂いのする「肉角(にくかく)」を出して

ささやかな威嚇と反撃を行いますが、

ヒヨドリもカマキリもこれを嫌がる様子はありません。効果無しです。

カマキリは「動体視力」に頼った狩りなので

出くわした時にじっと動かなければかわす事が出来ますが、

「識別視力」の良いヒヨドリにはその手も通用しません。

生き残る条件はたまたま他の幼虫が先に食べられるか

ヒヨドリが動かない夜明け前に蛹になる場所に移動を完了するかです。

幼虫の前胸背面に付いた眼状紋(めだまもよう)を見ると

なんとものんきな顔をしてるように見えますが、

こうして枝上で一服している時でも

その実かなりハラハラドキドキしているのかもしれません。

どうか立派な黒いチョウになれますように・・・

 

Kuroageha_youchu

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