« タナゴサミットin美浦 | トップページ | 複雑な気分(その2) »

複雑な気分(その1)

Miyako_kiji

前回のタナゴサミットに関連した話題なんですが、

少し前に生態系保全に関係した新聞記事が続けざまに出たのでちょっと紹介。

上は毎日新聞の1月14日のネット配信記事です。

愛好家が天然記念物のミヤコタナゴ飼育していたところ、

順調に殖え過ぎちゃって文化庁に引き取りの相談をしたため、

違法飼育が発覚してご様になったというもの。

ミヤコタナゴは種指定の天然記念物で、ごく特別な認定を受けた

機関を除いては、とにかく飼育しちゃいけない魚です。

加えて種の保存法の方でも、飼育はおろか採集、移動、譲渡、販売の一切が

禁じられている種類です。

つまりこの記事の捕まった方。まず違法行為をしていた事は確かです。

多分ご本人は違法なのでバレちゃまずい・・・というのも重々承知で

役所に相談したのでしょう。

環境省ではなくあえて文化庁に相談している事からも、

天然記念物の取り扱いを認識されていたのだと思います。

(天然記念物は環境省ではなく文化庁の管轄)

殖え過ぎて処分に困ったのなら、殺しちゃえば良かったものを、

申告してお縄になったのです。きっとできなかったんだな〜・・・

いい加減に放流していい魚ではない事も分かっていたし、

たとえ違法な繁殖個体であってもとにかく絶対数が少ない貴重な種だから

無駄に出来ないという気持ちもあったのだと思います。

そうじゃなきゃわざわざ文化庁に相談しなかったでしょうしね。

いろいろな意見があると思いますが、私は正直複雑な気分です。

認可を受けてミヤコタナゴを展示飼育している水族館などがありますが、

そういった施設のどこででも飼育が上手く行っている訳ではなくて、

展示による啓発啓蒙に寄与しているとはいえ、

どちらかというと消費しているような施設もあるんです。

一方、個人でも飼育繁殖が上手い上に希少魚種保全のガイドラインにも

しっかり適合する方法で飼育している方もいます。

今回の、28匹の親個体から一期の繁殖で1000匹なんて

実に素晴らしい技術です。

かといって違法な事が無秩序に許されて良い訳はありません。

・・・法のあり方を再検討できないものかしら。

今のところ天然記念物ではありませんが、

「種の保存法」の観点からいえば、

ぐりおが飼育しているマルコガタノゲンゴロウも同様。

やはり法的に一切の飼育、採集、移動、譲渡、販売が禁じられています。

ただ、ぐりおの場合はマルコガタノゲンゴロウがこの法律でいう

「特定希少種」に指定される前から飼育していたので、

「既得権」と言ったらちょっと変ですが、適用外という扱いになるとの事。

でも、私が死んだら家族が飼育を受け継ぐ事も出来ないし、

ゲンゴロウの飼育達者な知り合いにあげる事も叶わない訳です。

元の産地ははっきりしていますが、飼育での継代が続いているので

そのまますぐに現地にリリースって訳にも行きません。

我が家のマルコガタノゲンゴロウも記事のミヤコタナゴも、

一体どんな未来が待ち受けているのでしょう。

●この記事へのリンク↓

http://mainichi.jp/select/news/20140114k0000e040152000c.html

|

« タナゴサミットin美浦 | トップページ | 複雑な気分(その2) »

意見がある人〜ハイ、ぐりお君」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/54734234

この記事へのトラックバック一覧です: 複雑な気分(その1):

« タナゴサミットin美浦 | トップページ | 複雑な気分(その2) »