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タナゴサミットin美浦

Tanago_sumit

 

去る18日(土曜日)の事ですが、

お隣の美浦村で「第7回全国タナゴサミットin美浦(霞ケ浦)」

が開催されました。

タナゴといえば、我が家でも霞ケ浦由来のゼニタナゴを

預かって殖している立場ですから、最新の研究情報や

日本各地のタナゴの現状最前線を知るべく、出掛けて参りました。

今回で7回目を迎えるタナゴサミット、私はこれで3回目の参加でしたが、

各地から報告されるタナゴたちの現状は

サミットの回を追うごとに本当に厳しいものです。

個別に見ると外来種であるとか、水質悪化であるとか

特定できる原因がいくつか上げられるのですが、

結局のところ私たち人間が彼等の生息環境を壊す方向で

進んでいる・・・ということになりそうです。

何もタナゴに限った話ではないんですよねー。

特に現代社会で利用価値が低くなった環境・・・湿地や小河川や

雑木林なんかがそうですが、こういう場所の動植物は

ことさら崖っぷちに立たされているように感じます。

タナゴサミットに話を戻すと、

京都大学の渡辺勝敏先生(上写真)による

冒頭の基調講演がとてもためになりました。

「淡水魚の保全と放流 〜本当に魚を戻すために〜」という

タイトルの講演でしたが、

魚の保全をするための人間の係り方のガイドラインについて

段階を踏んで整理されていて、保全する種の現状に合わせた

もっとも理想的な「手の出し方」をあらためて知る事が出来ました。

より保全の対象種のダメージが軽度の方からはざっくりまとめると

第1段階:自然個体群がなるべくいい状態のうちに生息環境を保全する

第2段階:生息環境の修復を図り、早期に個体数の回復を促す

第3段階:生息環境の修復を図りつつ、人工的に個体数を維持する

第4段階:代替地に移動、または人工的な飼育環境で個体群を維持する

第5段階:生息環境を再整備し、近隣の個体群を導入する

佐渡のトキは第5段階ですね。とにかく一旦は絶滅しちゃいましたから・・・

中国が「近隣の個体群」であるかは

議論が分かれるところでしょうが、少なくとも鳥の場合、

生物種の中では格段に移動能力が高いので、

まあ大目に見れば近隣?(笑)

ぐりおがやっているゼニタナゴの保全はほぼ第4段階。

もともと霞ケ浦遺伝子のゼニタナゴなので、

いずれ霞ケ浦本湖に還すというのが最終的な目的ですが、

戻す現地の見通しが全く立っていません。

まだまだ先は長そうです(笑;)

 

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