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エライオソーム

Fukuju_kuroyama

 

上の写真のありんこ、何していると思います?

じつはこれ、フクジュソウの果実をはずそうと頑張っているところ。

テンションが上がっちゃってるものですから、

もう脚をブンブンやってハッスルしています(笑)

アリの種類はクロヤマアリ。そのへんで見かける最も普通種のアリです。

そのクロヤマアリたちがどうしてフクジュソウの果実を

これほど一生懸命持ち帰ろうとしているのかというと、

フクジュソウの種子についている付属体が欲しくてしょうがないからです。

この付属体、またの名をエライオソームと呼ばれ、

アリにとってとても魅力的な物質を含んでいて、

アリ嗜好性が非常に高いのです。

ですからアリはフクジュソウの果実をもれなく採取して巣に持ち帰り、

付属体を食べてしまうと残った種子は巣の近くに捨ててしまいます。

これすなわち、アリによる種子散布という訳です。

フクジュソウに限らず、多くの春植物やスミレ類は

種子にエライオソームをセットしており、アリに種子散布を頼っています。

春植物の多くが果実を実らせるこの時期、

カタクリやニリンソウでも同様のアリの姿が見られます。

エライオソームに惹かれるのはクロヤマアリに限っている訳ではなく、

いろんな種類のアリがエライオソームに惹かれて

種子採取をすることが知られています。

エライオソームには発芽抑制物質が知られており、

アリが持ち帰ってエライオソームを消費することで

発芽のスイッチが入るというのですから、

これまたよくできた話ですよね。

下の写真は上の写真のもののすぐ隣の果実。

こちらにはアミメアリが集まっていました。

1匹のクロヤマアリが物欲しそうに近くで見ていますが、

手を出そうとするとアミメアリに怒られ、近寄る事ができずにいました。

体の大きさは随分違うのに、かなり弱気・・・(笑)

毎年フクジュソウの種子は私が採取し、

エライオソームを洗浄して実生していました。

ですから今までこのアリのお祭り騒ぎの観察できなかったのです。

今年はその作業をサボったので、楽しいイベントを観察できました。

これで実生も出て来るのであれば、

今後は余計な事はせずにアリまかせで良さそうです。

 

Fukuju_amime

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