イボタガの幼虫
少し前の画像です。
ヘンなイモムシでしょう。知っている人にはお馴染みの、イボタガの幼虫。
ガの幼虫にはいろいろとヘンな意匠が見られますが、本種もその一つです。
体の頭寄りに4本、お尻側に3本、
合計7本の、まるでヨレヨレの針金みたいな突起があります。
イボタガの幼虫はその名の通りイボタノキの葉を食べて育ちます。
しかしイボタノキに限らず、同じモクセイ科であれば、
ネズミモチやキンモクセイ、アオダモなんかでも食べる様ですね。
我が家のイボタノキでも何度か見ていましたが、
追跡できていなかったので、多分捕食されたのだろうと思っていましたが、
今回のものは大きくなるまで見ることができました。
多分、これで4令幼虫です。
終令になると、なんとこの突起は無くなってしまいます。
この姿を見てしまっていると、終令はなんだかとても平凡なイモムシ・・・
つまんないので画像はのせませんでした(笑)
イボタガって、大きなガなのですよ。
ですから幼虫も大きいです。写真のもので6センチ弱、
終令では9センチを超えていました。
そしてイボタガは、成虫を見逃しやすいガ。
年に一度3月下旬から4月に羽化し、成虫が見られる期間はせいぜい2週間。
成虫は産卵して死んでしまい、春から初夏にかけて慌ただしく成長し、
蛹で夏〜秋〜冬と寝たまま過ごし、また春に羽化します。
この幼虫もすでに木から降りました。
おそらく近くのものかげの地面で、蛹になっていることでしょう。
来春、成虫の姿で再会できないものかと期待しています。
すっごい模様のガなんですよ。
幼虫はモダンアートしてますが、
成虫はきめ細かな職人仕事を感じさせる、実に芸術的な姿なんです。
ぜひまたお目にかかりたい・・・
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