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2014年7月

暑いながらも・・・

今週は比較的暑さがゆるいスタートでした。

特に、夜にちゃんと気温が下がってくれたのが嬉しかったです。

暑さで寝苦しいのは本当に辛いですものねえ。

しかし、その気温も尻上がりに暑さ復活の兆候。

おまけに当地はしばらく雨が降らない予報ですので、

生き物や農作物にはしばらく厳しそうです。

そんな訳で本当に暑いのはまだこれからなのですが、

ちらちらっと先が見え始めるのもこの時期。

あと一週間あまりで暦の柄では秋ですし、

まだ数こそ少ないものの、夜に入るとコオロギやキリギリスの仲間が

鳴き始めている事に気付きます。

暑い暑いと言いながらも、そんな夏らしさを感じる事ができるのは、

もういつまでもって訳じゃありません。

写真はマダラスズという小さなコオロギの仲間。

背中につやつやした楽器のはねをしょっているので、これはオスです。

マダラスズは、我が家で見られるコオロギの仲間では最も小さい種類。

発生期が長いので、注意すると

リ〜〜〜ッ・・・というかディ〜〜ッというか、

やや控えめな声が何ヶ月も聞かれます。

我が家では6月から鳴き始め、毎年夏至の頃にはもうたくさんいます。

なので夏至を迎えてマダラスズの声を聞くと、

「ああ、もう夏も先が見えたなあ・・・」と呟いてしまうのですが、

家族からは

「まだ暑くもなってねーよ!」

とお約束の突っ込みが入ります(笑)

 

Madarasuzu

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ショウジョウトンボが消えた!

写真の昆虫はアオメアブ。

以前このブログでも紹介した事のある、

「サングラスに葉巻」という悪役の定番みたいな風貌が印象的ですね。

止まっているのは玄関前の水路に植えたエキノドルスの花穂です。

この場所、いつもならショウジョウトンボの定位置です。

じつは、つい先日まで池の周りでも水路の周りでも

あれほど飛んでいたショウジョウトンボが、一度に消えました。

いつもなら秋の始め頃まで継続的に見られる種類なので、

いったい突然どうしたのだろうと思っています。

姿が消えたのは何もうちだけではありません。

今週観察会をやる予定の「つくば市高崎自然の森」の池からも

近所にある「牛久市前観察の森」の池からも姿が消えていました。

もちろん、たまたまかも知れません。

しかし、どちらの場所でもそれなりに個体数がいる時期ですから、

1匹も見なかったという事実には解せないものがあります。

どこかに移動しているのでしょうか?

だとしたらどこへ?なぜ??

どちらの疑問も答えが見つかっていないのですが、

先週の火曜日・・・7月22日から、気温がぽーんとはね上がった事が

ちょっと引っ掛かっています。

気象庁の気温の地点別記録をチェックすると、この期間に

「7月の観測史上最高」なんてのがぽちぽち見られました。

ショウジョウトンボは割合暑さに耐える種類ですが、

チョウやカブトムシなどもガクンと見られなくなったことを考えると

これは無関係ではないかもしれません。

それにしても、去年の夏もさんざん見た「●月の観測史上最高」・・・

今年も連発しています。

マクロで見た気温上昇とは別に、ブロックで見た気温上昇は

都市温暖化などの影響で全体の推移よりも

遥かにスゴい事になっているのかもしれません。

私たちはもっと気象のデリケートな信号に

注意を払わなければならないのかもしれません。

※先日立ち寄った土浦市の霞ケ浦総合公園の水生植物園では

なんとか2個体のショウジョウトンボを見ることができました。でも、

ここも元々たくさん居る場所なので、ちょっと少な過ぎるなあ・・・

 

Aomeabu140729

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新世界への行進

お暑うございます!

暑いばかりで、ちっとも雨が降らなくなりました。

これから夏休みの昆虫観察会や環境イベントが増えるのですが、

この「暑さと乾燥」という組み合わせは昆虫観察会の天敵!(笑)

暑い中、目を輝かせながら参加してくれるみなさんの期待に

応えられなくなっちゃいます。

唯一の例外はセミとバッタ。

この2つは相当暑くても元気に活動しまくっています。

チョウや甲虫は、あまり条件が厳しいと出てきてくれません。

さて、そんな猛暑・酷暑に必死の鳴き声で応戦するセミたち。

今はちょうど種類が増え始める時期でもあります。

6月から聞こえるニイニイゼミ。それとほぼ前後して登場する

夕方と明け方のカナカナカナ・・・のヒグラシ。

この2種に加えて、この時期からは

アブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミの声が増え始めます。

写真は来週昆虫観察会を行うつくば市内の公園にある、

桜の木の根元のようす。

身体を泥パックした小さくて丸っこいセミの脱け殻・・・

これはすべて、ニイニイゼミのものです。スゴい数ですよね。

この場所には桜の木が列植されているのですが、

どの木の根元付近もこんな感じです。

もちろんこのセミたちは同時に這い上がってきたものではありません。

日も時間も違うのでしょうが、同じような場所を好んで羽化し、

脱け殻はその後も留まりますから、

結果的にこのような状態になってしまった訳です。

土の中から新世界へ向かう行進・・・

ニイニイゼミたちの成人式のようにも見えますね。

みんな呑んで(吸って・・・か?)歌って、夏を満喫してくれぃ!(笑)

 

Niinii_mukegara1407

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花に潜んだ白い罠

今年、チョウが少なくありませんか?

うちだけでしょうか、ブッドレアが満開なのに

ちょぼちょぼしかやってきていません。

種類は一通り例年見られるものが出ているのですが、

とにかく数が少ないと感じます。

昨年の猛暑とか、冬の寒さが厳しかったり積雪が多かったり、

春以降に低温が続いたりといった影響があるかもしれませんが、

普通は世代交代の過程で数が復元されることが多いので、

今後の動向に注意ですね。

でも、ブッドレアにアゲハやヒョウモンがいっぱい群がっていないと

すごーく寂しいものですね。

さて、写真はそんなブッドレアにやってきたチョウ、コチャバネセセリです。

なんだか不自然に頭を突っ込んでいるなあと思って近づいてみると、

あー・・・やっぱり!花穂の中に潜んだクモに捕まっていました。

コチャバネセセリを抱え込むようにのぞいている白い脚、

これはカニグモの仲間のアズチグモですね。

ブッドレアの花穂の上半分は、昆虫がとまりやすく人気が高いので、

午後になるとどうしても蜜の在庫量が少なくなってしまいます。

そこで、まだほかの昆虫があまり口をつけていない花穂の下側に

いそいそ回り込んだところを狙われてしまいました。

こうした狩りの方法はハナグモやアズチグモ、ガザミグモなどで

比較的よく見られます。

これらのクモたちは、決して大きい種類ではありませんが、

この狩りの方法で自分よりもかなり大きな獲物を捕まえます。

昆虫たちの蜜ニーズをよく理解した戦略と、

小さな体でしっかりと獲物を捕らえる機動力には脱帽です。

 

White_trap

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サラサヤンマの産卵

さくら上池でヤンマといえば、なんと言ってもクロスジギンヤンマ。

とにかく数が多くて、他のトンボすべてを含めても、

ショウジョウトンボとトップを競うほどの多さです。

しかし、池の周辺域や水辺、水中の植物群落が年々発達して来るにつれ、

少しずつ他の種類も寄り付いて来るようになりました。

ヤンマでは、ここ4〜5年でヤブヤンマとサラサヤンマが登場しており、

このうちヤブヤンマは幼虫も確認している事から、

すでに池での発生も確認できています。

そして今日、もう一種類のサラサヤンマの方も、産卵を確認できました。

このサラサヤンマ、池のストレーナーを確認するために、

流れの流入部をまたいで立つ私の股間で産卵していきました。

写真の角度がちょっと妙なのはこのためです。

ヤブヤンマの産卵も何度か確認していますが、

どちらも尾端を池の水面に付けるような事はせず、

池に接する湿った土に産卵するのが好きみたいです。

ヤブヤンマの方がより池からはなれた、

「ここはもう水辺とは言えないだろ」みたいな場所にまで産卵し、

サラサヤンマはかなりじゅくじゅくした部分に産卵していました。

それにしても、トンボという昆虫は移動能力が非常に高いので、

こちらが頑張って環境を整えてあげると、期待以上にこたえてくれます。

近隣で見るヤンマの情報を総合する限りでは、

もう少し環境が成長・熟成すれば、

さらにもう1〜2種類が来てくれそうな気がしているのですが、

はたして思惑通りに行きますかどうか・・・

 

Sarasa_sanran1407

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マルコ卵食!

たしか昨年の9月だったと思いますが、

オオヒメグモの卵嚢をおやつよろしく吸ってしまう

ミスジハエトリの記事を書いた事があります。

基本的に、ハエトリグモは動くものを捕らえる生粋のハンターですから、

オオヒメグモの動かぬ卵嚢に孔をあけて中身を吸ってしまうという行動には

非常に驚いたものです。

そしてそれは、本人が食べ物と認識してさえいれば、

動かぬものを食べることもある・・・という事実の証明でもありました。

そして今日、またこれと同じような事がありました。

我が家で累代飼育しているマルコガタノゲンゴロウ(※)が、

今年繁殖した個体の誕生時期の後期に入りました。

今朝も新たに誕生した1令幼虫を回収しつつ、

産卵が集中したホテイアオイからこぼれ落ちてしまった卵も見つけたので

幼虫と同じ容器に臨時に入れておき、ひとしきり作業を終えたところで

幼虫と卵を収容した容器をふと見ると、

1令幼虫が反対側に入れておいた卵にかぶりついて、中身を吸っていました。

卵はこの時すでに半分位まで中身が吸われていて、

この後5分程で完全にたいらげられてしまいました。

卵は自分で動きませんし、私もわざと幼虫と反対側に静かに入れ、

容器の底に沈んだのを確認しています。

ゲンゴロウの幼虫もやっちゃうんですねー。

全く動かないターゲットを食べる、という事を・・・

こういう例は他の捕食性昆虫でも見られそうな気がします。

・・・っていうか、そんな疑いの目で見ちゃいそうです。

カマキリなんかも案外やりそうな気がする・・・どうだろう(笑)

 

Maruko_ranshoku

 

※マルコガタノゲンゴロウは、現在、国内希少野生動植物種に指定されており、採集、移動、販売、譲渡、飼育の一切が「種の保存法」により禁止されています。我が家のマルコガタノゲンゴロウは、この指定以前から継続的に飼育しているため、既得権的に法律の適用を免れている特殊な事例です。

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池の潤夏2014

Ike2014junka

 

毎月の定点撮影、今月はちょい早めに撮りました。

緑の時期は変化が分かりにくいものですが、

今なら小さくオレンジ色のヤブカンゾウと、

白いヤマユリがかろうじて写りますので(笑)

中央のちょっと上あたりにどちらの花も写っていいるのですが、

画像をクリック拡大していただくと、なんとか分かる感じでしょうか。

ヤマユリの方は、木の枝にかくれてもう数輪咲いているのですが、

上からのこの画像では見えません。

今年の夏は昆虫が少ないと思います。

うちだけかと思ったら、観察会に行くとみなさんそう仰っていますね。

ブッドレアにチョウが少ない、

ミカン類にアゲハが少ない、

樹液に来る虫も少ない・・・っていうか、そもそも例年に比べ

樹液を出している木が少ない。

どうしてなのかは今のところ分かりません。

でも、ここ数年最優占種の位置にいるツマグロヒョウモンまで少ないです。

冬が寒かったせいでしょうかね。

今年は、西日本でテングチョウ、

北海道でマイマイガが大発生しているそうですが、

こういう特定の種の大発生した年って、いい確率で

全体的には昆虫が少ない年が多いように思います。

今年はよく雨が降るので決して空梅雨ではありませんが、

雨天が続いた後に晴天も続くので、

短期間ですが環境が乾き切ってしまいます。

たとえ短期間でも、乾燥に耐えられない種類には厳しいかもしれません。

池の中ではゼニタナゴの幼魚が、

今年はあまり数を減らさずに成長しています。

春に池の底泥を掃除したのが良かったのでしょう。

これでドブガイの幼生もうまく成長してくれると助かります。

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何かの前触れ!?

夕方も近いとはいえ、この時期まだまだ日も長く

それより何よりとにかく暑い!

干した洗濯物もきれいに乾いたので、

あまり日に当てる前に取りこんじゃおうとウッドデッキに出ると、

リビングと90°の関係でデッキに面した和室の網戸に

何やら見慣れぬものが・・・

「!!コウモリじゃん!!」

だいぶ以前からウチにいたのは知っていましたけど・・・

数年前には軒下にくっ付いている

大きなキイロスズメバチの古巣を塒にしていました。

でも、今年はその古巣でシジュウカラが営巣していたので、

コウモリさんたちは一体どこへ行ってしまったのだろうかと

心配していたのです。

夕方以降は池の上を2〜3匹で飛び回っているので

きっと我が家のどこかを塒にしているのだろうとは思ってました。

それにしてもこんな明るい時分から

一体どうしたのだろうかと観察していると、

はじめ僅かに動いていた脇腹が全く動かなくなり、ほぼ同じくして

コウモリの体のあちこちから、寄生していたダニが動き出してきました。

こういう場面にはずっと以前にも遭遇した事があります。

山中の川のほとりで瀕死のネズミが絶命した瞬間を見たときと同じです。

「ああ。こいつ、たった今死んだところだ・・・」

コウモリの死に際なんて、なかなか立ち会えるものじゃないですよね。

もちろん死因はわかりませんし、

何でよりによってこんな場所で死んだのかもわかりません。

でも、コウモリなんて生き物、

一体どこでどんな風に死んじゃうんだろうって考えた事はありました。

こんなところでこんな風に死んでしまう事もあるのですねー・・・

何かの前触れなのかな・・・なんて考えちゃいますね。

でも、このコウモリ

多分うちに居着いていた数匹の中の1匹である可能性が高いと思います。

家族を1人失ったみたいな寂しい気持ちも感じます。

懇ろに弔ってあげよう・・・とも思ったのですが、

一応茨城県自然博物館に問い合わせたところ、

牛久市の標本はないので是非欲しいとのこと。

学術的に役に立つのなら、それもまた大切な事ですから、

クール便で送る事にしました。

暑い夏の日の、ちょっと不思議な出来事でした。

 

Iekoumori140716

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ヤマユリ苦心の開花

今年もヤマユリが開花してくれました。

が、開花もしくは開花見込みの株はたった4本!

ヤマユリそのものは50本以上あり、そのうち20本近い株が

ちゃんと蕾を持っていたのに・・・

原因はシンクイ虫に食害されたためです。

シンクイ虫とは、茎の蕊部を植害する虫の総称で、いろんなものがいます。

多分メイガのたぐいだと思うのですが、種名は確認できていません。

今年はなんだかシンクイ虫がやたら多くて、ヤマユリ以外にも

オミナエシやヤマブキ、ヤマアジサイ、ワレモコウなど非常に

多岐にわたる植物が被害を受けました。

シンクイ虫は茎の中の組織を植害するため、

成長の初期段階ではほとんど被害に気付きません。

幼虫の成長が進み、食べる量が増えると茎が耐えられなくなり

ついに食害部分から折れてしまうのでやられた事に気が付きます。

もっともこの前後になると大量の糞を食害部分付近から茎の外に出すので、

それを見つければ存在を察知できます。

もちろん手遅れですが・・・(泣;)

ヤマユリの場合も、蕾がいい加減大きくなって

さて、いよいよ開花も秒読か・・・というあたりで

バッタリと折れて倒れるので、こちらの心も思いっきり折れます(泣笑)

しかもコイツ、食害するのは決まって根元寄りの茎ですから

折れた後の茎には葉が残らず、

残った部分で光合成活動をする事もできません。

植物にとっては大きなダメージです。

ユリには地下に大きな根茎がありますから、

これで枯れてしまうということは無いのですが、

翌年再スタートを切って再び開花するには2〜3年を要します。

我が家のヤマユリの総数は少なくないのですが、

シンクイ虫が植害するのは決まって開花サイズの株のみ。

これを毎年やられているので

開花できる株が数年でガタ減りしちゃった訳です。

でも、確かに野生のヤマユリの自生地をよ〜く気を付けてみると

開花していない株や実生から育っている小さな株が

非常に多くある事に気が付きます。

だからヤマユリがごっそり咲いている場所って、

きっと相当な株数があるのでしょうね。

まあ、自然の事だからしょうがないですね〜・・・

 

Yamayuri140714

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高性能レーダー

Maimaiga_up

 

台風8号が九州南部を横断し、速度が速くなっています。

明日の朝にこちらに来そうです。

今回の台風では沖縄などで被害が相次いでいますが、

北側の全戦を刺激したため、遠く離れた長野や山形でも

大雨による被害が相次いでいますね。

どうかこれ以上の被害が出ませんよう・・・

さて、上の写真の昆虫、なかなか見事な触覚でしょう。

個人的にはウサギコウモリを思い出してしまいます。

結構可愛いと思うのですけど、そうでもないですか?(笑)

ちょうど窓ガラスに止まっていたので

室内からじっくり観察&撮影できました。

このガの名前はマイマイガ。

今年は北海道で大量発生しているところがあるようで、

報道で名前を聞いた方もいらっしゃるかもしれません。

我が家でも毎年この時期見かけますが、

確かにちょっと数が多いように思います。

このガ、主に日中飛び回るんですよ。

夜も灯火にやって来たりしますが、

日中まさに「元気に飛び回る」という行動をします。

それはもう非常に落ち着き無くぐるぐると乱舞し、

小さな子供がテンション上がってところかまわず駆け回るのに似ています。

でも、ぶつからない・・・

建物同士の間や狭い軒下でも飛び回るんですが、

空間認識は驚く程しっかりしていて、ゴッツンなんて決してしません。

おそらくその秘密がこのウサギさんの耳みたいな

立派な触覚にあるのだと思います。

私、以前はこのガの触覚、軸から両側に櫛状突起が並ぶ、

ヤママユガと同じようなデザインだと思い込んでいました。

でもご覧の通り。違うんです。

軸は櫛状突起のまん中ではなく、内側寄りにありました。

そして外側に向かって伸びている櫛状突起は

長いものが一列、それに重なるように半分程度の長さのものがもう一列。

さらに櫛状突起の先端部同士は極細のケーブル状のもので

横にも繋がっています。

なんて精密で繊細な構造!!

一昔前の艦船の艦橋から突き出したレーダーみたいです。

性能良さそう・・・

ちなみに口吻が無い事にも気が付きますね。

マイマイガの成虫は繁殖のためだけに存在しますので、

思い切り良く食べる事を捨てました。

下は全身のようす。

ガラスに止まっているところを内側から撮っているので

見えているのは翅の裏面ですが、表側ももうちょっと黒っぽくて

波紋様がはっきりしている程度で、まあだいたいこんな雰囲気です。

でも、一旦気にすると、

ちょっと大きめのウサ耳がやけに印象的に映ります。

 

Maimaiga1407

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睨む仔

ついこの間まで小指の爪程度しかなかったくせに、

ちいとばかり成長したと思ったら態度だけはもう一人前。

やんちゃなヤツが思いっきり背伸びしてる感満載です(笑)

ハラビロカマキリの幼虫は、お腹を柴犬の尻尾みたいに反り返らせるのが

クールらしく、どいつも決まってこのポーズでキメています。

この独特の姿勢、熱帯のランカマキリにも通じますね。

明るいリーフグリーンの体色は本来保護色ですが、

このロケーションではまるっきり役に立っていません。

しかし、彩りとしてはきれいです。

せっかくなのでブッドレアの紫色で

周囲を埋め尽くす角度でも撮ったのですが、

これだと腹部の反り返りがわからないので残念ながらお蔵入りです。

それにしてもいい面構えで睨んでいます。

でも、そんなに目立っていたんじゃ

なかなかお食事にありつけないぞー・・・(笑)

 

Harabiro1407

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コアオ墜落

一昨日に初認したニイニイゼミの声が、今日は明け方から響いています。

・・・・・・暑い!

南の島は台風8号、西日本は台風が刺激した梅雨前線が暴れていますが、

今日の当地は完全な梅雨の晴れ間。

朝から強烈な日射しが照りつけ、気温も30℃を超えようとしています。

こういう日は玄関前のブッドレアがたくさんのチョウで賑わいますが、

それもせいぜい10時過ぎまで。

あまり暑いと昆虫たちも一時待避します。

そんな中、池の浅棚部で水面に墜落して命を落とした

コアオハナムグリを見つけました。

コアオハナムグリといえば、

大抵は鈍いメタリックグリーンか緑銅色系の体色をしていますが、

写真の個体は赤系でした。

赤系といってもうっすら緑色は帯びているのですが、水に浸かった部分は

表面反射が帳消しになるので、まるでガーネットみたいな赤色に見えますね。

どうもうちの近所ではこの系統がしばしば現れるようで、

以前にもこのブログで紹介したことがありました。

さてこのコアオハナムグリ、後翅を拡げた飛行モードのまま墜落しています。

どういったいきさつでこう言う事になったのかはわかりませんが、

普段じっくり見られない飛行モードを静止状態で見ることができます。

ふつう甲虫類では、

後翅を使う際に堅い前翅を開いて持ち上げる必要があるのですが、

カナブンやハナムグリの系統は前翅を閉じたまま

後翅だけを横に滑り出させて羽ばたく事ができます。

飛行がへたくそな甲虫の中にあって、

この仲間だけがとても上手に飛び回る秘密がここにあるのです。

この墜落個体も後翅が全開なのに前翅はピタリと閉じていますね。

後翅は大きな膜状ですが、紫色にきらきらと光り、とてもきれいです。

これを高速ではばたかせて、空間を自在に飛べるし、

ホバリングに近い「ほぼ空中静止」みたいな事もできます。

そんな飛行達者でも、こういう墜落事故って起きるんですね。

ちなみに、こうして水面に落下して浮いた昆虫の直接の死因は、

ほとんどがアメンボに体液を吸われる事によります。

まれに起きるこうした事故も、誰かの命を繋いでいるのですね。

 

Koao_tsuiraku

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赤星と姫赤星

我が家の梅の木はカイガラムシとアブラムシがすごいんです。

梅の木は紅白の2本あるのですが、白梅の方にはほとんどつきません。

もっぱら紅梅がやられます。

でも、このカイガラムシやアブラムシ目当てに

いろんな捕食昆虫がやって来るのが面白くて、薬剤消毒は行っていません。

アブラムシの方はナミテントウ、ヒメカメノコテントウ、クサカゲロウ類、

ヒラタアブ(幼虫)などが捕食者となりますが、

カイガラムシの方は主にアカボシテントウとヒメアカボシテントウという

2種類のテントウムシが捕食を担当します。

この2種、観察会などで参加者の方から「どうちがうのですか?」と、

何度か聞かれた事があり、

さほど判別も難しくないのでその都度説明するのですが、

並べて見せられたらわかりやすいのになあ・・・と思っていました。

そしたら今日の夕方、

紅梅の一枚の葉裏に両方の成虫がちょうど1匹ずつとまってました(笑)

思わず大急ぎで撮影。夕方遅くだったのでストロボを焚いてのカットですが、

特徴はこの方がかえってよく分かるかもしれません。

この2種、まず大きさが違います。

よく見かけるナミテントウ(=テントウムシ:7〜8ミリ)と比べると

アカボシテントウはナミテントウとだいたい同じ6〜7ミリ。

ヒメアカボシテントウはナミテントウよりだいぶ小さめの3〜5ミリ。

ヒメアカボシはテントウムシ科の中でも小さい方です。

それから鞘翅背面の星模様、

アカボシはぼかしの掛かったダークチェリーレッドで、

両翅の模様がそれぞれ中央に寄っています。

ヒメアカボシの方はナミテントウの2つ星タイプのように

割合輪郭のハッキリした星で、位置も各翅の中央にあるため、

星と星の間は離れています。

星の色もはっきりした朱赤色ですね。

この写真ではわからないのですが、横から見た時の体の形も違います。

アカボシは翅の縁が大きく、背面の山形の盛り上がりが

なだらかに反るように縁に向かってカーブするので、

江戸時代の大名の陣笠みたいな、あるいは大戦中のドイツ兵の

ヘルメットのような形ですが、

ヒメアカボシは縁がはっきりしているものの、縁以外はだいたい半球形です。

どちらの種類もカイガラムシに依存しているためか、

都市部の街路樹や住宅地内の植木や生け垣にも生息しているのですが、

あまり目立つところにいないので、案外見ている人は少ないかもしれません。

きっとみなさんの身近にもいると思います。

 

Amabosihimeakab

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クマドリスタ撮り

Kumadori_studio

 

クマドリヤマタカマイマイです。

ちょっとすました顔で写っている感じ(笑)

私も時々こんな風にオフホワイトのバックで

影を生かしたなんちゃって撮影をする事がありますが、

今回の撮影セットは私のなんちゃってと違って、

実に簡単な構造でありながら、しっかりと光のまわりを計算して作られた、

プロの簡易スタジオセットをお借りして撮影したものです。

立体感がつかめるのに全方向的に色が表現されていて、

最小限の影も自然で柔らかですね。う〜ん、さすが。すごい!

じつは先日、福岡のプロカメラマンであり、

このブログにも何度かコメントを下さったタケシンさんが来て下さいました。

その際にタケシンさんの簡易スタジオをお借りして撮影させていただいたのが

上のクマドリのカットです。

お借りしただけでなく、光源の強さや絞りの決め方など、

簡スタ撮影の基本も手ほどきしていただき、非常に勉強になりました。

タケシンさんは今、カタツムリのハンドブックの撮影取材を進行中で、

これまでも幾度か全国を回っておられるのですが、

今回は私のところにも忙しい合間をぬって立ち寄っていただき

カタツムリの飼育をはじめ、いろいろな話に花が咲きました。

しかし、彼が私のところに滞在できるのは5時間程・・・あっという間に

楽しい時間は過ぎてしまいました。

撮影用のバンに乗り込み、次は伊豆を目指すという彼を見送った直後には、

ああ、あれを聞いておくのだった、これをお伝えしたかったと、

もう次から次に悔しい心残りが・・・

この思いは、またお会いするぞという再会への決意の肥やしにします。

とにかくそれほど、短い時間に感じられました。

こういう言い方をしては失礼になるのかもしれないけれど、

なんだか初めて会う人という気がしませんでした。

初対面の瞬間から10分後には、

もうずっと昔から知っている人のような感覚が・・・なんででしょ。

きっと話題の共通性や彼の人懐っこい人柄が

多分に影響していると思うのですが、それだけではなさそう。

もしかしたら非常に波長が合うか、彼が人物取材の天才なのかもしれません。

(人物の取材撮影自体は苦手だと仰っていましたが:笑)

しかし、自然に滲み出る仕事へのストイックさはまさに想像通り。

充分楽しんでおられるけれど、それと同じ以上に苦労もある・・・

そのボーダーに立ちながら、楽しい方に顔を向けているあたり、

やっぱりクリエイターだなぁと、つくづく思った次第です。

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池の平へ

Ikenodaira140629

 

先日、ネイチャーガイドの仕事で長野県の池の平湿原に行ってきました。

初めて・・・のつもりだったのですが、記録を見ると

20代のはじめ頃に一度来ているみたい・・・全く記憶が無いのですが(笑)

でも、現地に行ってみてなんとなく思い出しました。

そういえばここ、歩いた事あるな・・・と。

それはつまり、だいたい30年振りです(爆)

その頃はチョウやトンボにばかり気をとられ植物を見ていなかったのですが、

今回あらためて見てみると、

狭い範囲で随分いろいろな花を見ることができるのに驚きました。

たいしてキツいコースでもないのに、数時間掛けてゆっくり一周するだけで

これほどの高山植物や湿生植物を見る事ができるというのは、

お手軽さに比べ得るものが多い!お徳な場所といえそうです。

人の保護下の環境ですが、コマクサだってたくさん見られます。

下の写真が三方峰のコマクサ群落。

大株は少なかったですが、なかなかきれいに咲いていました。

すっごい小株ですけど、右の手前に白花株があります。

湿原部分は、かすかな記憶だともっともっと湿っぽかった気がするのですが、

随分乾燥し、草原化が進んでいるように感じました。

それでも鏡池の周辺では、湿原植物のヒメシャクナゲが

可愛らしい花をたくさん咲かせていましたよ。

それにしてもお天気がまずまずで何より。

朝、茨城を出る時はどしゃ降りの雨でしたから

この先どうなる事かと思っていたんですけどね〜・・・

外環の終わり頃から空が明るくなり、

関越を走り出したら晴れ間が出てきました。

もっとも関東の沿岸部は一日お天気が不安定だったようで、

帰りのお天気は行きの逆再生でした(笑)

このお仕事、夏の間にあと数回担当する予定です。

行く度ごとに少しずつ花の種類が移り変わり、

高層湿原の季節の移ろいを感じられるのでは・・・と、楽しみにしています。

 
Komakusa_ikenodaira

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