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コアオ墜落

一昨日に初認したニイニイゼミの声が、今日は明け方から響いています。

・・・・・・暑い!

南の島は台風8号、西日本は台風が刺激した梅雨前線が暴れていますが、

今日の当地は完全な梅雨の晴れ間。

朝から強烈な日射しが照りつけ、気温も30℃を超えようとしています。

こういう日は玄関前のブッドレアがたくさんのチョウで賑わいますが、

それもせいぜい10時過ぎまで。

あまり暑いと昆虫たちも一時待避します。

そんな中、池の浅棚部で水面に墜落して命を落とした

コアオハナムグリを見つけました。

コアオハナムグリといえば、

大抵は鈍いメタリックグリーンか緑銅色系の体色をしていますが、

写真の個体は赤系でした。

赤系といってもうっすら緑色は帯びているのですが、水に浸かった部分は

表面反射が帳消しになるので、まるでガーネットみたいな赤色に見えますね。

どうもうちの近所ではこの系統がしばしば現れるようで、

以前にもこのブログで紹介したことがありました。

さてこのコアオハナムグリ、後翅を拡げた飛行モードのまま墜落しています。

どういったいきさつでこう言う事になったのかはわかりませんが、

普段じっくり見られない飛行モードを静止状態で見ることができます。

ふつう甲虫類では、

後翅を使う際に堅い前翅を開いて持ち上げる必要があるのですが、

カナブンやハナムグリの系統は前翅を閉じたまま

後翅だけを横に滑り出させて羽ばたく事ができます。

飛行がへたくそな甲虫の中にあって、

この仲間だけがとても上手に飛び回る秘密がここにあるのです。

この墜落個体も後翅が全開なのに前翅はピタリと閉じていますね。

後翅は大きな膜状ですが、紫色にきらきらと光り、とてもきれいです。

これを高速ではばたかせて、空間を自在に飛べるし、

ホバリングに近い「ほぼ空中静止」みたいな事もできます。

そんな飛行達者でも、こういう墜落事故って起きるんですね。

ちなみに、こうして水面に落下して浮いた昆虫の直接の死因は、

ほとんどがアメンボに体液を吸われる事によります。

まれに起きるこうした事故も、誰かの命を繋いでいるのですね。

 

Koao_tsuiraku

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