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2015年5月

池の新緑2015

Ike2015shinryoku

 

暑いですね!

当地は本日、真夏日・・・30℃を記録しました。

ギリギリだけどまだ5月なんですけど~(笑;)

振り返ってみると、

本来のこの時期らしい23~24℃の日が少なかった様です。

暑いか寒いかのどちらかに振れている感じ。

暑くなるのが早かったせいか、蚊の発生も早くて多いように思います。

庭に出るともう結構刺されます(笑;)

もちろん他の昆虫もいろいろ出て来ています。

池のヘイケボタルは今月の17日に初認し、

先週後半あたりからピークに差し掛かったようで、19:30を過ぎると

一度に十数匹が明滅しながら飛び交っています。

ゼニタナゴの稚魚も浮上しました。

こちらは5月3日に約30匹を確認したのが最初ですが、

気付かなかっただけで本当はもう数日早かった・・・つまり、4月の末には

浮上が始まっていた可能性があります。

いずれにしても例年に無く早い浮上です。

その後数を増やした稚魚は約90匹まで確認できています。

やや少ないですが、昨年は産卵母貝の追加投入を一切しなかったので

貝の数で制限が掛かったのだと思います。

チョウも増えました。

アゲハチョウやシロチョウの仲間に加え、

ヒカゲチョウの仲間やタテハチョウの仲間もぐっと増え、

本日ミドリシジミを1個体確認しました。これも早めの登場です。

クヌギの樹液が複数の木のどうやら高いポジションで出ているらしく

2階の窓から水平に見たあたりの幹に、

複数のヒカゲチョウやキマダラヒカゲに混じって

ゴマダラチョウの姿も見え隠れしています。

そう言えば昨年当たりから近隣で目撃情報が増えているアカボシゴマダラ、

この外来種もそろそろ庭にやって来るかもしれません。

いつもと同じような新緑ですが、

いろんな意味でちょっとずつ様子が変わって来ているさくら上池でした。

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ワイルドローズ2015

Wild_rose_2015

 

春先からずっと暑いだの寒いだのと繰り返して来ましたが、

それでもいつしか季節は進み概ね暦通りに花が咲いています。

何となくお気に入りを集めて栽培している野生バラたちも

どうにかこうにか花開いてくれました。

一番大株のヤエヤマノイバラ(カカヤンバラ)は

6月の花なのでまだ蕾ですが、それ以外の種類は

ゴールデンウィークの終わり頃から咲き始め、そろそろおしまいです。

写真を個別に何枚も貼ろうかと思ったのですが、

このところそういうパターンの記事が多くなっているので、

サーバの容量節約のためアラカルトにしちゃいました(笑)

左上の黄色い花、ロサ・フェティダです。

栽培が難しいと言われる原種ですが、

我が家のは当たり株だったらしく、非常に樹勢が良くて

毎年たくさんの花が付きます。

右上の赤い花、こちらはロサ・フェティダ・ヴィカラーといい、

先に紹介したロサ・フェティダの花色変わり株です。

花弁のオモテは鮮やかな朱色ですが、ウラは標準株と同じ黄色。

私が最も好きな野生バラなのですが、普通のフェティダに比べると

やや樹勢が弱く神経質な面があります。

今年は思い切って剪定&植え替えを行ったので

来年はちょっと花数が減るかもしれません。

左下のショッキングピンクは我が国代表の原種ロサ・ルゴサ。

ご存知ハマナスです。

園芸品種も含めた我が家のバラで

一番香りが強いバラです。

地植えにしてあるのですが、スゴく旺盛で地下を匍匐する栄養茎を持つため

1メートル以上離れた場所から新しい茎が出現することもあります。

右下の薄いピンクの花はロサ・ヒルチュラ・・・サンショウバラです。

暗いバックに浮かび上がるようでちょっと妖しげですが、

じつは植えてある場所の上空をヤマザクラが覆ってしまったので

今ちょっとピンチなんです(笑)

覆っているヤマザクラを剪定するか、

サンショウバラを思い切って日当りに移してあげるか、

只今思案中。

本当はロサ・カニナやモッコウバラ、ツクシイバラなんかも欲しいけど、

もう植える場所が無いの・・・(笑;)

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ひとつの結論

Tsumuunit_parts

 

さてさて、デッキの上に3つ並んでおりますのは

植木鉢(駄温鉢)と筒状のトリカルネットと100均調達の裏ごし器。

 
Teishoubu

植木鉢の中には焼赤玉土と牡蛎殻、

それとコケの付いた小石(石灰岩含む)が少々入っています。

この3つを組み合わせて、あるものを作ります。

下の写真がその完成形。要するに縦に積み重ねただけなんですけどね(笑)

 

Tsumuunit_setup

 

実はこれ、樹上性カタツムリの飼育容器なのです。

いろいろ試行錯誤して、この形に辿り着きました。

樹上性の強いカタツムリには飼育難度の高いものが多く、

通常のプラケース飼育ではどうしても上手く行かないのです。

樹上性種の難しさをざっくり大別すると2点。

そのうちの1点目が樹上の様な適温適湿、通風を要求する点です。

それを解決すべく考えたのがこの飼育容器という訳。

トリカルネットと裏ごし器の使用は、

通風空間を確保するための対策なんです。

余談ですが樹上種の2点目の難点はエサ。

樹上で手に入る・・・というか、

樹上じゃないと手に入らないものを彼等は食べます。

それは樹という植物体だけでなく、樹上に付着している藻類や菌類です。

彼等のフンを分析するとそれがよく分かるのですが、

飼育の上でその代用品を見つけるのはなかなか難しくて・・・

こちらはまだまだ解決途上なんですよね~。

で、飼育容器に話を戻すと

基本的な3つのパーツのチョイスにはそれなりの理由があります。

植木鉢は、そこに穴があるので上からジャブジャブホースのシャワーや

じょうろで洗い流せる事。樹上種はきれい好きなのですが、

清潔さをキープするためには

上から洗い流すのが最も効果的で手っ取り早いです。

この時細かな汚れを水と一緒に洗い流したい訳です。

ですから底に敷く用土も粒状で、隙間が多いものが好ましいですね。

トリカルネットはまず売価が安い!ホームセンターでロールの切り売りを

してくれるので入手も簡単。さらにハサミで切れるので加工も簡単。

今回は裏ごし器の大きさに合わせて筒状にしていますが、

接合部の加工も写真のようにリベットを打ってとめるほか、

荷造りひもなどで縫う方法もあります。いずれも簡単な加工です。

そして、裏ごし器。これも100均でステンレス製のいいヤツが

簡単に手に入り、あると他の飼育や観察にもいろいろ使えるので

多めにあっても便利な一品。

下のような派生バージョンもできました。

 
Coolvarsion
 

左は通常タイプですが、右は下に水を張った鉢皿があり、

植木鉢も駄温鉢ではなく洋ラン栽培などで使う素焼き鉢です。

これはズバリ暑さ対策用。素焼き鉢はしゅうしゅうと水を吸い上げ、

壁面から蒸散させるので、中の気温が通常版より3~5℃も下がるんです。

これはうちでやっているアツモリソウ栽培の方法にヒントを得たもので、

想像以上に効果がありました。

ただ、繁殖させる場合、鉢皿の高さまで水が浸されますから

これではカタツムリの卵も水浸し。

なので底床土は多めに入れる必要があります。

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すでに蛹でした

Uragoma_sanran1406

 

前回の続きです。

庭のハンノキでミドリシジミの幼虫を確認した翌日、

同じゼフィルスの一種、ウラゴマダラシジミの幼虫も探してみました。

庭の一角にあるイボタノキに昨年産卵を確認していますので(上の画像)

きっといるはずです。

葉に食痕がある部分を高い枝から注意深く探してみたのですが

なかなか見つかりません。

ありゃ~いないのかなぁと心配になりつつ

腰を屈めて見るような高さの枝に差し掛かったところで1個体発見!

なんと幼虫ではなく、すでに蛹になっていました。

ひとつ見つけて目が慣れると続け様にあと2個体。

合計で3個体見つける事ができました。すべて蛹です。

下がその蛹の様子。

体の中央を縦一直線に走る赤茶色のラインが、ウラゴマ蛹の目印です。

アリが2匹写ってますね。他の2個体の蛹にもアリが同伴していました。

なにかアリを惹き付ける分泌物でも出して、

アリにそばにいてもらう事で天敵から身を守っているのでしょうか?

アリの巣の中で蛹になったり、アリにエサをもらって育ったりする

シジミチョウが知られていますが、依存度の違いこそあれ、

多くのシジミチョウがアリと何等かの関係を築いている様です。

面白いですね。

 

Uragoma_sanagi1505

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幼虫初確認!

ハンノキの枝にわらじ型のイモムシを発見!

ハンノキでこの幼虫と来たら・・・そう、ミドリシジミです。

成虫が池畔のハンノキの周りをすばしこく飛び回るのは見ているのですが、

幼虫を庭で確認したのは何を隠そう初めての事。

ゼフィルス(森林性のシジミチョウのグループ名)の幼虫は、

よほど慣れた人でないとなかなか見つけられません。

この幼虫、何やら急ぎ足で下に降りようとしています。

時期から考えるに、そろそろ蛹になる場所を探し始めたのかもしれません。

この手のシジミチョウは大体2週間前後の蛹期間ですから、

ミドリシジミが6月中旬に多く見られる事から逆算しても計算は合いますね。

それにしても今まで見たくても見れなかったものの一つですから

きっちり写真も押える事が出来て嬉しい〜!

我が家の庭ではウラナミアカシジミやミズイロオナガシジミ、

ウラゴマダラシジミなど、あと数種類ゼフィルスが発生します。

この中で一番幼虫を見つけ易いのがウラゴマダラシジミ。

食樹も低木のイボタノキですしね。

低木だと枝を手で持って丹念に見ることができます。

じつはこの幼虫は今までに何度か見ているんです。

そう言えば昨年はウラゴマダラシジミの産卵をブログにアップしましたっけ。

だったら今年も幼虫がいるはず・・・早速明日捜索してみるとしましょう。

 

Midorishijimi_youchu

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ヘンリィの先祖帰り?

Cyphenryi2015

 

今年も中国産の緑花アツモリソウ、シプリペディウム・ヘンリィが

たくさん花を付けてくれました。

昨年大きく3つに株分けしたのですが、

昨年の1.5本立ち(花付き1本+葉のみ1本)から

たった1年で花付きの3本立ちになってくれるあたり、

コイツはやはり丈夫なアツモリソウです。

ところが、株分けの反動か栄養バランスのせいかわかりませんが、

今年は花にちょっとした異変が見られました。

ラン科の花の多くは6枚の花被片を持ち、そのうちの1枚は

唇弁(リップ)という特殊な色や形に変化したもので、

この唇弁の存在こそがランの花をいかにもランらしく見せています。

そしてそれ以外の花被片は6-1=5ですから、通常5枚あるのですが、

アツモリソウ亜科のランは下向きの外花被片2枚が合着しているので

5枚ではなく4枚になっています。

特にアツモリソウ亜科の中でもアツモリソウ属(=シプリペディウム属)は

合着した2枚の先が僅かに割れ、

元々は別々の2枚の外花被片だった痕跡を残しています。

 

Henryi_up01

 

上が正常なヘンリィの花。オレンジ色の矢印の部分に、

外花被片の合着の痕跡である「割れ」が確認できますね。

ところが今年は下のような花が2輪混じりました。

合着部分の割れが大きくなって、燕尾服状になっているのです。

 

Henryi_up02

 

そしてさらに下のような花も・・・

 
Henryi_up03
 

もう完全に合着が消え、別々の花被片になっています。

これで唇弁が袋状でなくフリフリの舌状になっていたら、

よく見慣れた一般的なランの花になってしまいますね。

どういう訳でこんな姿になったのか分かりませんが、面白いことです。

一種の先祖帰りなのでしょうかね。

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結構食べるのね

Tsuchihan_koushoku

 

アップしそびれていた画像があるので、ちょっと貼っておきました。

これ、先月の末に撮影したものなんです。

写っているダークメタリックな昆虫は、マルクビツチハンミョウ。

幼虫時代にハナバチの巣に寄生し、

ハナバチの卵や蜜などの収集物を食べて育ちます。

でも、この昆虫がハナバチの巣に産卵する訳では無く、

土の上で生まれた幼虫のそばにたまたま花があればそこまでよじ上り、

その花にたまたまハナバチが来たらしれっとしがみつき、

ハチに落とされずにたまたま巣まで辿り着いてはじめて

成長のステージに立つことができる・・・という超狭き門。

なのでツチハンミョウ類のメスは膨大な数の卵を産むのですが、

その中に果たして当たりくじがあるかどうかも怪しいところです。

しかし、膨大な数の卵をお腹の中に納めて移動するメスはご覧の体型。

いつもこのメスの姿を見る度に、

「これはもう産卵のためだけに成虫になった究極の姿だな」

と思って見ていました。

こういう昆虫って、交尾相手と巡り会って産卵だけしたら

すぐに死んでしまうのだろうと思っていたのですが、

ちゃんと摂食行動もするんですね。私は初めて見ました。

食べているのはヤエムグラの葉で、

アゲハの幼虫がミカンの葉を食べるときのように

すごい勢いでムシャムシャやっていましたよ。・・・っていうか、

そもそもその存在に気付いたのはシャクシャクという食べる音でした。

このカットを撮影した周囲には

他にも何匹ものマルクビツチハンミョウがいて、

触角の中央付近が翼状に広がったオスも数匹いました。

マルクビツチハンミョウの後食を見たのは初めてでしたが、

これほどの密度、個体数のマルクビツチハンミョウに出会ったのも

初めてのことです。

毎年必ず見る昆虫ではあるけれど、

大体1匹か多くても数匹しか見ない昆虫でもありましたから

ちょっとビックリな経験でした。

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しましま軍団

Mamushigusa1505

 

3~4年ほど前から庭のあちこちに

テンナンショウらしい実生が見られるようになったのですが、

今年ついにその中の成長の早い数本が花を咲かせました。

見た感じだとマムシグサ・・・でいいようなのですが、

まだ初花なので小葉の数も本来の姿になっていない可能性もあり、

もう数年見届けないと私にははっきり同定できそうもありません。

マムシグサなどの多くのテンナンショウ類は同種内に

普通緑色タイプの花と、紫褐色が入るタイプの花の両方が存在します。

今回咲いたのは全て緑色だけのタイプでした。

上の写真は最も大きな株で、高さが45センチ程。

画面の右端にひとまわり小さな隣の株がチラッと写っていますね。

この仲間は上手く受粉すると秋に真っ赤なトウモロコシ状の実を付け、

ジョウビタキなどの鳥がこの実を食べて種子を運びます。

我が家にもこうして種子が散布されたのでしょう。

子供の頃は、この手の花を見ると

なんて不気味なデザインなのだろうと思ったものですが、

不思議といつの頃からか、好きな部類の植物になりました。

下は花のアップ。

花と言っても花びらみたいな筒状のものは仏炎苞と呼ばれる

苞葉の変化形態で、この部分のライムグリーンと白のしましまが

とても爽やかな色彩です。

 
Mamushigusa_f
Mamushigusa_b

 

仏炎苞の背面が伸びて前向きにふたのように垂れる意匠は

この高さを水平に飛ぶ昆虫に

光のコントラストでサインを出しているという話を聞いた事があります。

この仲間はチョウやハチではなく、

ハエなどに花粉を媒介してもらうのですが、そういった昆虫にとって

この光のサインがどんな魅力となって映るのでしょう。

じつはこの花にやって来て花粉のありかまで潜り込んだ昆虫は

狭い内部で確実に受粉をさせられた後、再び外に出る事を許されていません。

ですから咲いて数日経った仏炎苞を根元まではがしてみると

この花の無慈悲な罠にかかって、

花の奥で一生を終えた昆虫たちの亡骸を見ることができます。

ちょっとコワい花ですよねぇ・・・

かつて不気味に見えたのは、子供なりの野生の直感だったのかな(笑)

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移動する青い星団

Hotarukazura1505

 

庭の一角に青い花が点々と咲いています。

長い匍匐枝で移動するムラサキ科の多年草、ホタルカズラです。

完全な日陰でもなく、かと言って完全な日向でもなく、

他に背の高い草が密生しないような、微妙なニッチを選ぶ植物です。

長い匍匐枝で年間50~80センチも移動するのは

このちょうどいいあんばいの場所を確保するためなのでしょう。

生えている場所には大きめのコナラの木があるのですが、

当初ホタルカズラはこのコナラの完全な木陰になるのを嫌って

北東方向に逃げました。

しかしそこはコナラ以上のスピードでクヌギが繁って来たため、

こんどは西へ向かって移動。

そして2年がかりで元のコナラの枝先の影をかわし、

コナラの北西にまで逃げたのですが、

そこでコナラが萌芽更新のため根元からばっさりと切られたため

ピタリと移動をやめ今年は昨年とあまり変わらない場所で花を咲かせました。

身の置き方に長けた面白い植物です(笑)

 

Hotarukazura_up1505

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はやいぞ台風!

台風6号が来ました。

まあ来た時にはもう温帯低気圧になっていた訳ですが、

暴風と時間的に集中して降った雨はまさに台風のそれでした。

まだ5月中旬になったばかりですよ。早いぞ!(笑;)

で、今朝はもうきれいに晴れて、風もほとんど無くなっています。

天気予報で「高速道路を走るクルマの速度」なんて言っていましたが、

まさにそんな感じで夜の間に過ぎて行きました。速いぞ!(笑)

今日は晴れて暑くなりました。

予報の28~30℃・・・ほどではありませんでしたが、

我が家でも26℃を記録しています。

明日はもっと暑くなるとか・・・

地震とか火山とかいろいろありますが、だいじょぶか地球・・・

写真は昨日午前のカット。

先月の末頃から、また毎日カワセミがやって来ています。

獲物はほぼモツゴ(クチボソ)ですね。

今回も大きなヤツをゲットしました。

相変わらずのキングフィッシャーぶりです。

 

150512

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赤刺亀

Akasashigame1505

 

池畔のサワフタギの葉裏にアカサシガメを見つけました。

見ての通りのお食事中。

捕食されているのは、おそらくクシヒゲボタルの仲間あたりでしょう。

ちょっと同定が厄介な部類ですね(笑)

カメムシはセミと同じ大分類になる昆虫なので

ストロー状の口吻を持ち、これで液状の食物を摂取します。

多くのカメムシは植物体から栄養摂取を行いますが

中には動物性のエサを狩る捕食性のカメムシもいます。

タガメやミズカマキリなど、水生の種類はほとんどがこのタイプ。

図鑑によっては「口吻を差し込んで獲物の体液を吸う」と書かれていますが、

正確にはまず消化液を口吻で注入し、

内部組織を液状に消化させてから吸収する「体外消化」を行っています。

クモなどと同様ですね。

サシガメも陸生ですが捕食性。

木や草の上を歩き回り、見つけた昆虫を捕らえます。

「小昆虫を捕らえる」と言われますが、実際には自分の倍近くある

チョウやガの幼虫(=イモムシや毛虫)も捕食対象になります。

今回撮影した写真では甲虫が獲物ですが、固い外骨格に覆われた甲虫でも

外盤の継ぎ目に器用に口吻を指し当てて内部にアクセスしていますね。

甲虫が獲物の場合は大抵ここ・・・つまり、

後胸腹板と腹節の継ぎ目中央に口吻を刺し込んでいます。

はじめに注入する消化液には神経を麻痺させ、

獲物の動きを封じる効果があるので、

この部分が口吻を差し込み易いというだけでなく、

神経節や循環系に直接ダメージを与え、

消化液の効果を最短時間で最大限に使うという意味があるのかもしれません。

水生のカメムシと大きく異なる点がふたつ。

ひとつは前脚が捕獲に特化したカマ状でない事。

獲物を押えるにはカマ状が便利ですが、

陸上では「登る」や「葉から葉へ移る」などの必要性がありますから、

カマ状の前脚では不便なのかも知れません。

(その点、カマキリの前脚はカマの途中にふ節があってスグレモノです)

もうひとつは、水生のカメムシと違って

悪人ヅラでない事(笑)

つり目なタガメやタイコウチと違って、

サシガメは一見ちょっととぼけたおっとり系に見えます。

そこがかえってコワいかも。そういうヒトって、いません?(笑)

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期待に応えた洋種

ニリンソウ、キクザキイチゲ、アズマイチゲ、ユキワリイチゲ・・・

今年の国産アネモネはどれも壊滅的でした。

原因は既に何度か書いている通り、ヨトウムシの食害です。

単に数が多かっただけでなく、春植物の芽出しから開花にかけての

短い期間に、彼等の最生長期が重なった事も悪かったようです。

その事を証明するかのように、ちょっと遅れて開花期を迎える種類は

例年よりも被害が軽かったことが見て取れます。

ヨトウムシたちが食べるだけ食べて蛹になったタイミングで

芽出し~開花となったため被害を免れたのです。

ニリンソウなどと同じ原種アネモネでも、

ちょっとスロースターターで4月中旬から5月初めに開花期を迎える

アネモネ・ネモローサ・アルバプレナ

(=Anemone nemorosa `Alba Plena')

もそんな種類のひとつでした。

マット状に堀がる群落一面に純白の花を期待通りに咲かせてくれました。

ここまでの種類の被害があまりに大きかったので、

とてもこれで帳尻がとれたとは言い難いのですが、

それでもだいぶ気持ちが和みました。

やっぱりここまで徹底的にやられるとへこみますね~!

いやあこの春は本当にへこみました。

さらに遅れて咲く原種アネモネが庭にもう一種類、

アネモネ・シルベストリスというのがあるのですが、

こちらも順調に生育しているので、きっとたくさん咲いてくれると思います。

開花期が遅めなので何を逃れた・・・ということなのですが、

たまたまどちらも洋種。

野球で言う所の、助っ人のバットに救われた状態です(笑)

 

Analba_plena1505

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2015年樹液第1号は

ゴールデンウィーク中は、それまでのとんでもない暑さは一段落し、

普通に日差しが暑い程度の陽気でした。

でも、これでもまだひと月ほど季節を先取りした気温です。

おまけに雨が降らないものですから、土も空気もカラカラです。

そんな中、庭では今年も思わぬ木が樹液を出し始め、

昆虫たちの乾きを癒しています。

昨年の樹液第1号はイタヤカエデ。

全く意外な樹種でした。

そして今年の樹液第一号はやはり意外なタブノキです。

約1.8メートル程の高さの幹に虫食い痕があり、

樹液はそこから滲み出しています。

去年のイタヤカエデ同様、どうやら犯人はコウモリガの幼虫みたいです。

写真を撮影したのが夕方近くだったためか、

ヨツボシケシキスイとヤセバエの姿しか見当たりませんが

日中は単独で営巣を開始したスズメバチの女王たちで賑やかでした。

じつは今年は他の木にもコウモリガの被害が出ているのですが、

樹液を出したのはこのタブノキとヤマグワだけでした。

ヤマグワの樹液ももっと暑い時期に出ると

発酵して多くの昆虫を惹き付けるのですが、今回は不発のまま終息しました。

昨年思わぬ樹液酒場となったイタヤカエデは

幸い今年はコウモリガに入られる事も無く成長しています。

樹液が出ると集まる昆虫たちを見ているだけで楽しいのですが、

まだ小さい木の場合はちょっと心配であまり喜んでもいられません(笑)

 

Tabu_jueki1505

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いかにもな現場

せっかくのゴールデンウィークではありますが、

また直前になって人の足元を見るようにガソリン価格が上がったので、

悔しくてお出かけ無しのぐりおです(笑)

それはまあ半分位冗談として(半分はホント)、

いろいろと出来ずに溜っていた片付けやら掃除やらの仕事を

この時ばかりに実践しています。

敷地の一角に置きっぱなしにしていた園芸用土やらも整理すべく

もう5年以上も眠っていた大袋のピートモスを移動させたら、

下の地面に面白いものが現れました。

袋に接した部分の土に、コガネムシの幼虫を発見したのです。

いや、コガネムシの幼虫など別に珍しいものでもないのですが、

絵的にとても分かりやすかったので、これは面白いと思って撮影しました。

コガネムシの幼虫は近縁であるカブトムシの幼虫やカナブンの幼虫に

よく似た姿をしていますが、カブトムシやカナブンの幼虫とは

その食性に決定的な違いがあります。

カブトムシやカナブンの幼虫が腐植食性であるのに対し、

コガネムシの幼虫は生きている植物の根を食べます。

ゆえに「根切り虫」なんて呼ばれますよね。

(もっとも、ヨトウムシの類にも根際を食い荒らすため「根切り虫」と呼ばれるものがいますが)

今回目にしたものは、

まさにその「根切り」の本性をあらわにした現場だったのです。

大袋をどけたあとは湿った土がまるで断面モデルのような

きれいな平面になっていたのですが、

そこに斜めにみずみずしい植物の根が伸びていました。

そしてさらにその中程に、

自分の居場所となる空間をこしらえたコガネムシの幼虫が、

根を食らっているようすが丸わかり!

なるほど、こんな風に容赦なくみずみずしい根をまん中から

バッツリ食べちゃったりしてる訳ですね。

こりゃあ植物の側からしたらたまったもんじゃありませんよね。

鉢植えの植物を植え替えする際に、植木鉢の中からコガネムシの幼虫が

ごろっと出て来る事がありますが、そういう場合も

大事に育てている筈の植物の根がもれなくごちそうにされていると言う事。

ひとつの鉢に沢山の卵を産卵されたりしたら

この幼虫の食害が原因で植物が枯れる事も充分考えられますね。

それにしても、水槽かなにかにセットを作り込んで撮影したみたいな

まったく説明しやすい状況でした。

農薬メーカーとかに売り込んだら、この画像お金にならないかなあ(笑)

 

Koganemushi_youchu

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白い小花スタート

今年も樹木の白い小花シーズンが幕を開けました。

トップを切るのはやはりスイカズラ科のオトコヨウゾメです。

毎年の事ですが、この花にはあまり昆虫が来ません。

なので受粉がなかなかできず、結果として実付きも悪くなります。

最初は開花期が早くて昆虫の活動が追いつかないのかと思いましたが、

もう昆虫は随分動き出していますから、

この花に最適なポリネーターがうちの庭では少ないのかもしれません。

本来はこんな平野のまん中の里山ではなく、

ちょいと山地に多い低木ですから。

それでも時折コハナバチの仲間や

カミキリモドキがやって来ています。

せっかくたくさん花を付けてくれているので、

もう少し賑わってくれないと気の毒な気がします。

小さなひとつひとつを見るととってもかわいい花なんですが、

虫たちにはあんまり魅力的ではないのかなあ・・・(笑;)

 

Otokoyouzome2015

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珍しく日中に

空気がカラリと乾いているので布団干しに絶好の日が続いていますね。

今日も干している布団をひっくり返そうと

お昼前に二階のベランダに出ていると、

逆光の新緑が眩しくてしばし見とれてしまいました。

で、そのまま視線を下ろすと、水路にはこれまた若々しい緑も力強く、

まっすぐに葉を伸ばすショウブが林立しています。

「そう言えばもうすぐ単語の節句だなあ・・・」

ショウブも随分増えたので、

ジャンジャン大量投入した菖蒲湯が楽しめそうです。

そんなことを思いつつ眺めていると、

ショウブの間にもそもそとうごめくものが・・・

よく見るとアカハライモリでした。

うちの水路にはいっぱいいるのですが、姿を見せるのは大抵夜。

こんな真っ昼間に動いているのは珍しい事です。

カメラを持って近寄ってみると、お腹の大きなメスでした。

イモリはちょうど今繁殖期の真っ最中で、

水路の水草にはひと粒ずつ丁寧に産みつけられた透明なカプセル状の卵が

たくさん見つかります。

しかしこのメスは産卵中という訳では無く、

時々口を大きくぱくつかせての食事中。

どうやらミジンコやアカムシを吸い込むように食べているようです。

繁殖期の夜はうるさいオスに追い回されるので、

ゆっくり食事をとるには

こんな姿の目立つ時間帯に出てくるしかないのかもしれません。

それほど天敵の多い生き物ではありませんが、

まあ、そこそこ命がけのランチです(笑)

 

Imori150501

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