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南米のデロデロ

Phragcaudatum

 

デロデロ系なお花と言えば、

このブログでは何度か北米産アツモリソウの

シプリペディウム・ケンタッキーエンセを紹介していますが、

今、我が家では同じアツモリソウ亜科で南米に分布する

フラグミペディウム属のデロデロ花が咲いています。

あまりに長く垂れ下がるデロデロなため、

写真がタテ位置になってしまいました(笑)

この花の名称はフラグミペディウム・コーダタム

(=Phragmipedium caudatum

南米はペルーに産する地生ランです。

長く垂れ下がる側花弁はゆるくカールしながら50センチ以上にも達します。

これでは生えている地面に届いてしまいそうですが、

自生地は大抵崖に近いような急傾斜地で、

突き出すように斜めに上がった花茎から垂れ下がるため

側花弁が地面に触れる事はないようです。

問題は何でこんなデザインになったのかということですが、

これについては完全に納得の行く説明を聞いたことがありません。

しかし、ランの中には風や振動で花の一部が敏感に揺れ動く事で

受粉者である昆虫の視覚に訴える種類が知られていることから、

にたような効果があるのではないかと言われたりしています。

カールしているところがミソでしょうか?揺れると回転して見えます。

面白いのは、やはりアツモリソウ亜科で東南アジアに分布する

パフィオペディラム属にも、サンデリアヌムという

側花弁が長く下垂する種類があることです。

いわゆる平行進化というヤツでしょうかね。

パフィオペディラム・サンデリアヌムでは

フラグミペディウム・コーダタムをさらに上回る、

長さ90センチに達する個体も確認されているそうです。

私も欲しい原種なんですが、高いんですよねー(笑)

さて、このコーダタムは小さな実生苗から育てた一株で

5年栽培して初の開花となりました。

どうしても長い側花弁に目が行ってしまいますが、実物を目の前にすると

案外袋状の唇弁の折り返しが真っ白なのが目立ちます。

まるで磁器のようなしっとりとした白で、何ともなまめかしさを感じます。

これも、袋に虫を誘導する光彩のマジックが秘められているのでしょうか。

それにしても、不思議な花です。

 
Phragcaudatum_up

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