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やはりいた!

Toukyosanshouo_01

 

前々回紹介した青いヨコバイを見つけた場所。

東京西部の・・・具体的には八王子市内の某所なのですが

その谷に流れる湧き水の沢に、上の写真の生物を見つけました。

一見ハゼの仲間の魚類みたいに見えますが、

よ~く見ると胴体からオマケみたいな脚が4本突き出ていますね。

トウキョウサンショウウオの幼生です。

大きさは写真の個体で約30ミリ、周囲にはもう少し大きいものや

まだ20ミリちょっと程度のものもいましたが、

おそらくどれもこの春生まれの個体でしょう。

この調査地はやや狭い谷になっているのですが、

どうやら過去に大規模な埋め立てにより今の地形になったらしく、

周囲の山林はどこかしら不自然な植生になっています。

こういう場所は有機物を多量に含む腐植層や廃棄物まじりの表土が

深い場所に隠れている可能性があり、その谷底から湧き出る水も

普通では考えられない量のチッ素やリンが含まれる事も珍しくありません。

この谷も流れの中に藍藻や水綿が見られ、

あまり水質がよろしくないのは想像に難くなかったため、

水生生物の生態系はきっとかなり貧弱だろうと思っていました。

しかし、イトミミズやアカムシがいる一方で

サワガニやカワニナ、カワゲラの幼虫なども見つかり、

汚濁水質と良好な里山が入り交じったなんとも不思議な生物相です。

これはひょっとしたら

トウキョウサンショウウオもいるかもしれない・・・

という考えも頭をよぎったものの、

まさか本当に見つかるとは思いませんでした。

案外、逞しいものですね。

●ちなみに、右上の水面に写っている昆虫はシマアメンボの幼虫。

 これも、そこそこきれいな流れのある水域の昆虫です。

 

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