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2015年7月

池の潤夏2015

Ike1507junka_2

 

・・・って、じつのところ潤夏なんてとんでもないです。

そこらじゅう乾き切って、ジメジメなのに潤い無し!

画像は月に一度の池の定点撮影。

池の水面も含めて一面、息苦しい程の緑に覆われています。

このがお図だけを見ているとさほど分かりませんが、

当地では7月24日から雨がまるっきり降っていません。乾燥しています。

この間まだ一周間足らずではありますが、

猛暑日2日を含め気温が高い晴天続きなので、地面はもはやカラカラです。

湿度が高いので非常にムシムシはしているんですが・・・

そんな訳で庭の方は活気がいまひとつ。

今年は数が多めのカブトムシも、夜のケンカの音以外は大人しいものです。

チョウは必ず何かが目に入りますが、やはり少ない様です。

庭の常連チョウツマグロヒョウモンは毎日ひらひら舞う姿を

見られるようになりましたが、なんだか今年はどの個体も小振り。

幼虫の個体密度が高かったとか、食草のスミレ類が少なかったとかは

なかったはずなのですが、どういう訳かフルサイズを見ません。

セミは随分たくさん鳴くようになりました。

今年はニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミは例年並みですが、

アブラゼミの出現が気持ち遅めな様です。

しかし、いよいよあちこちで鳴くようになってきましたから、

これからお盆に掛けて一気に数を増やすのでしょう。

一段と暑くなりそうです。

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昼下がりのデート

Ageha_koubi1507

 

今日は天気予報がはずれ、昼過ぎから晴れ間が広がり、

午前中の雷雨・・・というのもありませんでした。

晴れた分暑くなりましたが、昨日までの強烈な暑さではありません。

そのせいなのか、昨日までは日中に緑陰で休む単独のチョウたちを

多く見かけたのですが、今日は交尾中のペアをいろいろ見つけました。

写真は池の畔で交尾中のアゲハ(=ナミアゲハ:上)と

コブシの葉影で交尾中のキチョウ(キタキチョウ:下)。

なんとなく・・・なんですけど、

暑さに強い夏の昆虫たちでも、

気温が33℃を超えると活動に制限が掛かる気がしています。

厳密に統計をとった訳では無いので、ざっくりとした感覚的な意見ですが。

今日の当地の最高気温は32.5℃でした。

0.5℃分の余裕はただの昼寝をデートに変える

微妙で大きな0.5℃なのかも知れませんよ(笑)

 

Kicho_koubi1507

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大きい事はいいことか?

前回に続いて♯4クヌギの話題です。

毎日3回、概ね午前6時前と午前10時頃、そして午後6時前になると、

この場所にハシブトガラスが現れます。おそらくは毎回同じ2個体ほど。

このハシブトガラスの目的は他ならぬカブトムシ・・・

ちょっとしたおやつ(間食)なんです。

カブトムシは元来夜行性が強いのですが、

メスとの交尾のチャンスをうかがい、大抵昼間でも数匹が樹液に来ています。

カラスが狙うのはそんなチャレンジングなカブトムシなのですが、

見ているとやっぱり食べ出がある大型個体から狙われますね。

う~む・・・これって。

戦う昆虫としての戦力は当然からだが大きい方が有利なのでしょうけれど、

こういう事象を見ていると、

カラスが去った後にピコピコ物陰から戻って来る小さなオスにも

一定の分がありますね。

いろんな大きさの個体が生まれて来る事が、

種の生き残りの可能性を広げているような例ではないでしょうか。

 

Hashibutokabutomushi

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今年は♯4が繁盛

夜の仕事部屋には窓にぶつかるカブトムシの羽音が今日も響いています。

今月の10日に庭で最初の個体を確認したカブトムシですが、

いよいよ発生のピークを迎えています。

我が家では8本あるクヌギの木に

♯1~♯8までの番号を付けて管理していますが、

毎年決まって一番樹液を出す♯6クヌギが今年は全く樹液を出していません。

かわりに次いで樹液の量が多い♯4クヌギが大繁盛しています。

ただ、♯4クヌギは樹液を出すポイントが地上3メートルあたりなので、

観察にはあまり向いていないんですよね。

長く上を見上げているしかないので、首の後ろが痛くなってしまいます(笑)

掲載のカットは昼過ぎに撮影したもの。

コンデジなのでなかなか思ったように撮れませんでしたが、

中央に真昼の太陽をバックにした、交尾しているカブトムシのペアがいます。

樹液は全部でこの木の4カ所から出ていて、

オス5匹、メス2匹、計7匹のカブトムシが取り付いていました。

ほかにコクワガタ、スズメバチ、カナブンもいる様です。

大きいのでやたらと目立つカブトムシですが

夜になるとこの3倍程度にまで個体数が増え、

これに数匹のノコギリクワガタも加わりガチャガチャバチバチと

激しく争う音が、家の中にいても聞こえて来ます。

じつはこの♯4クヌギの根元にはコクマザサに囲まれた落ち葉プールがあり、

カブトムシはここで発生しています。

ですから♯4クヌギで交尾を終えたメスのカブトムシは

その後根元に降りるとすぐに潜り込んで産卵を開始します。

生まれたたくさんのカブトムシの幼虫は落ち葉プールの落ち葉を食べて

大量の落ち葉を土二還しているんです。

なのでここは他にも増して土の栄養状態がよく、

♯4クヌギは力強く枝葉を伸ばし沢山の樹液を出す事が出来ます。

ここにもぐるぐるまわるストーリーがありました。

 

4kunugi1507

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久し振りに登頂

Nyotaisan150722view

 

今日は「自然発見登山」の仕事で久し振りに筑波山に登頂。

夏休みに入り、筑波山の山麓や周辺での仕事はたくさんありますが、

上まで登るプログラムというのは案外少なく、

ゆえに個人で登る他の季節では何度も登頂していますが、

夏場の筑波山山頂というのは自分でも意外なくらい久し振りです。

夏本番を迎えこのところ30℃超えを連発していますが、

じつは台風の影響で気圧配置が微妙に変わり

昨夜から今朝に掛けてちょっと湿度と気温が下がりました。

その御陰で今日はこの時期としては珍しいほど視界が良好でした。

画像は女体山山頂から石岡市方向を見下ろした景色です。

右上の方に霞ケ浦の高浜入(たかはまいり)が確認できますね。

夏場の昼間にはめずらしくよく見えています。

晴れ渡った山頂には方々から上昇気流に乗って集まって来た

キアゲハなどのチョウ、そしてびっくりするほどたくさんの

オニヤンマがみられます。(オニヤンマは特に御幸ヶ原に多いです)

いい時に登る事が出来てラッキーでした。

やはり夏の山は気持いい!

 

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臨時の実験的飼育

Tsumurium900

 

室内設置の90センチ水槽をリセットし、

いろいろと生き物たちの引っ越しを行いました。

結果的に90センチ水槽が一時的に空いたので、

ちょっと前からやってみたかったイタズラを・・・

じつは水槽にカタツムリを入れてみたのですが、

ふつうに陸の生き物を飼うセッティングではなく、

あえて水とポンプ付きフィルターを残し、水域を設けたのです。

当然その分底面の陸域は限られ、

砂利を水面より高く盛ったL字型の部分だけになっています。

わずかな池の畔の陸域みたいな感じです。

なんでこんな事をしたのかと言うと、暑がりの種類のカタツムリ飼育には

水域を設ける事で暑さ対策が出来るのではないかと考えたからです。

とはいってもこの季節、そもそも水温が高くなってしまうので、

あまり大きな期待はしていませんでしたが。

しかし砂利で出来た陸域は、水の蒸散効果であまり温度が上がらない様です。

実際、結構水は蒸発し、一日で1ミリ前後水位が下がる事が分かりました。

もっともそれ以前にプラ網のさし枠部分が通気をよくしているので

湿度と通風を両立する・・・という、カタツムリ飼育の理想環境は

一応成立している感じでしょうか。

この飼育方法の善し悪しを結論づけるにはもう少し時間が必要ですが、

この飼育方法ならではのカタツムリの行動がいくつか見られましたよ。

その代表的な例が「水飲み」と「水浴び」。

下の画像がそれらの行動の現場写真。

左のオキナワヤマタカマイマイは水飲みに降りて来た所、

右のイヘヤヤマタカマイマイは、殻だけを水につけて涼んでいる所です。

 

Mizunomimizuabi_2

 

「水飲み」の方は以前からやる事が分かっていたのですが、

どうも彼等は新鮮できれいな水が分かるらしく、

以前試したお皿では水替えしてすぐにしか飲みに来ませんでした。

ところが今回の方法だと底砂とフィルターにより濾過機能がはたらくため

継続的にいろんな個体で水飲み行動が見られます。

特に面白いと思ったのが「水浴び」で、殻を水没させますが、

呼吸口のある殻の口付近はギリギリ水面よりも上にした状態で

上向きに静止します。

彼等にとってはいろんな器官をしまってある殻を冷やす事は

こちらが思っている以上に重要なのかも知れません。

いろいろな種類の多くの個体がこの行動を入れ替わりにやっている様子は

見ていて大変興味深いです。

どうもアマノヤマタカマイマイとイヘヤヤマタカマイマイ、

それとサンインマイマイの亜種のヤマガマイマイが

特に頻繁にやるようです。

そういえばどれも樹上性が強く特に暑さを嫌う種類でした。

 

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台風去って・・・

Nishibi150718

 

台風11号が四国と中国地方を突っ切りました。

この台風は影響が長かったですね。

遠く離れた関東の当地でも雨は少なかったものの

連日南風が吹き続けました。

今日は曇りベースのお天気だったのですが、

夕方、ほんのちょっとの間だけ西の空に雲の切れ間が生じて

低いオレンジの陽光が庭のクヌギの梢を直射しました。

その反射光が室内にいても感じられ、何だか不思議な光景・・・

でも、これから再び雲に覆われ、夜には雨模様になるとか。

夏至からひと月の太陽が見せた、一瞬のサービスでした。

 

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間が悪いオス

庭のヘイケボタルはとっくに発生のピークを終えていますが

遅れてぽつりぽつりと出てくる個体もいます。

今夜は玄関前の鉢植えのイチゴに1匹光っていました。

しかし他にはもうヘイケボタルの姿は見当たりません。

その短い余生のうち、多分交尾相手には会えないと思います。

ヘイケボタルに限らず、発生期の一番はじめと一番終わりの個体は

繁殖の機会がどうしたってごく限られてしまいますよね。

それでも時期外れの個体が出る事で、

種全体としてはリスク分散が図られる訳です。

今回の彼にも時期外れの相手が上手い具合に現れてくれるといいんですが、

なかなかそうはいかないところが、毎度ながら厳しい現実です。

それにしても、せっかく光っているホタルを撮っているのですから

もうちょっと情緒的な絵にしたいものです(笑)

これじゃたんなる確認記録写真ですね。

まあ私の知識と技術が不足しているせいなんですが、

フィルムの頃は増感とか多重露光とか、もうちょっと撮りようがありました。

デジカメって、こう撮りたい!ってのになかなか応えてくれませんね。

鮮明な虫体や説明的な体色なんていらないから、

薄明かりの中ボーッと浮かび上がる黄緑色の光を撮れないもんかな~・・・

 

Heikebotaru1507

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庭にもいたレアグモ

一昨日は午前中につくば市内での雑木林の観察会だったのですが、

そこでちょっと珍しいクモが出て来てくれました。

きれいなクモなので後で写真を撮らしてもらおうと思い、

自分の虫かごに入れたいという子供にあげて、

後で確認したら、他の虫を入れたくなって途中で逃がしちゃったみたい。

そうだよね~・・・子供的には小さいへんてこりんなクモより

甲虫やトンボ、バッタの方がよほど魅力的ですよね。

でも写真は撮りたかったなー・・・と残念に思っていたら、

なんと自宅の庭でそのクモを見つけました。

下の写真がそれ。アカイロトリノフンダマシというクモです。

普通のトリノフンダマシはその名の通りまるで鳥の糞に見える姿をして

捕食者から見つかりにくいのですが、

このアカイロトリノフンダマシはまるでテントウムシを思わせる

赤い地色に白い斑点を散らした姿をしています。

けっこう可愛いですね(笑)

実際、一瞬見ただけだとシロホシテントウや

ウンモンテントウによく似ています。

テントウムシは捕食者が嫌がる臭気を放つ液を出すので

いろんな小昆虫の捕食者から嫌われていますから、

「似せている」狙いはこのあたりなのかもしれません。

いずれにせよ、庭にいたのは嬉しい発見でした。

 

Akairotorinofun

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熱風強し

今日の最低気温は26℃でした。

つまり昨夜は今年初めての熱帯夜。寝苦しかった~!!

家族全員で

「節電だ。とにかく7月の下旬になるまでは、

なんとかエアコンを稼働しないでしのごう」と話していたので、

昨夜も開放通気と扇風機でしのぎましたが、朝、顔を合わせてすぐに

「こんなバカな事はもうやめよう」と意見の一致を見ました(笑)

一昨日の午後から吹き始めた台風の影響と思われる南風は今日も強く、

いくら湿気が多いとは言ってもさすがに土埃がひどくなって来ました。

この高温に加え窓を開ける事すらままならないとなれば、

こりゃあもう仕方が無い・・・日中からエアコン稼働開始でーす。

庭を見渡しても元気なのはチョウとトンボ、それにニイニイゼミぐらい。

そういえばミンミンゼミは先日聞きましたが、

今年はまだアブラゼミの声を聞いていません。

写真は池のオオシオカラトンボ。

ジュンサイの浮き葉をバックに青い出で立ちがクールです。

とまっているのはノハナショウブの実ですが、もうだいぶ充実して来ました。

すごく暑いのですが、トンボは何だか涼しそうな顔に見えますね。

 

Ooshiokara1507

 

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苦手・・・

イモムシとか毛虫って、じつはそれほど嫌いじゃありません。

もちろん触れて痛くなったり痒くなったりするヤツは困りものですが、

基本的にチョウやガの幼虫は好きな方です。

実際の所、多数派とは言わないまでもそういう方はそこそこいるらしく、

観察会などではしばしば、文一総合出版から出ている

「イモムシハンドブック」が話題になります。

この本は全部で3巻出ていて、嫌いじゃない人にはなかなか楽しい

イモムシ・毛虫のビジュアル図鑑。

軽便な本なので持参される方もいらっしゃいます。

まあとにかく、イモムシや毛虫って、いかにも幼虫然としているっていうか

6本の脚がオマケみたいにちっちゃかったり、

眼が単眼でつぶらだったり、全体がむくむくぽにょぽにょだったりと、

いかにも赤ちゃんっぽい感じがするんですよね。

(意見には個人差がありますbyさだまさし:笑)

じゃあ、イモムシの脚がしっかりと堅くて長くて

体の輪郭もやたらガシガシしているとどうなんだろう・・・っていうのが

本日の画像。

これ、シャチホコガというガの幼虫です。

この幼虫には体を反り返らせるお得意のポーズがあって

シャチホコガの名の由来はその幼虫の姿から来ています。

どうです。可愛くないでしょう(笑)

頭のすぐ後にある6本の脚は、まるで甲虫かカメムシの脚みたいな

丈夫そうで立派な脚です。

おまけに腹脚までかわいい吸盤状のがぽちっと付いてる

普通のイモムシと違い、ちょっと長さのある脚らしい印象。

なんか未知の生命体みたいな、ダークキャラですよね~。

食べている葉っぱは鉢植えのミズナラ。

でかいのが5匹も付いていて、丸ボウズにされてしまいました。

まあ、このミズナラは根元から切って地上部を更新する予定だったので

食べられても別に差し支えはなかったのですが、

駆除するとかいう発想はみじんも起きない苦手な虫なのでした(笑;)

 

Syachihoko_youchu

 

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まよいマイマイ

「まよいマイマイ」とは、

私が大好きな「化物語」シリーズ(西尾維新著)のタイトルですが、

今日の話題はモノホンの迷いマイマイ。

数日前、温室の中に1匹のニッポンマイマイを見つけました。

夏の時期解放してある温室内に、

外からカタツムリが迷い込んで来る事はしょっちゅうですが、

このニッポンマイマイは最初に見つけた数日前からずっと、

温室内に設置した「ミニツムリウム(カタツムリ飼育小屋)」の周囲を

うろうろしています。

最初は飼育しているカタツムリにあげている

エサの匂いにつられて来たのかと思っていたのですが、

昨日も今日も頭部にコブ(ズバリ頭瘤(とうりゅう)と言います)を

出しています。

頭瘤のはたらきはまだよく解明されていませんが、

どうやら交尾(交接)相手を探している際に、匂いのような物質を出して

相手をひきつける作用があるらしいと言われています。

ひょっとするとこのニッポンマイマイは、

ミニツムリウムの中のカタツムリたちに向けて

何らかのアピールをしているのかも知れません。

もっとも、ミニツムリウムの中にニッポンマイマイはいません。

ただし、ウラキヤマタカマイマイやトクノシマヤマタカマイマイなど、

数種類のニッポンマイマイの同属は飼育しています。

そういえば、以前この飼育小屋の中でウラキヤマタカマイマイ2匹が

同じ場所で産卵をはじめたところ、アマミヤマタカマイマイも

やってきて一緒に首を突っ込んで産卵を始めたことがありました。

もしかすると近縁種どうしだと

何か行動にはたらきかける共通因子があるのかもしれませんね。

それにしても、いつまでもこんなところでうろうろしていると、

野外でほかのニッポンマイマイと出会って交尾する機会を

ふいにしてしまうかもしれません。

早く外に出ないともうすぐ梅雨があけちゃうぞ~・・・(笑)

 

Nippon_touryu

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図鑑が無い!2

以前(昨年9月18日)に同じネタを書きましたけど、

今日のはその続きです。

もっとも、私としては別に続編を書くようなつもりは無かったのですが、

2つの出来事が偶然にも重なったのでちょっと取り上げました。

(梅雨空続きでほかにネタも無いしですね・・・笑)

下の写真が、昨年の9月にアップした記事のもの。

ちょっと小さいのでわかりづらいのですが、蚊の一種のオスです。

オレンジと黒のボディの側面に白(銀色?)っぽい斑点が並んでいて、

何より目を引くのは、頭部直後のコバルトブルーの部分です。

じつに美しい蚊でした。(画像クリックでわかるかどうか)

 
Kinparanagahashika
 

この時点では種名がわからなかったのですが、

つい先日、この美しい蚊がキンパラナガハシカであることが判明しました。

多分「金腹長觜蚊」ということなのでしょうけど、

個人的にはあの鮮やかなコバルトブルーを

ぜひともネーミングに盛り込んで欲しかったですね。

そしてたまたま今日の午前中、玄関の外で掃除をしていたら

私を刺そうと寄って来た1匹の蚊・・・反射的にパチンとやってしまいましたが、

その手の上の蚊を見て・・・「なんだこいつは?」

その蚊が下の画像です。

コバルトブルーの部分はありませんが、それ以外は

例のキンパラナガハシカにとてもよく似ています。

体長は5ミリ弱、口吻が長い「ナガハシ」である事といい、

コバルトブルー以外の体色と模様といい、おそらく同属の蚊なのでしょう。

体側にはまるでアルミの粉をまぶしたかのような

よく光る銀色のブロッチが並んでいてきれいです。

それにしても、こんなにも身近な生活害虫なのに、

どうして蚊やハエを網羅した図鑑って無いのでしょうね。

私が判別できる蚊は、アカイエカ(亜種もまとめて)、ヒトスジシマカ、

オオクロヤブカ、ヤマトヤブカ、トウゴウヤブカ、そして今回知った

キンパラナガハシカ・・・の6種類のみ。

シナハマダラカも知っていますが、ひょっとするとこいつには

区別が付かない近似種がいるかもしれませんね。

・・・・あ~、いつもこの仲間を見るとストレスが溜ってしまいます(笑;)

 

Tripteroides_sp

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よく降りました

じつに6日間、つまり7月に入ってからこっち、

ず~っとぐずついたお天気でした。

この前お日様を見たのは6月30日、そう、私がこのブログで

「今年の梅雨は陽性・・・」なんて書いて以降、

まるで皮肉みたいに陰性のジトジト梅雨が続いたことになります。

今日は午後からは時折ポツポツと落ちて来ていますが、

午前中は明るい曇り空で、一瞬の陽光も何度かありました。

庭の樹々も久し振りに滴をつけていない姿です。

写真はたまたま庭に出ていた時、一瞬太陽が顔を出したときのカット。

それまでピタリと翅を閉じて止まっていたヒカゲチョウも

ここぞとばかり翅を開いて弱いながらも久し振りの日射しを浴びていました。

そうだよね~・・・気持ちはよく分かりますよね(笑)

気が付けば今日は七夕。

ちょっとでいいから梅雨に休憩してもらって、

お星様が拝みたいものです。

 

Hikagecho1507

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軟体という難題

Amano_shoukakan

 

少し前からカタツムリの解剖図にチャレンジしているのですが、

資料が少ない上に表現上の難しさもあって、めっちゃ苦戦しています。

一番難しいのが、彼等が軟体動物であるという事。

言ってみれば、決まった形が無いんです。そこがじつに難しい!

見慣れた外観はこうしているところだからこんな風に・・・と

描けるのですが、その時内部がどうなっているかとなると

なんだか確かめようが無くて、もう想像ばかりの世界です。

それでも伸びている時は伸びているなりに、

縮んでいる時は縮んでいるなりに、

内部器官同士がどのような位置関係にあるかぐらいは把握したい・・・

そこで四苦八苦しながらの試行錯誤が続いています。

上の画像は消化管の形状を把握するために撮影したものです。

口から進んで殻の内部に入り、

腎臓の裏側に潜るところまではわかっていたのですが、

そこから先がどうにも不明確でしたが、この撮影でやっと確認できました。

じつはこの撮影に先立ち、千葉中央博のK先生から

「ニンジンを食べさせて透過光でみたら消化管がわかるのでは」という

アドバイスをいただいていました。

なるほど、これはナイスなアイデアだと早速実験してみたのですが、

そこそこサイズの幼貝だと軟体部だけの部分では上手く見えるものの

消化管が殻に入ると殻の厚みで見づらくなり、まだ殻の極薄い稚貝だと、

殻の部分は透視できるものの、今度は食べるニンジンが少量過ぎて

ちゃんと色が付いてくれませんでした。

ならばと逆転の発想で色の濃いものではなく、

真っ白なカルシウムチョークを食べさせてみたところ、

人間のバリウム検査みたいに案外上手く行きました。

殻が最も無色透明に近いアマノヤマタカマイマイの稚貝が

ちょうど手元にいたのもラッキーでした。

画像の黄色い矢印は、消化管が腎臓の裏側を通り抜けて殻底部よりから

せり上がって来る部分、ピンクの矢印は肝臓に達した消化管が

Uターンして肛門方向へ向かう部分です。

これで、消化管がどの部分でどういう風に方向転換しているのかが判明。

一方下の画像はクマドリヤマタカマイマイ。

いつも飼育ケースの掃除の際には新鮮な井戸水に浸けて水浴させるのですが、

その際、光線の具合次第で表面の凹凸が水で相殺され、

軟体内部の様子が垣間見える事がありました。

あらためて観察して見ると、解剖で開いた時よりもずっと自然なフォルムで

生殖腺の一部が見えている事を確認。

黄色い矢印は鞭状器と呼ばれる部分で、

赤い矢印は陰茎付属肢と呼ばれる部分。

どちらも軟体部にどのようにおさまっているのかが

いまいちハッキリしなかったのですが、これで大体把握できました。

特に陰茎付属肢は、消化管や眼や頭部の索引筋を螺旋状にとりまいて

おさまっているのが分かります。

ちなみに黄緑色の矢印は引っ込んだ左眼と視神経、そしてその索引筋です。

この部分は黒いので、眼が体のどのあたりまで引っ込んでいるのか

よく分かりますね。

対して右目は眼柄の付け根あたりまでしか引っ込めていない事も分かります。

こうして本当にひとつひとつ理解しています。

なので実際に解剖図のラフが組み上がるまでには、

もう少し時間が掛かりそう・・・まだまだ長い道のりです。

 

Kumadori_nantai

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「毛」の着こなし

Mamedokuga_youchu

 

色はともかく、形態が派手な毛虫ですね。

初夏にしばしば見かけるマメドクガの幼虫です。

この手が苦手な方にはごめんなさい(笑)

このドクガは、派手なスタイルで警鐘を鳴らしている割には

触っても大丈夫な種類・・・だったはず。

でもまあ進んで触りたくはないですけどね(笑)

しかしこの毛虫、全体的に一様の毛に覆われたほかの毛虫と異なり

よく見ると非常に凝った多種類の毛をまとっています。

パッと見一番目立つのはやはり背中に直立した

4束の茶色い「たてがみ」でしょうか。

この画像ではそこまでわかりづらいのですが、

この部分の毛には直立した芯毛からブラシ状の短い枝毛が密生していて

他よりもボリューム感のある太い毛に見せています。

頭部の直後にある触角みたいに突き出した長い黒毛も目立ちますね。

1本1本の怪我細いのですが、やはり束になる事で一定の太さを感じます。

「たてがみ」の前後に並ぶ白い部分、これもちょい太みじか目の白い毛です。

よく見ると花火みたいに放射状に出ているのが分かります。

ほかにも、横方向に黒と白の「ミニたてがみ」があったり、

付け根は薄茶色の毛が、先端部は黒に変化したりと実に凝っていますね。

ところで、毛ではありませんが、

お尻寄りの背面に2つ、小さな赤い粒が見えていますね。

これはこの幼虫の体ではありません。

寄生ダニの一種かと思ったのですが、そうでもなさそう・・・

ハエだかハチだかわかりませんが、

これはどうやら寄生性の昆虫の卵みたいです。

残念ながらこの子の将来は明るくなさそう・・・やはりは厳しい。

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