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臨時の実験的飼育

Tsumurium900

 

室内設置の90センチ水槽をリセットし、

いろいろと生き物たちの引っ越しを行いました。

結果的に90センチ水槽が一時的に空いたので、

ちょっと前からやってみたかったイタズラを・・・

じつは水槽にカタツムリを入れてみたのですが、

ふつうに陸の生き物を飼うセッティングではなく、

あえて水とポンプ付きフィルターを残し、水域を設けたのです。

当然その分底面の陸域は限られ、

砂利を水面より高く盛ったL字型の部分だけになっています。

わずかな池の畔の陸域みたいな感じです。

なんでこんな事をしたのかと言うと、暑がりの種類のカタツムリ飼育には

水域を設ける事で暑さ対策が出来るのではないかと考えたからです。

とはいってもこの季節、そもそも水温が高くなってしまうので、

あまり大きな期待はしていませんでしたが。

しかし砂利で出来た陸域は、水の蒸散効果であまり温度が上がらない様です。

実際、結構水は蒸発し、一日で1ミリ前後水位が下がる事が分かりました。

もっともそれ以前にプラ網のさし枠部分が通気をよくしているので

湿度と通風を両立する・・・という、カタツムリ飼育の理想環境は

一応成立している感じでしょうか。

この飼育方法の善し悪しを結論づけるにはもう少し時間が必要ですが、

この飼育方法ならではのカタツムリの行動がいくつか見られましたよ。

その代表的な例が「水飲み」と「水浴び」。

下の画像がそれらの行動の現場写真。

左のオキナワヤマタカマイマイは水飲みに降りて来た所、

右のイヘヤヤマタカマイマイは、殻だけを水につけて涼んでいる所です。

 

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「水飲み」の方は以前からやる事が分かっていたのですが、

どうも彼等は新鮮できれいな水が分かるらしく、

以前試したお皿では水替えしてすぐにしか飲みに来ませんでした。

ところが今回の方法だと底砂とフィルターにより濾過機能がはたらくため

継続的にいろんな個体で水飲み行動が見られます。

特に面白いと思ったのが「水浴び」で、殻を水没させますが、

呼吸口のある殻の口付近はギリギリ水面よりも上にした状態で

上向きに静止します。

彼等にとってはいろんな器官をしまってある殻を冷やす事は

こちらが思っている以上に重要なのかも知れません。

いろいろな種類の多くの個体がこの行動を入れ替わりにやっている様子は

見ていて大変興味深いです。

どうもアマノヤマタカマイマイとイヘヤヤマタカマイマイ、

それとサンインマイマイの亜種のヤマガマイマイが

特に頻繁にやるようです。

そういえばどれも樹上性が強く特に暑さを嫌う種類でした。

 

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コメント

 こんばんは。毎日暑いですね。
 ところで今日はとっても面白い画像をアップして下さりありがとうございました。
水場ってデムにとってとても大切なんだな~って、改めて思ったくわでん。
そう言えば、かつてはダイセンの水浴び姿に癒されたものでした。
余程気持ち良かったのか、水場でごっぽり産卵も度々。
仕事から帰って慌てて卵救出したものですが、特に孵化率には影響なかったです。
そうそう、牡蠣殻や石灰石入れて、木の枝も刺しこんでるのに、アツブタガイがダイブして★になることが多く、なんで溺れちゃうのか不思議でならず、ぐりおさんにご相談したこともありましたね。
水飲みシーン、ケースの壁面についた水滴呑み込むところは見たことありましたが、
こんなにごくごく?飲んでるところ見るのは初めてで、とっても感動!
すごくいい勉強させていただきました。ありがとうございました。

投稿: くわでん | 2015年7月24日 (金) 20時19分

アクアテラリウムなんかと融合させると、楽しそうですね。ロマンを掻き立てられます。

投稿: タケシン | 2015年7月26日 (日) 08時20分

くわでんさんこんばんは。
私もやってみて驚きました。
カタツムリが水域をこれほど明確に利用するとは・・・
殻を冷やしに来る行動はこの水槽に入れた全ての種類で観察できました。
カタツムリにとっては案外定番なのかも知れません。
屋外型ツムリウムを作る際には是非とも採用したい仕掛けだと感じました。

投稿: ぐりお | 2015年7月28日 (火) 17時39分

タケシンさんこんばんは!
アクアテラリウム・・・まさにそうなんですよねー。
水場有り、コケあり、流木有り・・・素敵です。

でも、現実はガラス面じゅうにキスマークやフンを付けるし、
エサは食べ散らかすし、土は掘るし・・・(笑;)
本当に水槽の固定レイアウトには向かない連中です。
水生昆虫はレイアウト水槽で上手く行くのに(水生植物を食い荒らすガムシを除く)
クワガタでやるとやっぱりガラス中におしっこ掛けてそれがカビるのと
よく似た感じでしょうか。あれもみんな憧れるのに実際は出来ませんよね。

でも、スケールメリットというか・・・大きめの野外飼育施設なら
きっと上手く行くんじゃないかと思っています。
いつかやってみたい・・・!

投稿: ぐりお | 2015年7月28日 (火) 17時48分

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