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実質的水蜘蛛

Aogurohashirigumo

 

今日は昨日に引き続き極めて不安定な空模様の当地、

これまでの低温多湿傾向が昨夜当たりから高温多湿傾向へと変わり

午後から晴れ間が出た事もあって一気に蒸し暑さがぶり返しました。

気温はそうでもないんですが、湿気がスゴい!

フル木造の我が家はあちこちのドアが

閉まらなくなったり開かなくなったりと、もう大変です(笑)

さて、今日の画像は見づらいのですが、水中に潜っているクモです。

このクモ、アオグロハシリグモといって、

イオウイロハシリグモに次ぐ大きさを誇るかなり大型の徘徊性のクモです。

写真のものはまだ幼体で、脚を拡げた大きさはだいたい4センチ弱ぐらい。

しかもこの個体は右の第3・第4歩脚以外の

6本の歩脚全てを過去に失った経歴を持っているようで、

再生しているものの長さがまだ足りていませんね。

このクモ、見つけた時には板の水面の高さにいたのですが、

私の気配を機敏に察知し、高速でさらに下に移動。

そう、こいつは水の中を自由に駆け回れるクモなんです。

クモの体が銀色に見えるのは毛に覆われた体表が

空気をともなっているからです。

多分水中にいる時はこの空気内の酸素と

空気に触れた水から酸素供給を受けて呼吸しているのだと思います。

原理としてはガムシの水中での呼吸法に似ています。

画像ではよく分かりませんが、口にエサをくわえています。

エサはなんと水生昆虫の、コマツモムシの幼虫でした。

おそらく水中で捕まえたのですよ。

城里町のとある水路にこのクモが群生している場所があります。

そこで私は大きなアオグロハシリグモが

ハゼの稚魚(たぶんヨシノボリ)をくわえているのを見たことがあります。

怪しい男が何を見ているのだろうとやって来た農家の方に話したところ、

その方もこのクモをよく見ていらして、

「クチボソのちっさいのなんかも捕まえんだよね」と仰っていました。

まじか!

壁寄り性の強いのハゼ類ならともかく、遊泳魚まで捕まえるのか!!

事実なら本当にびっくりです。

その水路にクチボソ(モツゴ)はいないので

多分タモロコあたりだと思いますが、にわかに信じられません。

是非この目で見てみたいと思いました。

それにしても不思議なのは、抵抗の大きな水中で、

しかも空気のコートを着た状態で、

なぜにあんな高速で動き回れるのかという事。

水草の隙間に空気カプセルの住居をこしらえる「ミズグモ」という

クモは別に存在しますが、このアオグロハシリグモもまた

群を抜いて水中での活動に適応したクモだと思います。

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