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カタツムリの認知度

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90センチ水槽で水張り飼育しているカタツムリです。

左の引っ込んでる個体はイヘヤヤマタカマイマイ(以下イヘヤ)。

中央の大きい個体はコベソマイマイ(以下コベソ)。

右からコベソマイマイに乗っかろうとしているのが

アマノヤマタカマイマイの幼貝です(以下アマノ)。

イヘヤは3度にわたる産卵を終え、今まさに力尽きようとしています。

分かり易く言うと、命を使い果たして寿命を終え、

間もなく死んでゆく個体なのです。

コベソは、もう一時間以上前から、

じっとこのイヘヤの様子を伺っています。

アマノはそれとは関係なく背後からやって来て、

そこにいた大きなコベソの殻に登ろうとしています。

コベソは大触角をにゅっと後方に曲げ、

先端の眼でアマノの動きを確認しました。

明らかにイヘヤから一旦注意をそらし、アマノに意識が向いています。

下の写真はその直後の様子。

アマノはコベソの殻から降り、別の方向へ向かって行きました。

彼にとってこの一連の移動は単に気ままな散歩の道程だったようです。

コベソはまたイヘヤの方を気にし始めた様子。

 

Kobesokininaru02

 

Kobesokininaru03

 

しばらくイヘヤをじっと見ていたコベソですが、

やがてちょっとしたアクションに出ました。(上の写真)

軽く腹足の前端部をイヘヤの殻口に掛けたのです。

イヘヤは呼吸口からぷくっと空気を漏らす音をさせ、

ちょっとだけ奥に引っ込みました。驚いた・・ということかな?

7分ほど経過して、イヘヤに動きがありました。

縮んだ状態のまま腹足を出し、その奥から僅かに大触角も覗かせました。

下の写真では大触角の先端がわかるようにちょっとアップして撮影。

こちらの感情を移入して捉えると、コベソの行動に反応したように見えます。

 

Kobesokininaru04

 

なぜ、コベソは長時間に渡り、イヘヤの様子を伺っていたのか?

なぜ、イヘヤの殻に腹足の前端部を掛けたのか?

なぜ、アマノは何の反応も見せずに通り過ぎたのか?

イヘヤの反応はどう捉えるべきなのか?

そもそも、カタツムリの状況認知度って、どの程度のものなのでしょう。

コベソは目の前のイヘヤの状況をどこまで理解していたのでしょう。

感情・・・みたいなものは含まれているのでしょうか?

鳥や哺乳類は感情を見せますよね。魚も感情があるんだという人はいます。

爬虫類や両生類はどうなのでしょう。

昆虫は、感情と言うべきかどうかは分かりませんが、

「機嫌」と受け取れる反応を見せることがあります。

カタツムリはどうなのでしょう。

同じ軟体動物のイカやタコは色彩、形態、行動などに

顕著な感情が見られるという説明をしばしば目にします。

私は、カタツムリって、

案外見たり感じたりしている生き物なのではないかと思っています。

どの程度なのかはわかりませんけど・・・

でも、飼育しているとそんな場面にしばしば遭遇します。

今回は、たまたま一部始終を観察する事が可能でしたので

いろいろと考えさせられました。

ただの感情移入でしょ・・・と言われれば、

単純にそうかも知れないのですけどね(笑)

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