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似たもの2種

「似たもの2種」といってもいろいろありますが、先日散策していたら、

春のシソ科の似たもの2種がピッタリと並んで咲いていたので

いい機会とばかりにちょいとスナップ。

なんだかいかにもわざとらしく並んでいますが、やらせじゃないですよ(笑)

本当にこう咲いていたのです。

咲き具合も高さもちょうど良くて、被写体としては絶好のお二人さんでした。

代表的な雑草なのできっとご存知の方も多いと思いますが、

せっかくなのでちょっと情報整理しておきましょう。

まず種名ですが、左がホトケノザ、右がヒメオドリコソウ。

前記した通りどちらもシソ科、

そして秋に芽を出し、株の姿で越冬する二年草(越年草)です。

ホトケノザは日本古来の植物ですが、

ヒメオドリコソウはヨーロッパ原産の帰化植物です。

割合縁の近い植物同士なので、花の色や形もよく似ていますね。

どちらもピンクに近い赤紫ですが、ホトケノザの方がビビッドで

ヒメオドリコソウはほんわりしたライトトーン。

ホトケノザの方がよりつき出すように首を伸ばした形状です。

また、ホトケノザは花冠部にベルベット状の毛が密生していて、

蕾の状態だとその先端だけが、葉の隙間から玉状に覗く姿が印象的です。

どちらの花にも唇弁に斑点模様があり、

受粉昆虫に蜜のありかを知らせる「蜜標」になっています。

葉に注目すると、左のホトケノザでは葉の縁に切り込みが目立ちますね。

葉が対性なので2枚対になって茎を取り巻きます。

これを仏像の蓮座に見立て、付いた名前が「仏の座」。

一方のヒメオドリコソウは、茎の先端に行く程葉が重なり合って

蓑のような形状になっています。

そしてまた、先端に行く程葉の色が紫がかり、

きれいなグラデーションの様相を呈します。

ホトケノザでは花冠にベルベット状の毛がありましたが、

ヒメオドリコソウでは葉にベルベット状の毛があり、

ほわほわとした柔らかな印象を受けます。

よくみるとこんなに違うのに、一般的にはよく混同されてしまうこの2種。

生える環境も似たような好みのため、

あぜ道や林縁、道端、畑の隅などでしばしばデュエットしています。

この2種に、空色の花のオオイヌノフグリを加えた

「春の原っぱのクッション御三家」、

きっとあなたのご近所でも見られると思いますよ。

 

Hotoke_odoriko

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