« 小さな花に小さな罠 | トップページ | これも鳥散布 »

シリアゲムシの交尾

夕方のこと、庭に水撒きをしていたら、

ハナイカダの枝先で2匹のシリアゲムシを見つけました。

シリアゲムシの中では最も頻繁に見かける普通種、ヤマトシリアゲです。

右側がオス、左側がメス。

オスとメスの違いは腹端の形状で明確に分かります。

オスの腹端がまるでサソリの尻尾のように反り上がっているのに対し、

メスの腹端はきゅっと上向きにすぼまっているだけですね。

「尻上げ虫」の名の由来はオスの腹端にあるようです。

 

Shiriage_koubi01

オスは仕切りに翅を立てたり伏せたりを繰り返しています。

ハグロトンボやカワトンボの翅の動作によく似た感じ。

これはメスに対するアピールですが、

メスの方はそんなオスの求愛など気にする素振りゼロ、

じつはメスが気にしているのは同じ枝先で動かなくなった茶色い毛虫。

多分菌類か他の昆虫の寄生にあって死んでしまった毛虫なのでしょう。

シリアゲムシは生きた昆虫を捕食することもありますが

こうした新鮮な死んだ生物の体液を吸う事もよくあるのです。

 

Shiriage_koubi02

必死に求愛するオスですが、めすは「ウザッ!」とばかりに

距離をとってしまいました。

 

Shiriage_koubi03

どうやらメスはオスの求愛をやり過ごし、

別の角度から毛虫にありつきたいという考え・・・オスもそれを察して

メスと同じように葉裏に移動しました。

 

Shiriage_koubi04

毛虫にありつこうというメスですが、オスの方は翅を立てて再び猛アタック。

先程と違い、食事中のメスはオスを避けようとはしません。

っていうか、とりあえず食事が優先でオスになんぞ構っていないというのが

正確なところかもしれません。

 

Shiriage_koubi05

オスがメスのところへやってきました。

メスは食事をやめてしまいましたが逃げる様子も無し・・・

 

Shiriage_koubi06

オスのアタック、今度は上手く行った様です。

ちょっと写真ではわかりにくいですが、

なるほど、こういう体勢にあってはオスの腹端の反り返りは

メスの腹端を正面から捉えるのにドンピシャな形状なのですね。

メスの腹部は既に卵でパンパンになっているように見えます。

このあとめでたく産卵するのでしょうけど、この昆虫は年2化。

次の世代は夏の後半あたりから登場し始めます。

そして、そのときの姿は胴体の黒いシールドがオレンジ褐色となり

かつてはベッコウシリアゲという別種扱いでした。

そう言えば、シリアゲムシってどんなところに産卵するのでしょう。

あ!考えてみたらシリアゲムシの幼虫というのもまだ見たことがありません。

しばしば見かける昆虫なのですが、まだまだ謎ばかりです。

 

|

« 小さな花に小さな罠 | トップページ | これも鳥散布 »

庭のphotoログ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/487746/65625858

この記事へのトラックバック一覧です: シリアゲムシの交尾:

« 小さな花に小さな罠 | トップページ | これも鳥散布 »